チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

普通の国

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普通の国

孫子の代まで大丈夫か
カナダからメールを配信してくれる退職教授がおられる。先生のメールを本ブログに転載させて頂いたことがあり、先生も自分のブログを転載して下さったことがある。
最近の配信に以下のような文章があった。

「私の余命がそう長くないと思われる現在、『この先、人類はどうなるのだろう?』という思いに駆られます。私がどう思おうと関係のない事柄のようなのですが、やはり気になります。
それは崇高な『理想』という立場からなどではなく、私の孫達が成人した時、彼らがどのような社会で生活するのであろうか----という、極めて私的で卑近な関心からなのです。でも、人類の大部分はそうした人類の動静に巻き込まれていくのではないかと思われます。」

自分も漠然と同じような思いに駆られる。人類は、日本民族はどうなるのか、子供や孫もいずれ寿命を迎えるが、ちゃんと畳の上で死ねるだろうか。リベラルも保守も「戦争はいやだ」と言うけれど、歴史的に戦争が無くなったことはない。「第二次大戦後の『世界の戦争・紛争』年表」を見ると、第二次大戦後も毎年のように戦争が行われている。
第一次大戦で欧州では3千7百万人の人命が失われた。第2次世界大戦では5千万~8千万人の人が亡くなっている。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というが、人は歴史どころか経験にも学んでいないのだ。

■混沌とした紛争
日々、ネットで中東情勢を読んでいるが、自分の頭では理解できない。東映の時代劇みたいに善玉と悪玉がはっきりしていればいいのだが、イランを敵視していた米国がイランの核開発に柔軟な姿勢を見せたり、ISILをイスラエルが応援したり、イラク国内のISILを空爆しながら、米国はシリア領内ISILを攻撃しない。イラクはもともとイランに対抗する勢力として米国が軍事援助していたが、大量破壊兵器があると難癖をつけてフセイン政権を倒してしまった。アルカイーダはもともと、ソ連のアフガン侵攻に対抗するために米国が軍事訓練を行っていた。

時間と共に敵は味方に、味方は敵に変化して、一般市民の犠牲者、難民だけは増える。スンニー、シーアの宗教対立、アラブ、ペルシャクルド、トルコなどの歴史的民族抗争と怨念、更には石油利権、武器販売の経済的理由、何が正義かわからないし、国連はまったく無力だ。一体どうなっているのか?

核兵器の拡散
イランが核開発を急ぐ理由はわかる。核を持てば攻められることはない。イラクも、リビアも、エジプトも大国の命令に従って核開発を断念したために国を滅ぼされた。北朝鮮、中国を見ればわかるように、どんな独裁国であれ、いくら国民や少数民族が虐げようと、核さえあれば攻撃されない。これは厳然たる事実。もしイランが核を持てばサウジもパキスタン北朝鮮から核を買うだろう。周辺国もそれに倣う。ISILのような過激派の手に戦術核が渡れば、彼らは躊躇なく使用する。イスラム過激派は日本も標的の一つと言っているから、日本が核攻撃の対象となる可能性はゼロとは言えない。

広島の原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬから」と刻まれている。原爆を落とされる過ちを繰り返さないためにはどうすればいいか。それは一日も早く核武装し、他国からの核攻撃に対し、充分な報復能力を持つ「普通の国」になることである。自国の備えを他国に任せて永らえた国はない。

■ 白人優位
日本は、一度はフィリピンから米軍を駆逐し、マレー半島では英国軍を降伏させた。でも実際に日本軍と戦ったのは白人ばかりではない。フィリピンでは兵士はフィリピン人、下士官クラスはフィリピン人と米国人の混血児、隊長クラスが米国人という部隊が多かった。現地人主力部隊がまず最前線へ駆り出された。兵卒は全員朝鮮人や台湾人、下士官は日本人との混血、こんな日本軍は考えられるか。マレー半島でもマレー人兵、インド兵、あるいは中国人義勇兵が前線で日本と戦わされている。鎖で足を縛られ、死ぬまで戦いを強いられたグルカ兵を見て日本兵は涙したという。

安倍首相は連休中、米国の上下院合同会議で、日本の首相としては初めの演説を行う。すでに米国リベラル筋から、演説に南京大虐殺慰安婦への謝罪を盛り込むように圧力がかけられている。日本はずっと米国の属国でいて欲しい、そういう勢力があるのだ。

中国と米国が戦火を交える時が来るかもしれない。その時、米軍は後方に位置し、最前線では陸上自衛隊琉球自治区義勇軍と戦うことになるのだろう。米国から自立して普通の国にならないと孫の代は本当に畳の上で死ねなくなる。