チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

光陰矢の如し

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光陰矢の如し

■授業なし、兄不在
ひと月ほど兄が日本に一時帰国しているので、タイ語の授業は休み。嬉しい。さて、何をしようかとワクワクする。
どこかにお出かけになっては、と女中さんが言う。自分がいなければ女中さんの天国だ。ご飯を作らなくていいし、洗濯物も出ない。

チェンライとプーケットを結ぶVIPバスがある。24時間で約2千キロを走る。雲南省の景洪、カンボジアアンコールワットラオスのルアンプラバン、みんなバスで行った。24時間もバスに缶詰だと疲れるよ、と人は言う。しかし、あと何年かすれば、疲れるから行く気になれないという時が来る。行ける時に行くしかない。

それとも春の死にかけスクータ旅行のリベンジとして、ラオスのジャール高原にバイクで行ってみるか。ラオス北東部のジャール高原には新石器時代の巨大な石甕が数百個、転がっているという。25年落ちの愛車、カリビアンで500キロ毎に知らない街に泊まりながら、タイを北から南に下っていくのも楽しそうだ。

問題はこのブログの原稿だ。「旅行中につき、しばらく休載します」、で誰も困らないのであるが、一度休むともう書く気が起こらなくなる。長旅に出るには、書き溜めが必要だが、これが書けない。ウズにいた時、カラカルパクスタン共和国に行くから、と数本の原稿を一気に書いたが、あの頃の集中力が夢のようである。

こんなことを考えているうちにいつの間にか日が過ぎて、来週には兄がチェンライに帰ってくる。旅行にはもう行けないから原稿に悩むこともない、というわけ。

■ここひと月、結構多忙
葬式にはほぼ連続して3つ参加した。ご近所のナーさんのお母さん、ブアさんの友人のおじいさん、それにニイさんの連れ合いのおじいさんである。葬儀にあたってはブアさんに言われた金額の香典を包むので、一番いい席に案内される。

ナーさんのお母さんの遺体は病院で防腐剤を打っているし、老人で悪くならないから、と3日間お棺に入ったままだった。暑季ではないが気になる。後の2件は地区備え付けの大型冷蔵庫にお棺ごと入れられていた。停電がない限り安心だ。焼き場へ行く前の日に電気を切るらしい。ゆっくり解凍か。

ナーさんは母親を看取ったあと、フェーン(愛人)の住むオーストラリア、パースに旅立った。フェーンは90歳で車椅子の生活、ナーさんはこれから彼の介護に専念するのだという。90ということはフェーンが70歳前後、ナーさんが20歳そこそこの時に出会ったことになる。ナーさんの家で行われた誕生日パーティにお酒を届けに行ったことがあって、その折、フェーンに紹介されたはずだが、記憶にない。

お別れの挨拶をしに行った時、初めて彼女と英語で話をした。教養を感じさせる美しい英語だった。国籍と年の差を超えて結ばれたふたりの絆にちょっと思いを馳せた。一期一会、ナーさんともう会うことはないだろう。

■スポーツ
サッカー観戦にも行っている。チェンライユナイテッドは今シーズン、タイプレミアリーグ20チーム中、7位の成績で終わった。昨年はビリ争いをしていたから大健闘と言える。

強くなったのは監督が変わったからではない。昨年、マネージャーとして日本人のSさんが裏方に入り、村上君、名古屋グランパスで活躍した杉本君を始め新たな戦力を補強したからだ。2年目の村上君は溌剌としたプレーでチームを引っ張っている。FD杉本君の瞬発力も素晴らしい。

先日、チェンライの日曜歩行者天国で、両君のTシャツサイン会と日本人会の餅つきがあった。Tシャツは1枚500Bとご祝儀価格だったが兄が購入し、両君にサインをしてもらった。プレミア昇格の時に活躍した小川圭佑選手もチームに所属しているはずだがこの日も、またスタジアムでも見ていない。マネージャーのSさんは出場メンバーを決めるのは監督ですから・・・と言葉を濁していたが、邦人選手3人が揃ってピッチに立つ姿を早く見てみたい。

■テニス
テニスは雨さえ降っていなければコートへ立つ。朝はコック川縁にある無料コートでダブルスのゲーム。夕方はメンバーとなっている市営コートに。市営コートは9面あって、その一つでプロのコーチが子供たちを指導している。一人でサーブ練習をしていると,ナカさん、ゲームをしましょうと小学生がやって来る。こないだは7歳の子とシングルスをやらされた。ラケットと同じくらいの背の高さだ。左右に打ち分けて彼がチョコチョコ走る姿を楽しんでいたが、全身で打ち込んでくるリターンが早く、1ゲーム落としてしまった。

6-1だったが、かなり悔しがっていたから、そのうちこっちを打ち負かす日が来るだろう。



写真は冷蔵庫入りお棺、村上君、杉本君、テニス仲間。中央の11才の子にはもう勝てない、右端の9才とはいい勝負。