チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

スクータでラオス旅行(2)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

スクータでラオス旅行(2)

■これが3度目
ラオスに行くのはこれで3度目だ。1回目は2010年11月、チェンコンからフエサイに渡り、バスでルアンプラバンまで行った。この時、偶然バスに乗り合わせた豪州人アランから、ムアンシンで行われる満月祭りのことを聞いた。面白そうなので、ビエンチャンへ抜ける計画を変えて、ムアンシンにほど近いルアンナムタへバスで引き返した。この車中でオーストリアの元判事、マンフレッドとその連れ合いのセイダと知り合った。

その後、アランに誘われ、2012年11月に2度目のラオス旅行をした。これはボロバイクでラオス各地を転戦して回ったと言っていいほどの過酷な旅だった。泥濘の山道で3度も転倒し、ここで自分の人生が終わるのか、という恐怖を味わった。「ラオスのアカ族を訪ねる」シリーズで25本もレポートを書いたがまだ終結していない。ボケオ、ウドンムサイと来て、最終地、ポンサリに着いたところで止まっている。そのうち続編を書いてケジメを付けねばと思っている。

マンフレッドもその後、ふらりとチェンライに現れ、旧交を温めた。実は彼は先週にも、4週間の雲南旅行の帰りにわざわざ自分に会いにきてくれた。
旅は道連れ、世は情け、などというが最初のラオス旅行で、チェンライを訪ねてくれる異国の友が二人もできたということはありがたいことだ。スクータでラオスに行ってきたよー、と彼らに報告するか。

■国境へ
地図を見るとチェンライからフイコンの国境まで直線距離で200キロもない。またラオス国境のムアングンからルアンプラバンまでは直線で100キロちょっとの距離だ。

朝8時、女中さんに見送られて自宅を出発、1020号線を東に走っていくと自然に1021号線に入る。チェンカムを過ぎ、1148号から1080号線を通ってタイ・ラオス国境に向かえばよい。と簡単に言うが、自分は地図の通りに行けた試しが無い。方向音痴である。小学生の時、帰り道を兄があっちだ、というのに、自分はこっちと別の道を行った。結局、迷子になって親切な人に自転車で送ってもらったという経験がある。大人になっても近道をしようとしたら、とんでもない大回り、ということはよくあった。昔なら兵隊になって斥候に出されたら、すぐ敵に出会って名誉の戦死ということになっただろう。
先日、日本から来た人はチェンライの地図をじっと眺め、今いる位置とホテルの位置を確認しただけで、市内各所の方向、徒歩での到達時間を正確に言い当てた。トレッキングが趣味とはいえ、自分にとっては魔法使いのように思えた。

話がそれてしまった。さて、走って2時間、チェンカムあたりで方向を見失った。どうしても1148号線に入れない。行き過ぎたかと来た道を行ったり来たり。チェンカム市内の珈琲店で一服し、そこで地図を書いてもらって、やっと1148に入ることができた。この道はカーブの多い山越えの道である。スピードは出せない。暑季に入ったとはいえ、まだ山焼きが続いているのか視界はあまり良くない。田舎道であるから対向車、追い越し車は殆どない。自分専用道路のようである。我がフォルツァ300は快調に飛ばす。無段変速で馬力があるから急坂でも加速しながら登っていく。体をバンクさせながらの走行はライダーならではの快感である。

1時過ぎに1080号線に入った。この道はアジアハイウェイ(AH)の一つで、将来はアセアン各国を結ぶ主要道路になる。遅い昼食をプアという街でとった。国境まで一本道であるから安心だ。

■タイ・ラオス国境
1080号線はやがて上りの山道となった。行きかう車はさらに少なくなってきた。国際道路とはいえ、所々で舗装がはげていたし、工事個所は未舗装道路である。スピードの出しすぎは禁物だ。
閑散とした国境事務所に到着したのは3時だった。ここまでの走行距離300キロ。書類の不備があったがコピーは100mほど離れた食堂でとれる。1枚2B。 タイで作成した書類を持ってラオス側国境へ。ラオス側でも出入国とスクータの通関手続きをする。特に混雑しているわけではなかったが、ラオスの事務所を出たのは4時を回っていた。

ラオスの道路をトラックが逆走してこっちへ向かってくる。危ねーじゃねーか、と思ったがすぐ、ラオスはタイと逆で車は右側通行ということに気付いた。危ないのは自分だ。
ラオス国内の保険を買う必要がある。国境沿いに保険代理店があると聞いていたが、それらしい店は見つからなかった。まあ保険はラオス警察につかまって怒られたとき付保してもいいだろうと、煙害で薄暗くなった山道を走り降りる。無事国境を越えたものの右側通行だからいくらか緊張する。(続く)




写真は1080号線、タイ国境、タイ・ラオス中間点、ラオス国境、ラオス税関窓口です。