チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイの土産、日本の土産

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タイの土産、日本の土産

■ 実質10日
2週間、14日の帰国予定であったが、チェンライからバンコクまでの便がキャンセルになり、13日となった。13日のうち、行き、帰りで2日はつぶれる。そしてバンコクからの深夜便は良く眠れない。日本到着は朝7時であったが、成田から品川区の自宅まで2時間以上、空き家になっていた家に風を入れたり、掃除をしたりしていると昼になる。疲れているので来日初日は体を休めなければならない。というわけで2週間といっても実質10日の滞在である。

2日目に運転免許を更新した。これで来日目的は達したわけだが、5年ぶりの日本であるから、行ってみたいところもある。買いたいものもある。墓参りといった公式行事もある。帰国を公にしていなかったのだが、いくつかの宴会、会食があって忙しい毎日、あっという間に10日が過ぎてしまった。

■チェンライ土産
日本には何でも揃っているから、人に喜ばれるようなチェンライの土産は少ない。年間3,4回は一時帰国する兄に相談しても、何がいいかなー、という。
ドリアン、マンゴー、パイナップル、バナナ、ジャックフルーツ等の果物チップスは軽くて持ち運びにいいのだが、バナナチップス以外は不評だという。バナナチップスを15袋買い込んだ。

チェンライの山岳地帯では、お茶が栽培され、国民党末裔の中国人や麻薬栽培を禁じられた山岳民族が品質の良い烏龍茶を製造している。ここのお茶は台湾や香港に運ばれ、包装され、凍頂烏龍茶として日本に再輸出されている。凍頂とは文字通り、霜が降りるような山の頂のことで、険しい崖に生える茶葉はよく訓練された猿を使って摘み取るという。

水で薄めた烏龍茶をペットボトルに入れ、冷蔵庫で冷やし、テニスの時に1本持っていく。自分でも美味しいと思うので、市場に行って1キロほどお茶の葉を買ってポリ袋に小分けした。

その他にも、アカ族の作った民芸財布やバッグ、干し龍眼(これは日本で見たことがない)、珈琲豆、ラオカオなど、軽いものを主体に選んだつもりだったが、スーツケースは20キロ近くになった。

■わらしべ状態
土産物は決して無駄にはならない、誰かが必ず貰ってくれる、と兄が言う。会社に勤めていた頃、出張の帰りには紅葉饅頭、萩の月、味噌飴といった土産を職場に持って帰ったものだ。結局のところ、土産は「誠意」が伝わればいいわけであるが、せっかく持っていくのに、これなんだよ、と思われるのも寂しい。

チェンライの花園珈琲のことはブログで紹介したことがある。豆の摘み取りから乾燥、焙煎まですべて手作業のアラビカ種の逸品。帰国直前に焙煎してもらった豆は珈琲好きには大層評判がよい。兄の帰国と珈琲豆を楽しみに待つ人が増えつつあると聞いていた。
持参した数が少なく、何人かの幸運な珈琲愛好者の手に渡っただけだが、品物と貰う人がマッチしていると差し上げるほうも嬉しくなる。

ウズベクから一時帰国した時もそうであったが、タイに戻る日が近づくにつれて、だんだん差し上げるものが少なくなってきて、来日当初はお一人様3点、4点入りお土産が、最後の頃はお一人様1点になってしまった。

皆さんは紳士淑女であるから、つまらぬタイ土産を笑顔で受け取ってくださったばかりか、久しぶりの日本、お刺身やお酒が恋しかったでしょう、と夢にまで見た日本料理をごちそうしてくれた。お渡ししたものはチェンライで買い求めたものばかりだから、値段はとるに足りない。すっかりわらしべ状態となってしまった。皆さん、お返しをさせて頂きますので、是非チェンライへお越しください。

■日本土産
スーパーには色とりどりの食品が並んでいて、一斉に「私を買って」と自分に呼び掛ける。ふりかけは母や友人が喜んでくれる。沢庵、福神漬、べったら漬け、ラッキョウなどの漬物は自分の好み。生蕎麦は重いのに6人前も買い込んだ。お菓子、ツマミ類は御徒町多慶屋まで行って、中国人にもまれながら買った。

林檎、梨、柿を1,2個ずつスーツケースにしのばせた。チェンライのスーパーで買えないことはないが、大きさ、味が格段に違う。日本の税関は問題ないが、チェンライの税関でもめるかもと思ったが、スーツケースをあける必要はなくフリーパス。

バンコクからチェンライの国内便で隣に座ったタイ女性は林檎の段ボールを大事に抱えていた。どこで買ったの、と尋ねると長野のおばさんがくれた、林檎の他にブドウも入っているという。彼女も税関を植物検疫なしにフリーパス。ああ、タイに戻ってきたなあと思った瞬間だった。


写真上から「墓参りの際見たうろこ雲」「都内の景色」三枚目が「築地市場」「ちらし寿司」一番下はタイの「スワンナプーム空港」