チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイ語の授業から

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タイ語の授業から

■語学は鈍と根
兄が帰国して、またタイ語の授業が始まった。週3回、各1時間であるから、それほど語学力は付かない。語学をモノにするには鈍と根、とにかく時間をかけないとダメだ。一説によるとどんな語学でも1000時間勉強すると読み、書き、話すの3つが何とかできるようになるという。

ある電機メーカーでは、人里離れた山の寮にエンジニアを集め、スペイン語やフランス語、中国語などの特訓をする。期間は3カ月。1日10時間以上勉強しないと授業についていけない。3ヶ月後には皆、勉強した外国語で、機械の取扱説明書を書き、技術説明もできるようになるという。1日10時間で3カ月なら約1000時間、優秀なエンジニアでも1000時間、集中的に勉強するのだ。

現在、日本の公立中学校の英語の授業は週3回、年間135時間だ。これもネイティブ教師とのゲームやDVD鑑賞などが入っていて、コミュニケーション重視の簡単な英会話が主体、リーディンやグラマーはほとんどやらず、宿題もない。公立高校の英語教育も推して知るべし。

中学3年、高校3年、6年も習ったんですが、全く英語はダメです、という人は多いが、それは当たり前、こんな教育を受けて英語ができるようになるのだったら誰も苦労はしない。ゆとり教育を受けたが、英語には苦労しません、という人がいたらこれは天才だ。

■道は遠いが
チェンライで本格的にタイ語を学ぼうとすれば、ラチャパット大学の外人コースがある。これは1年間で大学の授業についていける実力が付くといわれている。1日3時間授業、予習、復習2時間、1日5時間勉強したとして200日で1000時間となる、土日、夏休みを除いてやはり1年根を詰めてやらないといけないようだ。

自分は今更タイの大学に入る気もないし、タイ語を生かして再就職という気もさらさらない。でもジアップ先生を失望させたくないので、宿題だけはちゃんとやる。ファランは宿題をしてこないそうだから、我々は真面目な部類だ。

タイ語は普通に会話する時の日常タイ語と、テレビニュース、スピーチなどで使われる公式タイ語がある。最近、授業が進んで、公式タイ語と公式単語を学んでいる。公式タイ語のテキストにはニュースを使う。

今週のテキストは中国のニュースだった。概要は以下の通り。
中国中央通信によると、中国のある村では幼稚園の机、椅子の不足に悩まされている。5000セットの机と椅子が必要であるが2000セットしかない。毎日、園児と保護者は机と椅子を家から幼稚園に運び、授業が終わるとまた持ち帰る。

こんなことがニュースになるのか、と思うが、幼稚園に置いておくと、無くなる恐れがあるから、毎日、机や椅子を持ち込み、持ち帰りするのだろう。
テキストと一緒に、お婆さんと子供が机、椅子を担いで山道を歩いている写真コピーをくれた。

写真を見る限り、木っ端を打ちつけた粗末な机、椅子である。こういったものの盗難の心配をしないといけないとは、というとジアップ先生もタイでは考えらないことですね、と首を振る。

■タイの中国人観光客
ジアップ先生はやり手だから、ナイトバザールに2つほどアクセサリーのお店を出している。アカ族の女の子に任せてあるのだが、時折は店に出るそうだ。
先生は、お客さんとして気分の悪いのは韓国人と中国人ね、という。

韓国人は買わないのに大声を出して値切り倒す。商品をいじりまわす。でもひどいのは中国人、精一杯値引きして200Bです、と言っても、こんな品物は50Bがいいところだ、と怒鳴って、50Bを叩きつけ、商品を掴んで逃げていくのだそうだ。それってカモーイ(タイ語で泥棒)じゃないですか、というとその通りなのよー、と顔をしかめて見せた。日本人でもせこい人はいるが、ここまでする人はいないだろう。

最近、中国からの訪日観光客は減ったというが、日本のホテルも中国人客のマナーの悪さには辟易している。部屋を汚すのはともかく、ポットやタオル、浴衣、時にはテレビまでもち去ろうとするからだ。注意しても決して謝らない。既にフランスの高級ホテルでは中国人お断りという。

南沙諸島西沙諸島ベトナム、フィリピンの抗議にもかかわらず、中国に盗られてしまった。尖閣諸島についても領有権を主張し、国連総会の場で逆に日本を「盗っ人」呼ばわりしてはばからない。

小日本」と言いながら、日本人を装う中国人客がいるという。サービスが格段に良くなるからだ。でもすぐ見破られる。
中国人や中国が国際レベルの「品性、民度」に達するには何百年かかることか。

語学の話から逸れてついつい中国批判になってしまった。乞ご容赦。


写真上から「いつも明るいジアップ先生」「タイ語テキスト」下二枚は「中国ニュースから」