チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライ観光案内 その3

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チェンライ観光案内(その3)

■ドンサオ島続き
島内は十数軒の免税土産店が並んでいるだけで食堂もない。この島で3本100B(250円)という超破格のウィスキーを売っている。タイ人の観光ガイドが購入するのを見て、自分も3本買って帰ったことがある。

1本は始めから蓋が緩んでいた。中身をコップに半分ほど飲んだが、全然酔わなかった。アルコールが抜けていたに違いない。
2本目は確かにウィスキーの味、それなりに酔う。トリスやブラックニッカよりは旨いと思った。しかし友人たちは1本100円もしないと聞いて、そんな酒飲めない、と始めから馬鹿にする。シーバスの瓶に移し替えて飲ませてみようかと思ったくらいだ。
3本目は日本から来ていた人と会食した時に、レストランに持ち込んだ。それほど高価なウィスキーではありませんが、結構飲めるのです、などと勧め、よかったら寝酒にでも、と無理やりホテルに持って帰らせた。

さて、待たしてあった舟に乗り込むとき、問題が起こる。はしけに髪はザンバラ、ハダシの子供たちがたむろしていて、舟べりを押さえながら小銭を要求するのだ。無視してもいいのだが、ゴハン、マダタベテナイ、などとタイ語で言われると、ついポケットの小銭を探ることになる。子供は大勢いるので全員に均等に渡すことはできない。貰えなかった子は恨めしそうな顔をする。世の中、人間一人のヒューマニズムでは解決しない問題は多いということは知っているのだが、心痛むことではある。

■ゴールデントライアングルからメーサイへ
島からタイ領にもどると、もう昼食の時間である。ゴールデントライアングルから川沿いにいくつかレストランがある。メコンの大ナマズ、プラーブックを食べさせるという有名レストランもある。この大ナマズは体長5m、200圓砲發覆襪修Δ世、メコン上流に中国がいくつもダムを造ったため、川の水量が変化し、大物はめっきり少なくなったという。プラーブックを召し上がった鯰研究家、秋篠宮様は「魚というより肉に近い味」というご感想を残しておられる。

時間によってはゴールデントライアングルから約50キロ離れたメーサイまで行って、そこで昼食となる。メーサイはタイ最北の街、ミャンマー領タチレクとの国境の街だ。
国道一号線のどん詰まりに青い建物の出入国管理事務所が見える。両国との境にはメーサイ川というしょぼい川が流れていて、乾季にはジャブジャブと川を渡って子供たちが両国を行き来している。

メーサイではミャンマー製の翡翠、ルビーなどの宝飾品、中国製の雑貨衣料、電気製品、ニセキャノンの双眼鏡、3つで100Bのレイバンのサングラス、350BのGショック腕時計、などあらゆるものが売られている。焼き栗や干し柿、リンゴ、干し椎茸など中国産の農産物も多い。店を冷やかして歩くだけでも楽しい。ここでは値切るのが普通だ。
500B? 高いよ、というと売り子は、それじゃいくらなら買うか、聞いてくる。この時、数字を言ってはならない。言ってしまったらその値段で交渉成立ということになってしまう。宝飾品の場合、10倍以上吹っかけていることがある。500Bの品を50Bにまけろ、と臆面もなく言える日本人は少ない。

■メーサイからタチレクへ
ミャンマー領のタチレクへ渡ることができる。ビザは不要であるが500Bまたは10砲瞭?駑舛かかる。出入国手続きは5分程度で終わる。パスポートを預けてミャンマーのイミグレを出ると、すぐにサムローの客引きに取り囲まれる。シュウェダゴン・パゴダなど4か所を回って100B、これは協定値段のようだ。市内観光はあとにして、まず、種々雑多な中国製品が並ぶ商店街へと向かう。商店街入り口ではタバコ、バイアグラの売り子にわっと取り囲まれる。取り囲まれるだけならばいいが、その中の何人かがお尻のポケットや場合によってはバッグの中に手を入れてくる。お札を取りだしたときに素早く1000B札を抜き取られたという人もいる。油断も隙もあったものではない。売り子のしつこさはメーサイの比ではない。振り切るのに苦労する。タイ製タバコは1カートン60Bから、マルボロで200Bか、大量に買った場合、タイ側の税関で捕まることがある。4錠入りシートが60Bと激安になったが、バイアグラも本当は輸入禁止だ。

商店街はメーサイと似たり寄ったりだが、違法DVDを売っている店が目につく。韓国ドラマが主流、日本製ドラマは一つも見当たらない。ここで3枚100BのポルノVCDを勧められることがある。包装はいかにも、であるが期待に反して中身は一休さんのアニメとか間の抜けたタイポップスと落胆することになる。ここでの買い物はすべて自己責任だ。(続く)


写真一番上「メーサイ川対岸に見えるミヤンマー」、「出入国事務所」、「ドンサオ島免税土産店街」