チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ブログ更新500号を越え

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ブログ更新500号を越えました

■みんなに支えられて500本
前号の「チェンライのテニス」で自分のブログが500本になった。書き始めたのは5年前、2006年4月、ウズベキスタン赴任直後。ウズベクで2年の間に217号まで書いた。数カ月のブランクを経て、タイでまたブログを書き始めて前回で283本。ウズとタイで書いた500本の原稿を合算すると字数にして932,531字、400字詰め原稿用紙にして2,342枚となる。新書版の本であれば7冊分になる。

よくこんなに書いたものだ、と思う前に、当初からずっと我慢強く読んで下さり、時には感想をお寄せくださった友人、知人の皆さまにお礼を申し上げたい。メール配信は別にして、ブログの通算読者数は7万人を越えている。ウズベク時代は話題がマイナーなうえ、文章がべた書きで読みにくかったせいか、1日の読者数は2ケタいけばいい方だった。現在は舞台が日本人に人気の微笑みの国、タイであるし、介護という社会的切り口のせいか、読者数が100人を超える日もある。

実はこのブログは30年来の友人、Mさんの協力で成り立っている。自分はPCに関して、ワード、エクセル、パワーポイントの基礎、サラリーマンとして最低限の知識しかない。ホームページの開設から始まって、毎週2回のブログのアップまで、すべて日本にいるMさんにお願いしている。感謝と共に、いい加減、自立しなければと思っているところだ。

ウズベク出立に当たって、ブログの執筆を勧めてくれた政府系エコノミストのHさんや広告代理店勤務のIさんも忘れられない。お二人の助言がなかったならば、ウズべクでの、そしてタイの生活もかなりメリハリのないものになったに違いない。毎日が日曜日の退職者であるが、今日は○曜日という感覚が保持できているのは、お二人に勧められたブログのおかげである。

ウズで学生に「自分一人で大もうけをして安楽に暮したい、そう思っている人はいませんか。それはまず無理です。人は人と交わることで成長するし、また人の助けなしではいい仕事や儲かる仕事はできないのです」などと教えていた。ビジネスだけではない、ブログも介護も皆に助けられている、テニスだって相手をしてくれる人がいてゲームができる。

■書くこととは精神的ストリップ
モノを書くということは、意図しようとしまいと、自分をさらけ出すことになってしまう。日本から訪ねてきた方とお目にかかることがある。「あー、中西さん、ブログ、読んでいますよ」と初対面でいわれると、ファンは大切にしなければ、と思う反面、いくらか当惑する。自分は相手のことをほとんど知らないのに、テキは自分のことを、何から何まで思考パターンに至るまで知っている。旧知の人と思っているせいかあまり遠慮がない。何か説明しはじめると「あ、それ、ブログに書かれていましたね」と切り返され、そのような時は恥ずかしくて逃げ出したくなる。

シンクタンクに出向していた頃、東大のある先生に電話をしていろいろご教示を賜ったことがある。「先生、○○誌の○年○月号に、このことを書いておられますよね」と当該誌を開きながら言うと、先生は「エーッ、そんなこと書いてんの、忘れちゃったよ」という。自分が書いたことを忘れるなんて、なんといい加減な人だろうとその時は思ったものだ。しかし、いろいろ書いていると内容を忘れることも、デキが悪くて読み返すのもイヤだということもある。それがやっと分かってきた。今となっては、あの先生に悪かったなと思う。

■母の気持ちに反して・・・
自分だけならまだしも病んだ母のことも時折書く。兄は自分が母のことを書くことを快く思っていない。母は誇り高い人だった。母が心身ともに健康であれば、老いさらばえた自分が題材にされることを峻拒したであろう。

昨年、NHKの取材を受けた時、母の気持ちを慮って、たとえ後ろ姿であっても母の映像がテレビに流れることを兄は拒否した。記者の方は我々の気持ちを尊重してくれて、出演対象者をチェンマイの方に変更した。その後、北タイでの介護というタイトルで「おはよう日本」で数分、記者の方がNHKワールドに登場した。たまたま食事を運んできた女中が「あ、この人こないだ家に来た人だ」と大喜びしていたが、ブログとNHKではインパクトが違う。兄の決断は正しかったと思う。

母のことを書くのは、介護で苦労されている方が、このような介護方法もある、決して思いつめる必要はない、と思って下されば、と考えてのことである。7万を越えるブログ訪問者の中にそのような方が1,2名でもおられれば、恥ずかしながらブログを書き続けている自分としては本望である。

写真は市内のBigCの写真です。一番下が洪水前の写真、流通が破壊されているので棚の品数が減りました。
結構、生活に影響が出ています。