チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

事故を機会に4WDを探す

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

事故を機会に4WDを探す

ホンダシティ追突される
「おーい、事故起こしちゃったよ」と兄から電話が来た。バイクに追突された、という。双方にけが人はなく、単なる物損事故のようだ。
バイクで15分、事故現場の花園珈琲に行ってみた。珈琲店は国道沿いにある。チェンライから来る場合、なだらかな丘を登って、少し下ったところにある。見通しが悪い。スピードを出して登ってきたバイクは目の前に左折中の車が見えたものの、ブレーキが間に合わなかった、ということらしい。
バイクには高校生が2人乗っていたが、幸い怪我はなかった。二人ともノーヘルでしかも無免許、無謀運転と思われるかもしれないが、こちらではごく普通のことである。

■事故処理
花園珈琲のご主人、サンパンさんが警察に連絡してくれた。金曜の午後、そろそろ警察も店じまいという時間だ。警察は、怪我人がいないなら行かなくてもいいんじゃない、という対応だったそうだ。

同時に保険会社に連絡した。保険を使って修理するならば警察の調書がいるという。再び警察へ連絡、「それじゃ出かけるけれど、出動代金として400Bもらうからね」。
簡単な現場検証の後、我々と事故を起こした高校生及びその家族が警察に出頭し、調書を取られた。事故担当の警察官が検察官と裁判官を兼ねている。車もバイクもそれぞれの費用で修理することと審決が出た。ノーヘル、無免許は話題にもならなかった。

双方、「罰金」として400Bずつ警察に支払って終了、同席していた保険会社の係員から書類を貰う。これを持ってホンダの修理工場に行けば、足切り1000Bで完全に修理してもらえる。
修理工場の係員ともう顔なじみだ。おや、今度は何ですか、と言われることだろう。

■気軽に乗れる車を
もう1台、車があってもいいよなあ、と兄が言う。ホンダシティの他にバイクがあるが、兄はバイクに乗らない。自分が女中と車で買い物に出かけるとゴルフの練習ややテニスに行けない。
交通事故は厄落とし、これを機会に2台目の車を購入することに話が決まった。山岳民族の村にも行ける4WDの小型車、スズキのジムニー(こちらの商品名はカリビアン)に候補を絞った。
早速、スズキの代理店に行ったがジムニーはもう売っていないという。三菱のパジェロミニも販売されていないから、国策として軽自動車は販売禁止なのだろう。
ジムニーは街で見かけるから、中古なら買えるのではないか。タイは口コミの国であるから、タイ語のジアップ先生、ブア、花園珈琲のサンパンさんなどに声をかけた。

自分達でも道路沿いの中古車販売場に足を運び、ジムニーを探した。一つは持ち主が国道沿いに「この車売ります」のプレートを出していた。1995年製、タイヤはつるつる、予備タイヤはなし、塗装は剥げていて、雨漏りがして床に水が溜まっている。シートは張り替えが必要なほど大きく裂けている。サスペンションに不具合があるというし、これで36万円は高い。

メーコック川沿いの中古車売り場には3台のジムニーがあった。塗装し直されていて見た目はいいのだが、中を見ると配線がぶら下がっていて、アクセルは摩耗して光っている。恐らく20万キロは走っているだろう。これで40万円、これよりいくらかましと思える車は90万円だ。走行距離メーターは2,3周しているので全く当てにならない。日本では車検が通らず廃車になるしかない車だ。

■第一候補は93年製
ブアから聞いて団地の管理事務所のお姉さんがやってきた。うちのPCからタイ語のネットを開いてジムニーを探してくれた。写真で見る限りきれいだが皆10年以上たっている。日本円で35万円というジムニーの売り主に電話してくれたのだが、話は不調に終わった。ネットには35万と書いたが、その値段では売れない、とのこと。何のためのネット販売かわからない。またタイ人であれば80万円、外人であれば100万円で売りますという車もある。売り手はチェンマイに住む人が多く、車を見に往復400キロ走るのはちと辛い。

団地内で車の修理販売をやっているロンさんの紹介でジムニーを見に行った。1993年製、すでに30万キロ走っているが何も問題ない、という。エンジンの音も快調だ。

もし何かあったらロンさんが、修理してくれるというし、他に出物がなければこの車にしようかと考えている。

30万キロ走っても大丈夫という日本車には驚くが、10万キロも走らないうちに廃車にしてしまう日本の車検制度はどこかおかしいのではないか。もっともみんなが30万キロ走ったら、日本の自動車産業は壊滅してしまうだろうが。


写真は交通事故現場。下の二枚はぼろぼろのジムニーと警察署。