チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

運動不足解消

イメージ 1

イメージ 2

運動不足解消

日本の主婦は3食昼寝付き、と揶揄されているが、それでも買い物、
洗濯、掃除などの家事労働はするであろう。こちらでは家事全般を
女中がやってくれるので、正真正銘の3食昼寝付きだ。パソコンに
向かっていると、「ゴハンですよ」と呼びに来る。食卓にはできた
ての食事が用意されている。洗濯物は部屋に取りに来る。夕方には
綺麗に畳まれて、所定の棚に入れてくれる。外出中にベッドメーキ
ングと部屋の掃除が済んでいる。

初めのころは、何か旅館に長逗留しているようで落ち着かなかった
ものだ。健康のためには休養、栄養、運動の3つが必要であるが、
休養と栄養だけが充分で運動する機会に乏しく、少し太ってきたよ
うに思う。日本人会の仲間も外出は車、バイク利用が普通なので、
運動不足になりがちだ。健康のために1万歩以上の歩行を心がける
人もいる。

家から4,5キロはなれたところに使用されなくなった軍用空港があ
る。滑走路わきに広がる広大な草地は恰好の運動場となっていて、
朝夕の涼しい時には外人のみならず、健康志向のタイ人もジョギン
グ、速歩に興じている。夕方には家族連れや中高生も集まり、かな
りの人出となる。それを目当てにした移動遊戯施設や屋台のそばや、
古着屋、雑貨屋などが開店する。ちょっとしたフリーマーケット
イベント会場のようだ。

他に邦人がする運動というとゴルフだろう。チェンマイほど多くは
ないが、チェンライにもいくつかゴルフ場がある。ゴルフフィーは
キャディフィーも合わせて1200バーツくらい。市内にはゴルフ練習
場もあるが、日本で支払う練習代ほどでグリーンに出られるから、
あまり練習をする人はいない。また、チェンライにはレーン数12レ
ーンを誇るボーリング場があり、そこで日本人会ボーリング部の例
会が月3,4回開かれている。借り靴代が20バーツ、ビーチサンダル
で来てもゲームができるよう、靴下も売っている。ゲーム代は1ゲ
ーム40バーツ。このボーリング場の廊下は個室に区切られていて、
カラオケが楽しめる。

またゲームをやりながら、ビールが飲める。20歳前後の可愛い女の
子がビールを注いでくれるのでうれしい。ビールばかりでなく、パ
ッタイ(焼きソバ)など食事もできる。ホラ、投げる番が来ました
よ、と促され、口の端から麺をたらしながらストライクを狙うのも、
タイならではの光景であろう。

自分はゴルフをやらないし、ボーリングも好んでやるほどではない。
それほど健康志向ではないのでジョギングはおろか散歩もしない。
でも、タシケントで30年ぶりに再開し、日本でもクラブに入って週
1,2度やっていたテニスだけは別だ。チェンライに来てもテニスは
続けようとラケットをトランクの中に入れてきた。

Kさんという友人がいて、メーサイの自宅に照明設備付きのテニス
コートを持っている。来る前から彼と彼の教えているタイの子供た
ちとテニスをすることを楽しみにしていた。ところが女中がしょっ
ちゅう代わったり、車が使えなくなったなどこちらの事情と、Kさ
んが山に土地を購入し、別荘を建築し始め、そちらに時間をとられ
ることなどから、テニスをする機会はそれ程多くなかった。それに
メーサイ、チェンライ間は60キロほど離れている。

半径60キロ以内にテニスをする邦人は我々兄弟ともう一人、計4名、
それにKさんのテニス教室のタイ人が2,3名、それぞれ都合があるか
ら、4人でダブルスの試合をやるのがせいぜいだ。最近、メーサイ
病院に勤めるNGOの邦人2名が参加するようになり、テニスクラブら
しくなってきた。特にそのうちの一人は26歳の助産師さんなので、
彼女が来るとコートの雰囲気ががらりと変わる。タイ人の高校生な
ど大喜びだ。

1時間ドライブしなくてもテニスができないかな、と思っていたら
タイ語の先生、ジアップさんが英語教師クリスを紹介してくれた。
27歳のアメリカ人、体つきはサンプラス並だが、テニスの腕はこち
らと同等。彼のお陰でチェンライには何時でも誰でもプレイできる
無料テニスコートがあることが判った。市営運動場には9面のコー
トがあるが、日曜の午前中に行ったのに、使用コートは2面のみ。
他にメーコック川沿いにも何時でも利用できる公営コートが3面あ
る。

日本では公営コートでも有料で抽選、関係者はコート確保に苦労し
ていた。チェンライでは好きな時に行って無料、照明付きで夜も出
来る。なんとタイはいい国か。月、水、金はタイ語の授業、火、木、
土はテニス、これで運動不足は解消された。心身ともに充実して暮
せるのも介護ロングステイに踏み切ったお陰といえるだろう。