チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

地域活性化

横浜駅近く

歩くだけで刺激を受ける

赤レンガ倉庫

カフェ店内から、船は飛鳥Ⅱ

彼女とくれば好きになってもらえるかも

無理かもしれないが・・・ロマンチック!



地域活性化

■テニストーナメント
チェンライの市営運動場には9面のテニスコートがある。午前中は、我々の仲間が1ないし2面を使用する。プロコーチが子供やファランにテニス指導をしているが、使用されているコートは2,3面であるから、午前中で全体の半分のコートが使われているかどうかだ。10時以降16時までの日中、9面のコートは暑さのため無人となる。

ただ、土日を利用したテニス大会がある時は別だ。北部学校対抗、或いは我々のような一般テニス愛好家を集めてのトーナメントが時折、開催される。この時は朝からコートに人が出入りし、飲み物や軽食の屋台がコートを取り囲む。お祭り騒ぎだ。

先日、市営運動場のテニスコートで賞金総額400万バーツのテニストーナメントが開かれると聞いた。ジョコビッチナダルのような超一流選手は来ないが、世界ランキング二桁のプロテニスプレーヤーが来るという。チェンライ・オープンだ。管理人が自慢していたが、チェンライのコートは全豪オープンで使用されたコートと同品質という。2カ月ほど前、9面のコートのネットが新品に取り換えられた。それまではネットの網目を通ってボールが相手コートに入るというお粗末さであったが、取り換えはトーナメントを控えての準備であったか。一流のプレーを観戦しても99%、入場料は取られないと思う。

チェンライにはタイで5本の指に入るというサンティブリ・カントリークラブという一流ゴルフ場がある。そこで行われた国際大会を観戦したことがあるが、もちろん無料だった。

■帰って開いたメールから
開催当日の土曜日、コートへ行ってみた。タイのことだから朝から準備をして10時に開会式、10時半から競技開始だろう、と時間を見計らっていったのだが、どうも様子がおかしい。コートはガラガラでひと気がない。屋台は結構出ていたが、高校生のセパタクロ大会をやっていたのでそっち目当てだろう。9面のコートを一回りして、どうもこの日はテニストーナメントはないと確信した。情報が正しいかどうかを確認すべき、はウクライナ戦争ばかりではない。

帰宅して開いた友人のメールに「都市デザイン横浜展」の紹介があった。日本にいた時に何度か横浜を訪れた。横浜は「SUUMO人が住みたい街」に3年連続でトップに立っている。横浜駅から馬車道を通って赤レンガ倉庫の広場、そして大桟橋から山下公園に至る道は歩いても、景色を見ても、歩く人を見ても楽しかった。自然、歴史、最先端の建築がうまくマッチしていて生きている歓び、都会のセンス、希望を感じることができた。その源は何だろう。友人の紹介してくれたユーチューブにその解答があった。

2022.02.21 個性と魅力あるまちづくりを目指して ー横浜都市デザイン50周年事業のご紹介ー - Bing video


横浜みなとみらい構想は50数年前の飛鳥田市長時代に遡る。先人の雄大な構想とそれを具現化していくブレーン、そして事業計画に住む人を巻き込んでいくダイナミズム、横浜都市デザインは30年後を見据え、今も進行中である。

地域活性化
街づくりは構想や予算、頭脳はもちろん必須であるが、住む人々が自分で考え、率先して行動しなければならない。20年以上昔になるが、ドラゴンボートで町興し、村興しをしようという町村があったが、成功例は殆ど聞かない。地域振興は県や地方公共団体の仕事と考え、自分たちが率先して動くという地域住民が少なかったせいである。東京のコンサルタントを雇って、アドバイスを受けても自分からは動かない。大体、ドラゴンボートで地域が活性化するといった構想がダメだ、と個人的には思っていた。

みなとみらい線の各駅は改札を出たとたんに、この頭上にある街がイメージできる。駅構内が一つのコンセプトで統一されているのだ。

馬車道は、かつては活気に乏しい商店街であったが、商工会が率先してデザイナーを雇い、思いのたけをぶつけた街づくりを行った。街は活性化し、マスコミに取り上げられた。それを見た元町、伊勢佐木町、中華街、関内は燃えた。負けるものか。馬車道とは違うデザイナーを起用し、自らのコンセプトを作り、それを後ろで横浜市が応援、指導した。燃える集団は強い。

チェンライに客を呼び込むにはどうしたらいいか、とホテル経営者に質問されたことがある。雄大な構想とそれを可能にする頭脳集団、潤沢な予算、そして地域の魅力を伝えたいという多くの人々の尽力なしには、すべて画餅に帰す、という横浜の例を知っていればもう少しましなアドバイスができたのでは、と反省している。スポーツイベントの開催は地域活性化の末端の策に過ぎない。