チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ダンス・ナイト

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スコティッシュ・ダンス・ナイトに参加

タシケントインターナショナル・スクールのPTAが主催するスコティッシュ・ダンス・ナイトのご案内が来た。タシケントのコミュニティを巻き込んだ大人を対象としたイベントだと言う。
呑みトモのQさんと参加するかどうか相談する。かなり汗をかきますから、踊りやすい服装でいらしてくださいと書いてある、どうも体育会系で我々体力のない人間には向かないんじゃないですか。でも、よく見てみなさい、お酒(ワイン、ビール)持込で参加者皆でシェアします、と書いてある、ということは、酒が飲めることは間違いない、インターナショナル・スクールの父兄が持ち込む酒だから結構いいワインが出るのではないか、参加費はわずか5ドルだし。そうですね、じゃ、ちょっと顔を出してみましょうと話がまとまった。

金曜の7時から開始ということであったが、その前にJICAで開催された月一度のSV連絡会が延びてしまったので、インターナショナル・スクールについたのは7時半を回っていた。すでに会場の小講堂には数十人の男女がダンスの稽古の真っ最中だ。圧倒的に白人が多い。毎年行われている行事のようで、このダンスの夕べを楽しみにしている人もいるという。
6人で一つのグループをつくり、その中に一人くらいダンスの上手な人がはいって、指導をしている。更にいかにもスコットランド人といった50年配のがっしりしたおばさんが壇上でマイクを使って下知を飛ばしている。彼女の後ろのテーブルには父兄お手製のオードブル、アップルパイ、フライドチキン、ソーセージなどおいしそうなものがのっている。その横にはビールはもちろん、ビンを見ただけでも、おお、と声が出そうな高級ワインが並んでいる。しかし、皆ダンスの練習に一生懸命で、呑み喰いに殺到できる雰囲気ではない。

6人一組の輪が10くらいできていて小講堂一杯だ。これで人数が少なくて、会場が広ければ、踊りへの参加圧力を強く感じるところであるが、いや、今日はちょいと見学で、とダンスをしなくても済みそう。皆、和気藹々と楽しそうだ。日本人は、と見ると隊員、SV、専門家、大使館関係者と10名近く参加している。隊員は青少年教育でダンスが得意の人もいるし、若くて屈託がないのか見る見るうちに上手になっていく。

6人の輪が3人3人に分かれて、前列の3人と入れ代わっていく。そのたびに足を踏み鳴らし、手打って、手を組んでスキップでクルクルと回る動作を繰り返す。うまくいったといっては歓声を上げ、失敗としたといっては笑い声があがる。

ねえ、ねえ、やっぱり場違いだったんではないでしょうか、とQさんがささやく。踊りやすい服装で、と言われているのに、Qさんと自分だけネクタイにジャケット。壁の花。おい、おい、見たか、シャブリやカベルネ・ソービニヨン、シャトー何とかと書いてあるワインばかりだったよ。ここにきた目的を忘れてはいけない、本懐を遂げるまではとQさんを励ます。

踊りが一段落して、休憩タイムとなる。壇上の食べ物、飲み物に人が集まる。やっと二人の出番が来た。余り目立たないように、ビールを二人で注ぎ合い、ソーセージ、南瓜のパイなどをご馳走になる。

インターナショナル・スクールのPTA主催だから父兄の参加が多い。ちょっと聞いてみると各国大使館の館員が多いようだった。
踊りは続くが、休む人もいて二人は余り目立たなくなる。すっかり機嫌がよくなり、中学時代のフォークダンスの話で盛り上がる。踊ってもいないのにどうしてあの二人の日本人は楽しそうに笑ってばかりいるのかと不思議がられるほどである。ワインも次々にあけられる。それぞれ味見をしてみたが、思わずうなってしまうほどすばらしい味だ。

ウ国ではワインも造られている。「エリート」という我々SVに相応しくないブランドの国産ワインがあり、これなら飲めるという人もいるが、とても水準には達していない。元ウズベク大使の中山恭子さんの著書「ウズベキスタンの桜」は、ウズベクのことなら何でも褒め称えている珍しい本であるが、さすがにワインにだけは苦言を呈しておられたと記憶する。

久しぶりの美味しいワインに気分よく帰ろう、としたところを日本大使館のSさんに捕まって、ムリヤリ踊りの輪に入れられてしまった。6人一組だから5人になると皆に迷惑をかける。音楽が始まり、スキップ、手をつないで4つ右回り、4つ左回り、2つに分かれて足踏み、拍手、それから男女手を組んで一回り、3人は相手の腕を潜って、新しい3人と合流、めちゃくちゃ楽しいがこのダンス参加は全くの想定外。15分以上音楽がやまない。汗が流れ、息は切れ、いっぺんにアルコールが回ってしまった。