チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

北タイの露天風呂

ポンパバット(バンドゥー)温泉入り口

バンドゥー温泉個室

バンドゥー温泉の足湯、子供は着衣のまま浸かる

露天風呂の一部と眺望

タイ国花、チャイヤプルック、この花びらが眼前を舞った

雨季なのでアパホテルより安かった

 

北タイの露天風呂

■北タイの温泉

北タイの山々は、ヒマラヤ山系の東端にあたり、ずっと北の雲南省の観光地「桂林」なども、この山系の一部である。ヒマラヤは、現在も造山活動を続けているそうで活断層が入り乱れているこのあたりでは、地震も頻繁に発生している。チェンライでも2年に1回くらい地震があって、チェンライ観光では外せない白いお寺(ワットロンクン)の尖塔が地震で折れ曲がったことがある。

造山活動が活発であるということは北タイ各地に温泉が出ることでも明らかだ。北タイ、温泉でネット検索をするとチェンライ、チェンマイに10を超える温泉地が出てくる。

温泉文化がタイにはないというわけではない。でも仏教の影響からか肌を人前で表すことはないので、露天風呂はあっても温水プールに水着、あるいはTシャツ短パンではいっている感じだ。湯温もぬるく日本人なら風邪をひいてしまう。タイ人にとって温泉とはゆっくり体全体を温めるというよりは足湯、そして温泉卵のイメージだという。

■よく行く温泉

熱い湯に浸かる習慣のないタイ人であるが、近年、日本観光で日本風温泉に対する認識度が増してきた。チェンライにも日本風温泉(個室)が増えてきた。自分がよく行くバンドゥー温泉ではタイ人客が半分以上を占める。彼らも熱い湯に浸かり、石鹼で体を洗う。一室一人なら50B、二人なら80Bだ。浴槽(コンクリート製で味気ないが)には3人は入ることができるので家族連れのタイ人も多い。一応、天然温泉かけ流し、かすかに硫黄の匂いがして肌がすべすべになる。個室に入った時、浴槽は空であるので自分で蛇口をひねって湯と水を入れる必要がある。

お湯の蛇口からは源泉の高温の湯が出てくる。水を足して適温とするのであるが、水は温泉の湯を冷まして使用している。冷ます時間がなかった日には水蛇口から温水が出てくることがある。だから蛇口の水の温度を確かめておかないと熱くて入れなくなることがある。

どういう設計思想だったのか浴槽に湯をためると蛇口がお湯の中に水没してしまう。また個室ごとに蛇口からの水量に違いがあり、浴槽にお湯を満たすために数分要する部屋もある。お気に入りの部屋が空いていないと温泉気分が少し削がれてしまう。

■露天風呂を検索する

チェンライ近辺の温泉は一般的に個室、露天風呂は温水プールでまだまだ日本風の温泉文化は浸透していない。日本と同じ露天風呂に拘る友人がいて、温泉ではないが露天風呂付のホテルを検索している。メーホーソーン県パーイ郊外には露天風呂付リゾートホテルがある。湯船から満天の星を独り占め、とネットにはあるが露天風呂なので四方をカーテンで隠す仕組み。郊外で周りに人はいないのだろうが、眺望が楽しめないのでは露天風呂としての価値は半減する。

英語でアウトバス(露天風呂)付きホテルを検索すると、チェンライ、チェンマイ、ナーン、プアなど北タイ各地に露天風呂付のホテルがあることが分かる。山腹やメコンを見下ろす部屋のテラスに大きなバスタブがしつらえてあるというスタイルだ。眺望は望めないがテラスにバスタブを置いただけの半露天風呂もある。

タイ人がこのバスタブに入ってピースサインをしている写真がアップされているが、皆、着衣姿。ハダカの写真をタイ人がアップするはずはないが、こういった風呂は飾りでお湯は出ない、いいとこ水風呂、写真撮影専用だというタイ人もいた。文化の違いと言えばそれまだが、タイには日本風の露天風呂付リゾートはないのだろうか。

■ついに眺望満点の露天風呂に入浴

チェンライ郊外のプーチャイサイに王族の経営する高級ホテルがある。山腹にコテージが散在するタイプ。遠くミャンマー方面の山を眺望できる。このロッジの中に広いテラスに大きなバスタブがある部屋があることが分かった。一流ホテルだから宿泊料は高い。いつもは一泊500B前後のゲストハウス、偶に1000Bを越えるホテルに泊まると天皇皇后両陛下はムリとしても皇族方なら充分お泊り頂いてもよろしいのではないか、などと思うほどの庶民であるからいつもはこのような高級ホテルには泊まらない。でも眺望抜群の露天風呂付の部屋だ。本来なら諦めるが、ローシーズン価格で品川、戸越のアパホテルよりも安い。

温泉ではないが大きなバスタブに熱い湯を満たした。タイの国花、チャイヤプルックの黄色い花びらが、まるで桜の花びらのように風で舞っていく。散りゆく花ビラを眺めながらバスタブの端に腰かけ、かねて用意の缶ビールで喉を潤す。北タイに暮らす幸せを感じた瞬間だった。この日以来、北タイ露天風呂の旅が始まった。