チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

日本の評価

百合も定番

同上

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日本の評価

■褒めて育てる

貶されるより、褒められるほうが気分はいい。育児も褒めて育てる、が基本だ。褒めて育てる、の利点は ①自己肯定感が上がる、  ②なんでもチャレンジできるようになる、 ③子どもも周りの人を褒めるようになる 、④良好な親子関係が築ける、の4つだそうだ。

子供に限らず、大人だって人に褒められれば、自己肯定感が生まれ、俺ってなかなかやるじゃんと、益々やる気とチャレンジ精神が湧いてくる。テニスでもたまにスマッシュうまく決まれば、「ナイススマッシュ!」と声がかかる。よし、次もやってやろうじゃないか、と言う気持ちになる。褒められて自信がつくとパートナーや対戦相手にも自然と「ナイス・サーブ、ナイス・リターン」と相手を尊重する掛け声が自然と出るし、失敗にも「マイペンライ」と素直に言える。結果としてコート仲間と良好な関係が築かれていくというわけだ。

テニスを終えて自宅に戻ってもPCに向かい、日本や日本人を褒めてくれるユーチューブを見る。これはタイに来た頃から続いている習慣である。大分前に「すごいぞ、日本といったビデオを見て喜んでいるネトウヨジジイ」と揶揄されたことがあったが、褒めてもらえば素直にうれしい、それで何が悪い、という気持ちだ。

 

■人種差別

しかしながら、日本、日本人を称揚するユーチューブにはフォロワーを稼ぐために、「相棒」の脚本のほうがまだ真実味があるのでは、と思うほど見え見えの脚色が施されているものがある。日本は欧米に比べて人種差別の少ない国だと思う。日本で差別を受けなかった黒人が感動の涙、といったビデオはどういうわけかパターンが決まっている。

黒人が憧れの日本にやってきて、有名な寿司店に入り舌鼓を打っていた。ところが店内で騒いでいた白人のグループの一人がこの黒人のもとにやってきてこう言う。「お前のような黒人はこんな高級店には相応しくない。目障りだからとっとと失せろ」。その黒人はアメリカのレストランでも同様の仕打ちを受けたことがあった。日本でも黒人は差別されるのか、彼は悲しい気持ちで席を立とうとした。その時、黙って寿司を握っていた老店主が初めて口を開く。「店の雰囲気を壊すのはあなた方です。あなたたちにはもう二度とこの店に来てほしくありません。どうぞお帰り下さい」。それを聞いた白人たちは「もうこんな店に来てやるものか」などと悪態をつきながら出ていく。

店主は黒人に向かって「失礼しました。あなたは何も悪くない。どうぞ寿司を存分に楽しんで下さい」。寿司屋、居酒屋、屋台のおでん屋など場所は変わっても白人が黒人を差別しようとして店主に追い出される、というパターンは同じだ。

アジア旅行で、まず中国でひどい目にあって、そのあと訪日し、彼我の対応の違いに吃驚というパターンもある。

2歳の幼児を連れた黒人夫婦が中国のレストランに入った。汚いテーブル、脂ぎった料理、子供が泣きだす。泣き止まない。周りから静かにさせろ、うるさいの怒号が飛ぶ。老人がやってきて子供を指さし、泣き止まないのなら出て行け、と夫婦に命令する。

日本のレストランで同じような状況に陥った。慌てる夫婦、でも周りの日本人は夫婦を非難する様子はない。隣のテーブルにいた中年男性が話しかける。「子供は泣くのが仕事です。一生懸命仕事をしているのですから気にしませんよ」。店員が小さく切ったバナナを持ってきて「サービスです」、そして袖から小さなぬいぐるみを取り出して幼児に握らせた。子供は泣き止み周りの人は微笑でそれを見守った。

 

国家ブランド指数で世界一

先頃、世界60ヶ国を評価対象とし、「輸出」「ガバナンス」「文化」「人材」「観光」「移住と投資」の6カテゴリーにまつわる認識を調査し、国家のブランド力を算定する「国家ブランド指数」の2003年度版で日本が一位になったことが報じられていた。国家ブランド指数は当該国に対する世界的イメージを明らかにすべく、15年以上連続で発表されている連続調査だ。マナーとか料理だけではなく、総合的な国の魅力を反映しているこの調査で日本はいつも上位に位置していたが一位は初めてらしい。

「国家ブランド指数」日本が初の1位に 全評価カテゴリでトップ10入り - NewSphere

タイで長らく暮らしているが差別を受けたことは皆無である。大事にされればタイ人を尊重する気持ちにもなる。良好な関係が次世代にも受け継がれるよう、後ろ指をさされるような行動は慎む。多くの在タイ邦人はそう思っている。その一人一人の積み重ねが国の評価につながっているのかもしれない。