チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

繰り返しに恥じ入る

武蔵小山の高層マンション 中国人所有が多いとか

新宿西口 世界のビールが飲める

三原橋

銀座の花屋さん、ブーケのセンスがいい

同上

同上

 

繰り返しに恥じ入る
■断筆に至る一般的経緯
北タイを代表するブログ、「チェンマイ・田舎・新明天庵だより」のブロガー、Yさんとは面識があり、わが家に訪ねてきてくれたこともある。彼から1年以上続くブログは少ない(1年以内に7割はやめる)ということと、やめる人の特徴を聞いた。要するに書くことが無くなり、同じことを繰り返し書く。そうなると読者から「また同じこと書いてるじゃねーか」というクレームが来る。それに嫌気がさして断筆、というケースが一般的という。

8月末のブログに七福神ゴジラのことを書いた。古いブログを探してみたら2013年2月2月28日付「映画と人種差別」で同様の内容を書いている。10年前から進歩がないという証左であるが、2つのブログの結論は同じではない。古ブログで言いたかったことは「人も技術も文化も大きな摩擦なしに消化してきた日本は特殊な国である」に尽きる。

日頃「タイからノーベル賞(理系)と大相撲の横綱は出ない」という持論を述べて顰蹙を買っているが、ブログを読み返してみて確信を深めた。
クレームはまだないので、また同じことを書くかもしれない。乞ご容赦。

以下「映画と人種差別」から一部を再掲します。

■科学を敵視しない心
友人が映画ソフトを2テラほど提供してくれたので、療養中(2012年12月にテニスコートで左足首を骨折)退屈することはなかった。多い日には1日5本立てで映画を見た。

洋画では科学は人類にとって破滅をもたらす邪悪なものとして描かれる。70年代、80年代の、今から見ればちゃちなコンピュータが、いつの間にか知能を持って人間に復讐する。宇宙からの侵入者、未来から来たロボットは異形であり、圧倒的な科学的戦闘能力、超能力を持ち、人間を滅ぼそうとする。
その悪にヒーロー、ヒロインが立ち向かって人類滅亡を防ぐ、という筋立ての映画は多い。

人工頭脳やロボットが人類に刃向う、という考え方は日本人にはなじまない。
人間とロボットは共生し、科学は明るい未来を作る。これは手塚治虫先生の「鉄腕アトム」のメインテーマだ。アトムは日本人のロボット観形成に大きな影響を与えたと思う。

ロボットでは鉄腕アトムの前に前谷惟光の「ロボット三等兵」があって、個人的にはこの漫画からも影響を受けた。横山光輝の「鉄人28号」は操縦する人によって悪にも善にもなるが、自ら邪悪な意志を持って人間に襲いかかる存在ではなかった。鉄人28号はその後、マジンガーZガンダムに引き継がれていく。鉄腕アトムドラえもんの系譜をたどって、ロボットは弱い者の味方のイメージを定着させる。

日本は科学に対する偏見は少なく、ロボットマシーン製造では今や世界のトップに立つ。これは科学と人間の明るい未来を予見した手塚先生のお陰ではないか。彼の功績は文化勲章はもちろん、ノーベル平和賞に匹敵するのではないか。

■人種差別のルーツ
ついでに言うと、洋画では外界、宇宙とか未来から来た存在はほとんどの場合、悪の化身だ。米国の片田舎に平和に暮らす住民たち、そこに姿の見えない悪が襲いかかる。

日本の場合、宇宙からやって来たものが邪悪とは限らない。「マグマ大使」は地球を守るため、宇宙の果てからやって来たのではなかったか。ゴジラも核実験に明け暮れる人類に警告を発するために、太古の眠りから覚めて東京湾に出現したのではなかったか。一連のゴジラシリーズでは、大暴れした後、ゴジラは再び海に戻っていく。(松井ゴジラも米国に上陸したが、ニューヨーカーに爽やかな感動を残して日本に戻って来た)

日本では古来、外界から来るものが不幸をもたらす存在ではないと考えられていたように思う。大体、七福神が宝船に乗って海の向こうからやってくるという発想は日本特有のもので西欧にはない。日本は島国であり、農業、仏教、文字など大陸の文化、技術が渡来人によってもたらされた影響があるのだろうか。
人も技術も文化も大きな摩擦なしに消化してきた日本は特殊な国である。

欧米人はここ数世紀、有色人種を従えて、白豪主義謳歌してきた。白人にしか繁栄の権利はないと思っていたところへ、邪悪なエイリアンが入り込んでその栄光をズタズタにした。それが20世紀の日本だった。欧米エリートの中には今だに執拗にその憎しみを潜在的に抱いてる人は多い。これは米国に知己の多い外交評論家、加瀬英明氏が述べていることである。

世の中、日本の発展を妬ましく思っている国は隣国ばかりではない、こういう中で国益を全うしていくには強靭な精神が要求される。でも日本は歴史を顧みれば世界をリードする資格がある。自信を持とう。