チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

老人ホームでも運動

昨年のITFワールド・テニス・ツアーから。荒川夏帆選手

同上

清水映里選手

同上

先の全米オープンにも出場した日比野奈緒選手

お気に入り、タイのサラチップちゃん

 

老人ホームでも運動

■雨のお蔭で体調回復

朝、降っていなければテニスに行く。月ー金の週5日だ。土日は天候に拘わらず休む。乾季はほぼこのローテーションだった。でも雨季の期間、降雨のためコートに立てない日が10日ほど続いた。やっとの晴れ間を見つけてコートに行ってみた。するといつものメンバーがニコニコしている。久しぶりに会えたから嬉しい、それもあるが、休みのお蔭で体調が良くなったからという。

年齢、体力を忘れて目一杯、テニスを頑張る。だから体に無理が来る。体の不調があれば休めばいいのに、と思っても、何のこれしきと思ってコートに日参する。でも雨となれば問答無用で休み、休養のおかげで腰の違和感、膝の痛み、肩の凝りなどが緩和、もしくは完治したそうだ。テニス仲間の表情が明るいのはこのせいか。

自分も右肘に痛みがあった。サーブの際、無理に肘をひねってボールにスピンをかける。そのせいで肘に負担がかかっていた。相手がこのスニーキーなスピンサーブをうまく返せず、球がネットに引っかけたり、コート外に飛ばしたりする。スイス人のジョンなど何百回もこのサーブを受けているのにまだ完璧には返せない。テニスの場合、サーブでポイントを取れると試合運びが俄然有利となる。ラケットを振れないほどの痛みならばともかく少々の違和感くらいでは、サーブでポイント、やった、という快感には抗しきれない。でも、雨季の休暇期間中にひじ痛はきれいさっぱり消えていた。気のせいかスピンも威力を増したよう思える。

■スーパースターに学ぶ

朝いちばんのネットニュースでエンゼルスの大谷くんはどうだったかな、と確認したものだ。彼が本塁打を放っていれば気分が高揚する。日本の若者が前人未到の活躍を続けていることに誇らしさを感じた。通常、投手は1試合投げると2,3日は虚脱に近い疲労に襲われるらしい。彼は投げて、打って、翌日にまたスタメンで打席に立つ。

その超人的活躍を続けた大谷くんもひじ痛で休養、並びに手術を受けた。計算された食事、睡眠はもとより人離れした体力と努力があっても彼も人間だ。ゆっくり休んでもらって、来期は世界のファンを魅了してほしいものだ。やはり体は酷使するばかりでなく、休養は必要なんだなあ。年寄りなら尚更だ。

自分も大谷くんに倣って卵をいくつも食べ、暇さえあれば睡眠をとろうとするのだが、そんなに卵が食べられるわけでもなく、睡眠は浅い上に夜中、トイレに何度も起きているようでは質のいい睡眠は望むべくもない。大谷くんは朝食の後にまた寝るそうだ。自分も真似をしたが朝起きて食事をしてまた寝るという作業は結構、難易度が高いということが分かった。ついベッドから体を起こしてPCに向かい、大谷くんのHMや井上尚弥くんがフルトンをノックアウトするシーンを、もう何十回見たかな、と思いながら視聴している。

■老人ホームに入っても

スーパースターの活躍を見るのは楽しいし、どうしたらああいうプレーができるのか、生活習慣やトレーニングの中で何か自分にも参考にできる部分はないものか、と考える。それこそスターが推薦するサプリがあったとしたら、すぐ購入してしまうのではないか。

一流選手はおしなべて、暴飲暴食は慎み、目標をもってトレーニングに励んでいる。高齢となって胃が小さくなったのか、暴飲暴食をしたくてもできなくなった。トレーニングとまではいかなくても定期的に体を動かす、自分にできることはこれくらいか。

シニアにお勧めのスポーツ5選というと、1.ウォーキング、 2.ゴルフ・ゲートボール、3.水泳、4.テニス、5.シニアヨガ だそうだ。一人でも始められる運動ばかりだ。でもテニスは相手がいるからやっているのであって、壁打ちを始め一人で運動を続けるには強靭な意志が要求されそうで尻込みしてしまう。

運動によって全身の筋力が鍛えられ、日常生活の動作が楽になるだけでなく、転倒しにくい体になる。また記憶をつかさどる「海馬」が肥大化して認知症予防に役立つほか、脳機能も活性化してくるという。

老人ホームでは運動会が行われる。人気種目は「風船バレー」、「玉入れ」、「大玉送り」、「スプーンリレー」など。要介護者、車椅子の人でも楽しめるとか。職員に助けられながら必死に体を動かし、「よく頑張ったで賞」、「一番目立ったで賞」といった賞状を拍手と共に受け取る。テニスができなくなったら運動はやめるつもりだが、ずっと賞状とは縁のなかった人生、老人ホームで賞状の収集を喜びとする晩年であってもいいのか、とも思う。