チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

制限緩和とテニス

サラチップ選手16歳

サラちゃんのサーブ

体がしなる

ジャンプ

同上

着地

 

制限緩和とテニス


タイランド・パス廃止か
タイランド・パスとはタイ入国に際し、ワクチン接種証明、医療保険(1万ドル)の保険証書、フライト情報等を用意してタイ政府指定のオンラインサイトで申請するものである。このタイパスがないとタイに入国できない。自分が昨年11月に入国した時はタイパスの他にバンコクで指定ホテルに一泊し、PCR検査を受ける必要があった。今はタイパスを取得するだけで、タイ入国後は自由に移動できる。簡略化されたとはいえ、慣れないオンライン申請、保険付保などが面倒、大体、PC もスマホも持ってない、だからタイ観光にはいかない、という熟年は少なくない。

タイでは2020年3月に発令されたが、発令以来18回目の延長となり、今年の6月1日から7月末日まで深夜外出の自粛、商業施設の営業時間短縮などの制限措置がとられている。決して警戒は緩めていないのであるが、6月現在、1日あたりの感染者は2千人台に下がってきた。娯楽施設の営業再開や営業時間の延長も始まっている。

タイ人がタイに帰国する場合、タイパスは免除となっている。外国人についてもタイパスを廃止しようという動きがあって、多分、7月からそうなると言われている。タイパスが廃止されたら日本から友達が来てくれるかなあ。

■マスクについて
ITFのテニストーナメントが開催されている。一応、マスク着用ということになっているが、選手や大会関係者、観戦者でマスクをしている人は1割程度だ。4月のトーナメントでは1週間ごとにATK 検査を受ける必要があった。更にマスク着用は強制で、マスクを持っていない選手や観戦者には受付で無料マスクが配布されていた。

6月のトーナメントではATK 検査は無しだし、マスク無しで受付を通過しても咎められることはない。でもまだ、市内のスーパー、市場ではほとんどの人がマスクを着用している。曲がりなりにも非常事態宣言発令中である。日本のマスク着用は厚労省の「お願いベース」であるが、タイでは「義務」であり、違反したら罰金刑が科せられる。但し、刑罰が適用されたという話は聞いたことがない。

■気楽に観戦
というわけでテニスコート辺りは租界のようにマスク無しのアスリートやファランが行き交っている。自分も気楽に観戦、並びに写真撮影に勤しんでいる。我がニコンP900にスポーツという撮影モードがあり、この機能を使うと分解写真が撮れることが、つい先日分かった。選手のサーブ、リターンを数枚の連続写真で撮ることができる。PCはもちろんカメラの機能も多彩でなかなか使いこなすことができない。

自分のイチオシ、タイの健康美少女サラチップ選手のサーブの分解写真を撮ってみた。子細に眺めるとサラちゃんは色が黒いが太ももとかお腹はそれほど黒くない、つまり日に焼けてないことに気付いた。プロ選手は体幹がしっかりしていてラケットがきれいな弧を描く。テニスはスピードが勝負だから、腕の振りをいかに有効に球にあてるかは重要だ。しかし、それほど早く振り抜いている感じはしないのだが、ラケットに当たった球は真っすぐに飛んで、ラインの外に出るのかと思うとラインぎりぎりに急角度で落ちてくる。球に回転があるからだが、とても真似はできない。

■華麗な動きの陰で
「練習は不可能を可能にする」は元慶應義塾大学の塾長小泉信三先生の言葉である。選手のラインぎりぎりに入るサーブ、それを打ち返す技術は天性のものではなく、たゆまぬ練習の成果であることは間違いない。

選手の紹介を見ると、小学生以前からお稽古事でテニスを始め、練習に明け暮れ、小中学生の時から「○○県にXXあり」と注目される存在だった人が多い。全国総体、インカレ、全日本で優勝するトップクラスの選手がプロ選手になる。

プロはどのくらい練習するのか。通常は、1日6時間はコートでラリー、ボレー、サーブ、或いは試合形式の練習をする。6時間で終わりではなく、走り込み、縄跳びなどの持久力をつける運動、また選手によっては筋力アップの負荷運動を加える。

今回、高校生ですでにプロという女子選手に会った。世界各国のトーナメントを転戦していけば学校には通えない。だから通信制で高校は卒業する、或いはテニスに特化した高校に進学するというケースもあるようだ。とにかく、普通の努力とか練習ではとてもプロにはなれないということは分かった。その努力、体力、技術力、そして精神力には脱帽せざるを得ない。

タイランド・パスの話が結局テニスの話になってしまった。