試合後のサラちゃん、ポーズをとってくれた
自然な感じ
折角笑ってくれたのにブレた
試合中のサラチップ選手
同上
同上
6月にまた会えるかも
■雨季でもやってます
タイは日本と同じく6・3・3・4制をとっている。小学校6年と中学校3年が義務教育だ。学期は前期と後期の2学期制、3月から5月にかけての夏休みが終わり、5月中旬に前期の新学期を迎える。夏休み期間にタイ正月、ソンクランがあるのだが今年はあまり盛り上がらなかったようだ。
新学期と共に雨季がやってきた。週間天気予報にはずっと雨傘マークがついている。でも1日中降ることは稀であるし、夕方から夜中にかけての降雨が多く、テニスコートは水捌けがいいから、まあ週5日のテニスは続けている。4月にトーナメントがあり、9面ある市営運動場のテニスコートはフル回転だった。プロはは右、左とぎりぎりのコースを狙って打ち合う。選手はコート上でダッシュと急ブレーキを繰り返す。この動きにより、コートの塗装が剥げた個所があった。我々、素人テニスでは問題ないが、6月にまたトーナメントがあるので、コートはきれいな緑色に塗り直された。新装なったコートでのプレーは気持ちいい。我々の動きでは塗装がはがれることはないとの管理者判断でトーナメント前の使用が認められたのだろう。こういったところにタイのおおらかさが感じられる。
■トーナメントと写真
4月は土日も含め、連日テニス観戦に通った。早朝6時半にコートに行き、仲間と1面だけ開放されたコートでプレーを楽しむ。その間に、受付の壁に当日の対戦表が張り出される。対戦表の写真を撮り、試合の開始時間を確かめる。一度家に帰って、応援すべき試合の時間に合わせてコートへ、昼食は家に帰って、または運動場近くのソバ屋で済ませてコートへ戻る。こんな毎日だったが、プロのプレーを間近に見ることができて嬉しかった。
ニコンのP900は望遠83倍、遠くにいる選手の表情を的確にとらえることができる。始めはコート上とはいえ、勝手に若い女性の写真を撮ってもいいものか、と心配であった。でも商業上に利用をしなければ、という大会関係者の許可が出たので、安心して写真を撮り続けた。トーナメントが終わって数えてみたら10ギガも撮っていた。望遠でなければ選手の表情は捉えられない。距離がある場合、ブレて選手が画面からはみ出したり、頭がちょん切れたりする。半分くらいの写真を削除して、残った写真が10ギガだから相当なものだ。
大会専属のカメラマンと顔見知りになって彼らの撮った写真を見せてもらった。望遠レンズ付きの高級カメラのせいか、テニスボールがラケットの前で止まって写っていた。P900ではボールは流れて写る。プロは道具からして違う。大会のカメラマンは観客席にいる試合前の選手に「笑って―」などと言いながらスナップを撮っていた。気軽に応じていたところを見ると自分が頼んでもポーズをとってくれたかもしれない。
でも自分は隣り合わせた女子プロにさえ「ちょっと写真撮らせてもらえますか」などと頼むことはできなかった。日本ではカメラを持って歩いている人は変質者と思われる。アンタ、ワタシのこと撮ってたでしょう、と警察に通報されかねない。ここはタイ、と分かっているがコート以外での写真撮影は自己規制していた。
■美少女、サラちゃん
日本の礼儀正しいお嬢さん、世界の美女に毎日会っているうちに、自分のオシというべき女子選手ができた。何度かブログの写真に登場しているがタイのサラチップ選手、16歳の健康美少女だ。コート上の写真は何枚か撮っていたが、試合の終わった後、彼女がバスタオルを羽織ってコート外で寛いでいる姿を発見。5mと離れていなかったし、こんなチャンスはもうないかも、とP900を向けた。盗撮だ。するとサラちゃんはにっこり笑ってポーズをとってくれた。望外の僥倖にシャッターを押す手が震えたくらいだ。
何枚か撮った後、キャップに手をかけて感謝を表した。するとサラちゃんは満面の笑顔で、ワイと共に膝をチョコンと曲げて「こちらこそ」と返してくれた。その仕草の可愛いこと。たまたま隣にいた日本男子のコーチと選手に、「ボク、彼女のファンなんですよ、日本でこんな風に写真撮ったら、盗撮だと警察に通報されてしまう。挨拶までしてくれて可愛いでしょう」と思わず言ってしまった。でもコーチ、選手とも無言だった。この爺さん、おかしいんじゃないの、まあ無視されても仕方ないか。
他のプロに聞いてみるとサラちゃんは愛想がよくて性格もいいので人気者だとか。6月のトーナメントにも出場するだろう。サラちゃんとの再会を楽しみにしているところです。