チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

最後の懸案

運転免許証

裏に運転できる車種が絵で示されている

免許取得、領収証合わせて760バーツ

パヤオ湖畔で

同上

龍の先は湖

 

最後の懸案

■やるべきことをやっと
年を取ると何事も億劫になってくる。だが若い頃からこの傾向はあった。現役の頃、年明けから、松が明けたら、旧正月になってから、年度末までに、新年度になったら、連休明けに、株主総会が終わったら、と面倒な仕事はいつも後回しにしていた怠惰な人間である。でも幾ら怠惰であってもタイに住んでいる以上、やらなければならないことはある。ビザの更新、90日ごとの在留届提出、再入国許可申請等の入管関係の事務手続、また1年毎の車、スクータの車検、自賠責付保も忘れてしまうと罰金を取られるし、事故を起こした場合、面倒なことになる。

半年前にチェンライに戻ったあと、ビザの再取得に成功したし、車2台、スクータ1台の車検関連の作業も終了した。もう10年以上チェンライで暮らしているのだから定期的な作業には慣れているはずであるが、ルールが変更されているのでは、とか前回と同じように係官が対応してくれるか、とか何かと心配である。それでも懸案が次々と解決され、気分は上々である。

■運転免許更新    
一つずつ懸案を解決してきたが、大きな心配事がひとつ残っていた。それは運転免許更新である。タイではバイクと自動車の運転免許は別々に交付される。だから常時、2枚の運転免許証を携帯している。この免許は取得した年の誕生日から5年有効である。更新は期限が切れる3カ月前からできる。

自分の場合、昨年9月、日本にいるときに免許がきれた。でも有効期限が切れても1年以内に更新手続きをすれば大丈夫と聞いていた。ネットで調べてもそうなっている。でもここはタイ、ルールが変更されているかもしれない、と多少の不安があった。どうせ今年の9月までに手続きすればいいのだから、と更新手続きを1日延ばしにしていた。それでも4月のテニストーナメントが終了し、少し時間と心に余裕ができたので、最後の懸案解決に動くことにした。

■必要書類
日本での運転免許更新は警察の管轄だが、こちらは陸運局、この事務所には車検に何度も訪れている。5年前の免許更新もここでやった。

まず申請に必要な書類を2つ用意する。一つは住所証明である。これは入管事務所で作成してくれる。フォルツァ新型の購入時にこの書類を貰いに行った。感染症騒ぎは沈静化方向ではあるが、まだ入管は空いていて人は少ない。待つこと15分、証明書ができた。手数料は300B、係官が端っこの窓口でそっと手渡してくれた。前回と違って領収書はくれない。こういう場合、「領収書は出ないんですか」と大声で言えば、将来に禍根を残す。タイに長く住めばこのあたりの呼吸は自然と会得できる。

次に健康診断書である。大きな病院でなくても街のクリニックで作成してもらえる。診断書作成代金70Bというクリニックを探していってみたが休業中、私立病院チェンライ・インターで、これも15分程で発行してくれた。代金は120B。自分の場合、血圧を測り、医師がTシャツの上から聴診器を当ててくれたが、クリニックでは免許申請用の健康診断書といえば触りもしないで診断書を作ってくれるそうだ。5年前もそうだったが、何のための診断書かよくわからない。

陸運局
午後、陸運局へ行った。窓口に診断書、住所証明、旅券、古い免許証をセットにして渡す。申請書は係官が書いてくれて、自分はサインをするだけだった。そのあと、小部屋に案内されて、1時間弱ほどPC画面で運転講習を受ける。タイ語の他、日本語、中国語、英語のDVDがある。もちろん日本語版を選んだ。かなりしっかりした日本語だったが、「横断歩道を渡っている歩行者をクラクションで追い払ったりしてはいけません」とか「事故が起きた時は相手と口論、殴り合いをしてはいけません」とか、タイの運転者ならやりそうなことへの注意が多かった。

PC画面の講習のあとは窓口に書類を渡し、申請料を支払う。自動車免許作成料500Bプラス申請料5B、バイク免許作成料250Bプラス申請料5B、計760B(約2500円)。
このあと係官から写真を撮ってもらい、その顔を焼き込んだ免許証を2枚手に入れた。有効期限は次の誕生日から5年、即ち、この日から5年4カ月、期限切れとなって更新すると1年近く有効期限を延ばすことができることが分かった。

10年ほど前、日本で運転免許を更新した時、講習料も含め2万円近くかかったと記憶する。こっちは所要時間も短く、総費用も数千円だ。日本の運転免許が失効して数年は経っている。日本では高齢者に免許を取らせない方針があるやに聞いている。もう取るつもりはないし、認知機能検査にパスする自信もないから、日本の運転免許を手にすることはないだろう。