チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

テニス・トーナメント

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トーナメントの垂れ幕

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練習中の外国選手

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公園からコック川を臨む

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ホテイアオイの花、望遠で

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公園内の蘭

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同上

テニス・トーナメント

■3週間の使用禁止
市営運動場でテニストーナメントが開催されるという噂は本当だった。3月下旬のある日、いつものように仲間とゲームをしていた。そこへコートの係員がやってきて即座にゲームを中止して退場せよという。タイ人の仲間に聞くと、この瞬間から3週間、コートの一般使用は禁止になるとのこと。理由はテニストーナメントが始まるから。

今、試合途中だから、終わるまで待ってよ、と思ったが、タイ人はお上の言うことに素直に従う。日本であったら十年以上、ここでテニスをやっているのだから既得権が生じている、と主張する余地があるかもしれない。でも十年以上、それもお目こぼしでコートの使用料も維持費も払わずにただで使わせてもらっている。権利を主張できるはずもない。はい、と素直に全員、ラケットを仕舞った。さて、明日からどうするか、メ―コック川のコートがある、いやラチャパット大学のコートを使わせてもらえるのではないか、などと議論したが結論は出なかった。タイで体を動かす機会は週5日のテニスだけだ。テニスは健康のバロメータ、3週間も体を動かさなかったら体中から生活習慣病が噴出するのではないか、と不安になる。

翌日、もしかして、と思ってコートに行ってみた。コートには多数の人が出入りして飾り付けを行っている。垂れ幕にはITFメンズ・アジア・オセアニアと書いてある。世界テニス連盟のワールドツアーだ。懸賞総額は1万5千ドルだから、ATPランキングでは3桁の順位の参加選手が多い。自分もプロ選手による試合を観戦できる(はずだ)。楽しみである。コートではタイ人選手が練習をしていた。ランクは下でもプロはプロ、サーブを打ち込むときは背中が折れるほど体が撓り、ラケットは流麗な弧を描く。あーやればいいんだな、とは思うがもう遅い。一流選手の動きは全く無駄がなく美しい。

若さ、パワー、スピード、テクニック、ただ羨望の眼で見るほかはない。それでも自分のテニス技術向上に少しは参考になるか、というほどの気持ちはまだある。

■テニスの代わりにウォーキング
テニスができなければウォーキング、テニスだけが運動ではない。10年前は全くいなかったが、今は夕方や早朝、我が団地内を歩く人がいる。夫婦で歩いている人もいる。タイ人も健康志向が高まっているようだ。

テニスコートを後にして車で数分の位置にあるコック川に面したメ―コック公園に出かけた。この公園では例年、暮から正月にかけて花祭りが開催される。その期間だけ賑わうが、花祭りのあとはほぼ無人となる。公園内には樹木が茂っているし、園内には小川も流れている。川の写真を撮るのもいい。この川は流域面積100平方キロ以上のメコン支流138本のうちの1本である。余り高低差がないので、川は流れているのかどうかよくわからない。川岸にはホテイアオイが群生している。日本ではホテイアオイは1株2百円で販売されているが、こちらではほとんど邪魔者扱いだ。

公園内は一回り約10分ほどだ。花祭りの時のモニュメントは残っているが花は蘭を除いて殆ど残っていない。花祭りでは植木鉢の花を敷き詰める。蘭はこの公園で丁寧に管理されていて、花祭り期間の蘭に比べても遜色ないボリュームがある。この日の早朝は雨だった。水滴のついた蘭の写真を100枚以上撮った。しばらくはブログの添付写真に困らない。

園内には写生に来た小学生が十数人いたが、人影は殆ど無かった。チェンライに戻って1時間以上歩いたという経験は初めてだった。ウォーキングも悪くはない。花祭りの時は気付かなかったが、結構、果実の生る木があって、果物として売られている果実が歩道に散らばっている。踏みつぶすと滑ってしまう。足許には充分注意が必要だ。転んで怪我をしても助けてくれる人がいない。でもしばらくはウォーキングのため公園通いだ。

ITFメンズ・ワールド・テニス・ツアー
標記のトーナメントはジュニアと男子プロテニスの間、サッカーのJ1 とJ2の中間にあって、このランクで優秀な成績を上げるとグランドスラムに進出する機会も得られるという。一流プロへの登竜門だ。ツアーは70カ国で約550のトーナメントが開催され、15,000ドルと25,000ドル2つの賞金レベルがある。4月にチェンライで開催されるトーナメントは賞金15,000ドル、エリートテニスプレーヤーを目指す世界の若手が集まる。日本からもITF日本ランキング10位以内の選手を始め、十数人がエントリーするようだ。日の丸の旗を持って応援に行こうと思っている。

 

(詳しくはITFのホームページで、https://www.itftennis.com/en/tournament/m15-chiang-rai/tha/2022/m-itf-tha-05a-2022/acceptance-list/ )