昨秋の日展から
全体の中に女性がいる
これは女性が中心
注目するところは?
百合の花を強調
戻って4カ月
■規則正しい生活
昨年の11月にチェンライに戻って以来、短パン、Tシャツの服装で過ごしている。人と会うとき、バイクに乗る時は長ズボンをはくが、それもGパンは少なく、モンホームと呼ばれる北タイ特有の紺のズボンが多い。服装は変わり映えせず、毎日の髭剃り、3週間に一度の散髪、週5日のテニス、と比較的規則正しい生活を送っている。
ほぼ2年、運動らしい運動をしていなかったせいで、体の筋肉が落ちていた。テニスも最初の1,2カ月は、膝や腰が痛くなった。階段の手すりに縋って上り下りする自分をブアさんが「コンケー(年寄り)」とあきれて見ていた。もう年貢の納め時、楽しみはパソコンだけになるか、と覚悟していたが、3カ月も経つと脹脛に筋肉がついてきて、体の痛みが次第に薄れてきた。試合をしても勝ち星が先行する。1日2試合、週5日で10試合こなすのであるが、このところ7勝3敗だ。こうなると、健康のためというよりゲームが楽しくてコートに行くようになった。汗びっしょりになるのもなぜか達成感がある。体が動くうちがハナ。
チェンライに戻ってからの懸案事項であった1年ビザの取得もクリア、車やバイクの車検、付保も一段落、個人的生活は落ち着いているのだが、ロシアのウクライナ侵攻がまだ続いていて、重苦しい気持ちになる。
■ウクライナ情勢
日本のニュースは、国連条約を破り、力による現状変更を行っているロシアは許せない、攻められて可哀そうなウクライナという善悪二元論が目立つ。善玉ゼレンスキー、悪玉プーチンが定着しているようだ。短期決戦でロシアがキエフを占領し、傀儡政権ができていれば、力の前に西欧は屈せざるを得なかったと思う。でもロシアの思惑に反し、西欧は結束してウクライナを支持し、金融、貿易でロシアを締め上げている。
天然ガス、原油をロシアに依存していたドイツは即座に旗幟を闡明にした。
ドイツのショルツ首相は、ロシアの侵攻が始まった2月24日にテレビ演説を行い、この戦争はプーチンの戦争だ、とプーチンを呼び捨てにし、プーチンの勝利はないと宣言している。
同じ2月24日に岸田首相はコメントを求められ、「プーチン大統領の発言などさまざまな報道があります。まずは情報の収集、そして事態の把握に全力で取り組みます。いずれにしても情勢は緊迫しておりますので、G7をはじめとする国際社会と連携しながら取り組んでいきたいと考えます」と述べた。
その上でウクライナにいる邦人保護について「まずは情報収集、事態の把握に努めてい
ます。その中で邦人の安全確保、これは重要な課題です。何が適切なのか、情報、状況をしっかり把握したうえで、的確に対応していきたいと考えます」と強調した。
日本も即座に「一方的な力によるロシアの侵攻は断じて許すことはできない」と言っていたら、日本の評価は高まり、アジア各国からの信頼も増したと思うが、やはり「検討使」の岸田さんにはムリだったか。
■勝つ方につく
戦争は勝たないとダメ、勝たないまでも敗けてはダメという。これに従えば、戦争していなくても勝つ方に付く、これが鉄則だ。その後の岸田政権はウクライナ側に立って積極的に発言、行動している。毛ガニやタラバガニ、ウニや紅鮭が食べられなくなってもここは反ロシアで頑張るべきだろう。
第一次世界大戦で日本は地中海に駆逐艦8隻からなる第2特務艦隊を派遣した。その活躍は日本を大戦後、世界の5大国の一つに押し上げることになった。
カニやイクラを我慢すれば日本の評価が必ず上がるとは言えないが、頑張っている態度を国家として示すことが必要だ。またロシアが経済的、政治的にへたれば、北方4島が戻ってくる可能性がある。
ロシアは歴史的に火事場泥棒を繰り返してきた。日ソ中立条約の一方的破棄はもちろん8月17日には占守島に侵攻した。ウクライナは勝てないのだから降参しろという人がいる。でも降参したら暴行、略奪、強姦、虐殺、そしてシベリア連行が待っている。その程度の想像力もない人がテレビに出ていることを不思議に思う。
ロシアは3月に入って北方でミサイル演習を行い、艦艇が津軽海峡を通過した。自分たちが火事場泥棒をしてきたから、ウクライナの隙に日本が北方領土に上陸するのでは、の危惧を持っての示威活動だろう。
この際、北方領土の住民に投票で日本人になりたいかどうか聞いて、その要望に従って日本領に編入する、そのくらいの謀略活動を行ってもいいと思うのだが。