チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

季節と停電

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フォルツァ350

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郊外に広がる稲田

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稲を植えてない田んぼも多い

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ここはトウモロコシを植えていた

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暑季に咲くレモンイエローの花

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この頃は機械植え、見た目がきれい

 

季節と停電

■暑季到来
3月に入って気温が上がってきた。チェンライでは3月から5月までが暑季とされていて、最高気温が40度になることもある。先月2月の平均最高気温が31.3度であるのに対し、3月は33.8度と2.5度も高くなる。2.5度?大したことない、と言うなかれ、世界経済フォーラムのレポートによると、産業革命以前に比べ、現在の地球の平均気温は1度上昇しているが、現状の経済活動を継続すると、平均気温はさらに1度上昇し、2度となる。平均気温が2度上昇すると、世界の珊瑚は壊滅的な損害を受け、干ばつと洪水が頻発すると言う。

単純な比較はできないが、ひと月で平均最高気温が2.5度上昇すると、暑さを実感する。2月には使用しなかった扇風機が出番を迎えたし、テニスをしていても9時半を過ぎると発汗量が半端でなくなる。汗ダラダラで水分、塩分の補給を忘れると、足指や脹脛が攣ったりする。直射日光のもと30度以上のコートを走り回るのは自殺行為に近い、と思うのであるが、ゲームの合間に飲む冷水の旨さには代えられない。3月も下旬になれば雨季を迎え、スコールのあとの涼しさも味わえる。

昨年、一昨年の3月は東京で桜の花を楽しんだ。陽光の下の桜や、缶ビール片手に見物していた人々を写真で眺めると、日本の春はいいなあ、と思う。それでも暑季の暑さの下で伸び伸び手足を伸ばす爽快さも捨てがたいと思う。

フォルツァ試乗中
購入して1月以上経つが、新型フォルツァのナンバープレートがまだ付いていない。陸運局への手続きはホンダショップで代行してくれたので、こっちはただ待つだけ。ナンバーがなくても、警察に捕まる恐れはないと言うので、試し乗りですでに500キロほど走っている。フォルツァ350はメータ―表示個所に外気温が表示される。道路は太陽で熱せられているから、温度表示は36度とか37度を差している。転倒した時のことを考えて、長袖であるから、走行しているときはともかく、停車すると熱気が体中を包む。爽快なツーリングとはほど遠い。そういえば体に水をかけ、蒸発熱で体を冷やしながら長距離走行したことを思い出した。

とにかく、手に入れた初日に転倒したので、何時も左右前後を確認しながら運転している。体の傷も癒えて、咳をしてもアバラの痛みは感じなくなった。足の瘡蓋も取れて久しい。
事故直後、ケチな自分としてはブアさんの指示に従って、坊さんへのタンブンのお金もはずんだし、お寺にお礼参りもした。ブアさんから偉いお坊さんのレリーフ入り数珠を渡されて、運転時には首から掛けている。結構大きな数珠で邪魔ではあるが、掛けていなくて何かあったら何を言われるかわからない。数珠をかけた姿はチェンライの織田無道と言ってもいい。外す時間を次第に増やしていきたい。

■生活インフラ
ここは日本でないから、なんだかなあと思うことはある。例えば、停電、断水だ。ウズにいた時、停電は日常茶飯事だった。ウズに比べると、チェンライは停電回数、時間数は少ない。でも10年前はチェンライでも停電、断水は今より多かったと思う。

11月に戻って以来、停電、断水を経験していない。インフラ整備が進んでいることを実感する。道路インフラも「役人や政治家が私腹を肥やすだけ」と言われている割には、整備が進んでいる。チェンライとチェンマイを結ぶ118号線も数年以上工事を続けていたが、今は開通して、道路も一部2車線と広くなって便利になった。新しいバイパスも次々にできている。車1台しか通れなかった泥んこ道も道幅が広がり舗装されている。この道ではよく車が崖下に落ち、近くの象キャンプから象さんを連れてきて、ロープで車を引き上げたもんだ、はもう昔話になりつつある。

これから雨季に入る。雨季のスコールは時に雹を伴う短時間の暴風雨となることがある。こんな時、ふっと電気が消える。パソコンも真っ暗になる。雨が降っていなくても、遠くで雷がゴロゴロなっているな、と思うと停電する時がある。概ね30分以内に復旧するので、その間、ベッドに転がっている。もう慣れているのでうろたえることはない。でもウズで初めて停電に遭遇し、パソコンの資料が消えた時には恐慌をきたした。あの頃のナイーブさを今ではなつかしく思う。

日本では停電、断水は大きな社会問題で、マスコミも大騒ぎすると思うが、世界では停電、断水のない国の方が珍しいのではないか。如何に日本に住む日本人が恵まれているか、この幸せを守るために何をしなければならないか、一寸先は闇、は停電ばかりではない世界情勢となっているから猶更だ。