チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ゲーム、アニメ、漫画

近くのサンサーイ市場

刃物屋さん、1本800円くらい

バッグ専門店 400-800円が多い

何を売っているかというと

アリの卵、タイ人の好物

蜂蜜、絞ると蜜が出てくる

 

 

ゲーム、アニメ、漫画
■テレビゲーム
半世紀ほど前のことだが、中東に石油化学プラントを建設するために設立された合弁会社に出向していた。会社は数社からの出向者で占められていた。その当時インベーダーゲームが流行っていて「インベーダーゲームで9000点を挙げると本社に戻れるらしい」という噂があって、皆、昼休み、あるいは終業後、喫茶店に行ってゲームに興じていた。

インベーダーゲームの正式名称はスペースインベーダー。スペースは宇宙、インベーダーは侵略者で、侵略してくる宇宙人(インベーダー)を迎撃するシューティングゲームである。画面上方から迫り来るインベーダー(敵キャラクター)を、左右に移動できるビーム砲で撃ち、インベーダーを全滅させることを目的とする。時々、上空に敵母艦のUFOが出現し、これを撃ち落とすとボーナス点を獲得できる。それまでは射的のように動かない相手を打ち落とすゲームが一般的だったけれどインベーダーゲームは敵と対戦し、攻撃をかわして相手を倒すと遊べる時間が長くなるという画期的なゲームだった。別に本社に復帰できなくても誰もが熱中する。

でも自分は反射神経が鈍いせいか、インベーダーにやられてすぐにゲームオーバーになってしまう。ゲームにのめりこむほどお金と時間がなかったので、自分には向かないと諦めた。その後、わが家にスーパーマリオのテレビゲームが入り込んだ。子供と対戦してボロ負けし、これでは父親の権威が台無しだ、と思ってテレビゲームにのめりこむこともなかった。

■結局無縁の世界
コンピュータゲームはその後、単なる子供の遊びではなく、世界をリードする日本の誇る文化と産業に育った。社会人の頃、海外に行くと外人がプレーステーションがなんたらかんたらと話題にするので困惑したものだ。でもゲームをしなかったことに悔いはない。身近にゲームに熱中している人を見るが、達成感があるかもしれないが、自分から見れば単なる時間潰しにしか見えない。でもあれだけの時間を費やしても飽きないのだから面白いのだと思う。ゲームのいい点は初期投資を別にすれば費用は掛からないことだろう。今は無料ソフトがコンピュータでロードできるから、費用対面白さからいったら抜群のコスパがあると言える。面白いからやってみろよ、という人もいるが、自分に残された時間をゲームで無為に過ごすのもどうかと考えてしまう。

趣味、嗜好は人それぞれ、ゲーム好きから見れば、自分は人生の楽しめる部分を自ら放擲した人間とみられているのかもしれない。ゲームをやらなかった分、その時間を○○に充てたので有意義な日々を送ることができました、とはとても言えない。それに何に時間を費やしたのか自分でも定かではない。ボンヤリしていただけだったのなら、ゲームで興奮して達成感を味わっていたほうがマシだったか。

■拡大する市場規模
Momoka Japanなどのユーチューブを見ると、秋葉原でのゲームソフト購入が目的で来日したという外国人が少なくない。「ファミ通ゲーム白書2023」によると、2022年の世界のゲームコンテンツの市場規模は約27兆円、2022年の日本国内ゲーム市場規模は約2兆円となっている。任天堂ソニーのゲーム関連売上に7割以上は海外向けというから立派な輸出産業だ。
因みに三菱UFJの関連調査会社が行った2022年のスポーツ参加市場規模は約 1.4 兆円で

スタジアム観戦市場、スポーツ施設利用・会費市場が着実に回復という。この1.4兆円にはスポーツ用品購入費用も含まれている。やっぱり戸外で体を動かすとか、プロスポーツの観戦より屋内でやるシコシコやるゲームのほうがすそ野は広く、これからも市場規模が拡大していくと見込まれている。ゲームの方は携帯というハードがあるし、ゲームソフトとITの進歩は日進月歩、次々と目新しいものが登場する。

新文化は日本から
ついでに日本発の文化と産業と言えばアニメガ挙げられる。先般、漫画家の鳥山明氏が亡くなったが、彼の死は世界に衝撃を与えたらしい。ブラジルでは3万もの人が弔問に集まったという。各国もトップニュースで報じた。もし首相が亡くなってもこれほどの扱いは受けないと思う。だから鳥山さんは首相より偉大な存在だったと言える。アニメはアカデミー賞を取るし、漫画は世界で何億部も出版されている。

自分が子供の頃はハリウッド映画やホームドラマが米国の素晴らしさを象徴していた。今は日本のアニメや漫画が日本の素晴らしさを象徴している、と外人が口を揃える。漫画を読むとバカになると言われて育った自分には俄かには信じられない時代になっているようだ。