正月に思う
■花の撮影
チェンライでは暮れから正月にかけて花祭りが2か所で開かれる。一つはメーコック河畔で開催されるチェンライ県主催の花祭り、もう一つは市内中央のトゥンコン公園で開催されるチェンライ市主催の花祭りだ。毎年、県と市で張り合ってやっている。2か所とも蘭の花を主体に来る人の目を楽しませてくれる。祭りにつきものの屋台、土産物店も多数出店する。タイの暦では12月29日から1月1日までが4連休で後は通常通り。花祭りには小中学校の遠足や、写生会で子供も多い。
自分も毎年、花の写真を撮影するために両方の花祭りに出かける。花なんか同じだから、2，3年前の写真使ってもかまわないでしょうと言ってくれる人もいる。しかし、年年歳歳花相似たりとはいえ、蘭や百合など、あれ、これは新種だな、と気づくこともあるし、植栽デザインも以前より洗練されてきた。
それにこちらの撮影テクニックも少しは上達しているのではないか。通常はデジカメのお任せで撮影しているが、時には接写、逆光モードを使用する。また構図を考え、手振れしないようデジカメをしっかり構える。これだけで、ウン、これはブログ添付に使えるという写真が増えてくる（ように思う）。もっと高性能のミラーレスや高級コンデジならば、さらに満足のいく写真が撮れるかもしれないが、凝りだすとキリがない。今はニコンのP900 で満足している。プミポン国王ではないが「足るを知る」という気持ちが大切だ。
■ネットニュースから
暮れから正月は飲み会もなく、家で過ごした。今年は元旦から能登沖大地震、羽田の飛行機事故と吃驚するような出来事が起こったので、そのニュースに隠れて「安倍派のパーティ裏金問題」はさほど騒がれていない。でも昨年の12月はこの問題でもちきりだった。主として安倍派、そして二階派も東京地検の取り調べを受けている。地検の家宅捜索が入る前に安倍派の4人の閣僚、5人の副大臣、6人の政務官は更迭された。でも二階派にガサ入れの後でも二階派の閣僚は更迭されていない。明らかに安倍派潰しだ。パーティ裏金問題は自民党5派閥に共通している問題だ。どうして安倍派だけ？と思うのは自分だけだろうか。テレビ、新聞の記者がこれを知らないわけはないのにどうして報道しないのか。
門田隆将さんによれば、岸田派の政治資金集めのパーティには中国人が大挙参加しているという。外国人から政治献金を受けることは法律違反であるが、パーティ券は2万円と少額であるので政治資金とはみなされないという。政治資金規正法はザル法であると思うがマスコミはそう思わないのだろうか。まとめてパー券を買ってくれる中国共産党の息のかかった団体に岸田派は忖度することはないのか。マスコミは岸田派や岸田派を応援する団体には何も言わない。もし安倍派の政治パーティに外国勢力と思われる人々が大挙参加していたら、マスコミは挙って安倍派を叩いたに違いない。それとも中国のやることには目を瞑っただろうか。
■政治家チューチュー
選挙には金がかかる。政治家は歳費以外に金が要る。10年以上前、汚職で逮捕された国会議員は「泥棒しても金が欲しかった」と言っている。政治刷新本部ができて政治改革に取り組むというが、派閥解消や政治資金集めのパーティ禁止まで論議は行かない。河合克行衆議員や柿沢未途衆議員が地方議員の買収で逮捕されているが、地方議員に金を渡さないで当然する国会議員がどれだけいるか。
更に言えば地方からバスを連ねて国会見学に来る「支持者」は見学だけでなく、「島倉千代子リサイタル」といった歌謡ショーや観劇を楽しんで帰るが、その費用（の大部分）を政治家に出してもらってはいないか。昼食が議員会館の食堂のライスカレーだと「あの先生はケチだ、もう票を入れてやらん」となる。選挙期間中、選挙事務所での飲み食いは支持者が持ち寄った寄付で賄われているとは誰も思わない。有権者が政治家チューチューをやめない限り、政治家は何としても金作りに知恵を絞らざるを得ない。この有権者にしてこの政治家あり、だ。マスコミも結構政治家から恩恵を受けているのだろう。だから忖度して公平、公正な報道ができないのではないか。
以上は、政治家（地方議員も含む）から何も個人的恩恵を受けたことのない庶民が言うことである。自分も庶民であるが招待旅行で、議員会館でカツ丼でもご馳走になれば、コロリと支持者になってしまうだろう。公金は勿論、政治家チューチューに全く縁がないことを喜ぶべきか、悲しむべきか。花の写真の出来栄え一喜一憂している生活が身の程ではある。
