チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

8月も終わり

チェンライ花祭りから

同上

タイ人はチューリップが好き

コスモス

百合

やはり蘭

 

 

8月も終わり

■チェンライより暑かった

今年の7月から9月の気温は全国的に平年より高く、暑い夏に夏になると気象庁が発表していた。エルニーニョの発生、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが重なった、偏西風の蛇行と熱帯地域における低気圧活動の影響の「合わせ技」、などなぜ暑い夏になったかの説明はあるが、読んでもよくわからないし、わかったところで涼しくなるわけでもない。

夏休みが終われば、秋風が吹いて涼しくなるのかと思っていたが、8月22日に気象庁が発表した長期予報では9月から11月にかけての3か月間も暖かい空気に覆われやすく、広い範囲で気温が平年より高い傾向が予想されている。特に9月は、東日本や西日本を中心に猛烈な暑さとなる日もあり、厳しい残暑が続く見込みという。

何事もコインの裏表、円安で儲かっている企業もあれば、逆に円高で業績絶好調という企業ある。暑くて体の調子が狂いそうだったという人もいる反面、暑かったお蔭でいいことがあったという人もいるだろう。夏は暑く、冬は寒い、この自然の循環の中で有史以来、人は生きてきた。今夏は確かに暑いが人類滅亡の危機というわけではないし、季節の移り変わりとともに次第に落ち着いていく。冷房使用による停電も起こらず、観光地には人が溢れているようで、すべて世はこともなし、と言ったところではないだろうか。

チェンライは4-6月が暑季でこの時期は確かに暑い。でも8月は雨季で平均最高気温31.1度、最低気温24.0度と東京よりは過ごしやすい。スコールで30度を越えない日もある。チェンライではここ10余年、冷房なしで過ごしていた。家のクーラーが古くて効きが悪く、騒音がひどかったから使用しなかった。4月に引っ越した家には冷房完備、使ってみると涼しくて快適、もう手放せない。よく扇風機だけで我慢していたものだ。冷房のお蔭で寿命が3年は伸びるのではないか。

 

■タイの次期首相選出

タイの総選挙は5月14日に行われた。結果は半月ほどたって発表され、下院250議席のうち野党の前進党が151議席、タクシン派のプアタイ党が141議席を占めた。前進党はプアタイ党など野党7党の連立でピター党首を首相候補に擁立したが、指名選挙に敗れたばかりか、ピター党首は下院議員資格を凍結されてしまった。前進党は国王批判に重罰を科す不敬罪の改正、徴兵制の廃止など保守から見れば過激な公約を掲げていたため保守陣営の支持が得られなかった。前進党は「マリファナ解禁の見直し」も訴えていたから個人的にはピターさんが首相にならなくてよかったかなと思っている。

8月22日にタイの上下両院合同会議で、5月14日の総選挙後2回目の首相指名選挙が行われ、旧野党陣営でタクシン派のプアタイ党に所属するセーター・タウィーシン氏(61)が第30代のタイ首相に選出された。セーター氏は政治経験ゼロの経済人、11党連立の政権をどう運営するか注目されている。組閣、政権発足は9月後半とのこと、タイの政権交代はのんびりしていると思う。

素早かったのはタクシン元首相の帰国、首相指名選挙の行われた8月22日に15年ぶりに帰国した。権力乱用などで禁錮8年を宣告されているので、帰国後直ちにバンコクの刑務所に収監されたが、すぐにバンコク都心の警察病院に移動した。報道によると「帰国当時の様子は至って健康そうだった」とのこと。今はワチラロンコン国王の恩赦を待っているところだ。

 

■恒例、一億総懺悔

8月というと広島平和記念日とか終戦の日があってどうも前半は重苦しい。平和のほうがいいに決まっているのだけれど、平和を守るためには何をすべきか。その議論がないから気分が滅入るのだ。戦後78年経って、こうすれば日本の平和は保てるんだよ、という話が出てきた。簡単に言えば、敵が攻撃をためらうほどの防衛力、攻撃力を持てばいい。また原爆の惨禍を三度浴びないためには、やったらやり返すぞという核戦力を日本が保持すればいい。

火事が起きたら消防が飛んでくる。空き巣に入られたら警察が来てくれる。でも消防があるから火事が起きる、鍵をかけるから、警察がいるから泥棒がくるといった暴論が防衛問題に多いのはどうしてだろう。日本が防衛力を強化したらC国を刺激して戦争になる、という人がいるが本気でそう思っているのだろうか。そういう人に限って、いざとなったらアメリカが守ってくれるという。でもアメリカは日本を守るために中国との全面的核戦争に踏み切るはずがない。

自分がアメリカ大統領だったら、自分がC国の国家主席だったら・・・。この程度の想像力は持ちたいと思う。