チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイのニュースから

 

タイ首相、セーター・タウィーシンさん

同上

 

前首相、プラユットさん

我が家のバナナ

同上

バナナだけで暮らせるかも

 

 

タイのニュースから

■タイのニュースに疎いわけ

タイ語のテレビニュースは見ない。タイにもバンコクポスト、ネーションの英字新聞があるが買ったことはないし新聞販売店も知らない。雑貨屋で包装紙として売られているタイ字紙、華字紙、ハングル紙の束を見たことはある。こちらで卵を買う場合、通常は30個、場合によって10個単位で購入する。卵はポリ袋に重ねて入れてくれるが、袋の底に簡便クッションとして新聞紙を敷いてくれる。自分が新聞を見るのはこういった機会に限られる。

英字紙やタイ語の全国紙を翻訳してくれるネットがあるが、総選挙やクーデタなど大事件があるときを除き、ほとんど見ない。タイの新政権は5月の総選挙が終了して、9月に発足した。新政権発足が遅れたからなにか問題があったかというと、少なくとも自分の生活には何も影響はない。

2014年にクーデタで軍事政権の首相となったプラユット氏は2023年7月に引退をするまで約10年、実権を掌握していた。プラユット氏は2025年までの続投を希望していたが、5月の総選挙で連立与党が大敗したため続投はかなわなかった。

プラユット氏とその家族は10月に10年ぶりの海外旅行として日本を訪問している。日本のニュースでは取り上げられなかったようだし、それほど顔を知られていないと思うので、家族との日本旅行を充分楽しまれたことと思う。重責から解放されて最初の骨休めが日本での家族旅行とはプラユットさんにもいいところがある。

 

■新首相セーターさん

この9月に新首相となったセーター・タウィーシン氏は華人財閥の出身で政治経験が乏しいと危惧されていたが、今のところ一帯一路、APECなど日程を順調にこなしている。タイ人としては珍しく192センチの長身で、岸田さんより頭一つ高いし、習近平主席やバイデン大統領と並んでも位負けしない。新弟子検査ではないが政治家になる場合でも身長、体重がある程度あったほうが外交上有利なのではないかと個人的には思う。

9月末のニュースクリップには「セーター首相兼財務相は在任中の首相および財務相の給与全額を慈善団体に寄付する。チャイ首相府報道官が28日、明らかにした。首相給与は月12万5590バーツ(約51万円)」という記事が出ている。セーター氏は大金持ちだし、タイでは権力とお金は分かちがたく結びついているので、正式の給与など問題ではないのかもしれない。

彼の政策で目に付くのは観光重視、具体的にはタイ入国ビザの免除。期限付きではあるがインド人と台湾人はノービザで30日滞在できることになった。ノービザ30日は日本人と同じだ。またタイ政府はビザなしでタイに入国するロシア人の滞在期限を現行の30日から90日に延長することを決めた。11月から来年4月までの時限措置。ロシア人の避寒需要の取り込みを図る。

それに合わせて、バンコク都、北部チェンマイ県、ビーチリゾートのパタヤ市がある東部チョンブリ県、南部プーケット県の4都県で、ナイトクラブなど娯楽施設の法定営業時間を現行の午前2時までから午前4時までに延長することとした。12月15日導入を目指す。インバウンド観光の活性化が狙い。チャチャート・バンコク都知事によると、バンコクではパッポン通り、RCA、ホテル内の店舗など約200店が営業時間延長の対象となる見通し。外貨が落ちるのは娯楽施設の深夜、と政府も知っているのだろう。

 

■タイ訪問観光客

タイを訪れた外人観光客は感染症前の2019年には約4千万人と過去最高を記録した。タイにおける観光収入がGDPに占める割合は12.5%とかなり高い。タイ観光庁(TAT)は2023年の外国人観光客数の目標を2500万人としている。今年11月12日までにタイを訪れた外国人観光客数はTATによると2324万人であるから目標達成は間違いない。国別では隣国マレーシアの380万人、中国の290万、韓国の138万、インド135万、ロシア117万人と続いている。中国は激減、韓国の激増が目に付く。日本は円安の影響か60万人ほどで全体では10位以下となっている。日本人観光客を増やすために日本人にも90日ノービザを認めてほしいものだ。でもビザは相互主義で相手国のルールに応じてこちらも、という考え方が基本。日本のタイ人へのノービザは15日だ。

円安効果があって、日本を訪れるタイ人の数は今年前半で50万人だ。2023年全体では100万人を越えるだろう。タイの人口は日本の半分ということを考えると、訪日タイ人の数に驚く。でも現行のノービザ15日のルールを緩めると短期労働目的の訪日タイ人が激増するに違いない。問題はそれほど簡単ではないようだ。