チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイに戻る日は

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タイ首相プラユット氏、この人次第

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秋の院展から

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同上

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顔の部分を望遠で

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眼の下が気になる

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シミではないようだ

 

タイに戻る日は

■日本の現状
感染者が激減している。このところ東京の感染者数は1日100人を下回っている。8月には1日5千人以上だったことを思えば、収束に向かっていると言っていいと思う。これが2カ月前だったら菅首相もやめないで済んだのではないか。菅さんもツキがなかったなあ。

五輪を開催したら感染爆発と言っていた政党やマスコミは今、沈黙している。鎮静化した理由も言ってくれない。8月に第5波が来て一時は全国で1日2万5千人を越える感染者が出た。あの時、どうして感染者数が増加したかの説明はなかったように思う。その後、盛り場への人出は増え続けたのに、感染者数が減ったがその説明はない。
現在の感染者数は全国で1日数百人である。これだけ少ないと第6波が来ると言う警告もほんとかなーと疑いたくなる。

表面上、深刻そうに心配してみせて、心の中では感染拡大を願っていた勢力は確かに存在していた。玉川徹とか立民が言う「ゼロコロナ」を聞いたときは反射的に「ゼロ交通事故死」を目指して車走行厳禁とか「ゼロ不倫」を目指して、ラブホの全面営業停止などを連想した。国民を全員家に閉じ込めて人流を断てばすべて実現できる。でもできないことを言って政権を貶める、これが彼らのやり方だ。

感染症を通して分かったことは、世にいう「識者」がいかに無責任ででたらめであったかということだろう。これは政府の専門家委員会についても言える。

■タイの現状
東京暮らしも1年7カ月に及ぶ。日本の素晴らしさを再認識した一方で、だらけたチェンライの生活が恋しくなることもある。本妻と暮らしていると妾宅が恋しくなるようなものかなあ、と兄に言ったら「渋沢栄一は奥さんとお妾さんを一緒に住まわせていたんだよ」。ウーン、それとちょっと違うと思うけれど。
プラユット首相が、10月中旬からワクチンパスポートを持つ外国人に対して隔離措置なしの入国を認める、というロイター電が9月に流れた。タイのことであるからあまり期待してはいなかった。でもバンコクポスト、インバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」で次のような報道があった。以下、訪日ラボから。

「プラユット首相は10月11日の20時30分(現地時間)に「Television Pool of Thailand」で放送された国民への演説で、入国者に課していた入国時の隔離措置について、11月1日より取りやめる方針を明らかにしました。
対象となるのは「低リスク」と判断されているイギリス、シンガポール、ドイツ、中国、アメリカなど10か国からの入国者です。現在、日本が含まれるかについては明らかになっていません。
上記の国からの入国者については、自国を出発する前にワクチン接種済みであること、PCR検査の陰性などを条件として入国時の隔離措置が免除されます。
また、12月1日までに上記の対象国を拡大し、1月1日をめどにさらに対象国を拡大する予定であるということです」

これから低リスク国を拡大していくというが、今のところ日本からタイ入国を敢行すると7日間のホテル隔離措置を受ける。ムリをしてチェンライに戻る必要はないか。

相互主義
タイの武漢肺炎感染者はこのところ1日1万人前後である。8月の同時期の2万2千人、9月の1万6千人に比べれば漸減傾向とは言え、まだ感染者数は少なくない。感染者累計と死亡者累計はほぼ日本と同数、ということは人口比で日本の倍である。それでも入国緩和措置を認めたのは外国人観光客の落とすお金がタイのGDPの15%を占めているからだろう。日本の場合、平成21年度の観光庁調査によると国内観光市場規模は名目GDP 比で2%程度、そのうち外国人観光客の寄与率は5%、金額にして約1.2兆円とGDPから見ればネグリジブルだ。感染者数もインバウンドも数字を確かめないとマスコミの「大変だ、大変だ、報道」に惑わされてしまう。

ともあれ、観光収入はタイ経済にとって重要であり、鎖国をしていては経済低迷、プラユット政権の浮沈にも関わってくる。訪タイ外国人数の4位を占める日本人の入国規制緩和も近いのではないか。

感染者数が激減しているのにどうしてタイが日本を低リスク国に入れていないのか。国際関係は相互主義が重視される。現在、日本はタイからの入国者に対して実質10日の待機期間を求めているし、査証免除措置も停止している。日本が入国管理措置を緩和しないのにタイが無条件で日本人を受け入れることは難しいということだろう。

水際作戦が大切であることはわかるが、日本もタイもワクチンパスポート提示だけで相互に行き来できる日が早く来ますように。今はもう神頼みだ。