チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

プラユット首相再任

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プラユット首相再任

■2カ月遅れの首班指名
2014年にクーデタで政権を握ったプラユット首相は、軍政から民政移管のための総選挙を早期に行うと約束していた。その総選挙が5年経った今年の3月24日に行われた。下院の定数は500であるが、比例配分の議席が暫く決まらず、首班指名投票は総選挙から2か月以上経った6月5日に実施された。日本だと総選挙直後に首相が選出される。でもタイでは下院における大体の勢力範囲が決まり、水面下で閣僚ポストや議会の枢要ポストと引き換えに反軍政勢力の切り崩しが行われたところで首班指名が行われた。

ブアさんは北タイの庶民であるから総選挙直後はタクシン派が勝ったと大喜びだった。でも得票数が多くても複雑な比例代表制度で下院第一党であるタクシン派政党は政権をとれない仕組みになっている。軍政府はまず勝てる選挙制度を作ってから総選挙を実施したわけだ。何度も書いているように、タイでは高学歴の俺の1票と北タイの農民の1票が同価値であることが許せないという勢力がある。日本の基準だとタイは民主主義国家であるのかどうかわからない。でも国民一人1票の総選挙が曲がりなりにも行われたので、欧米の自由主義諸国はまあ軍政から民政移管になった、評価できる、と言っている。

首班指名は上院250名、下院500名の750票を巡って、プラユット氏とタクシン派が推したタナートン新未来党党首との一騎打ちとなった。結果、プラユット氏が過半数を大きく上回る500票を獲得して首班となった。タナートン氏の得票は244票だった。上院は政府の推薦で軍の大将とかプラユット氏の弟などが議席を占めているから、250票はすべてプラユット氏に投じられた。下院の票だけを見れば、250票対 244 票で拮抗している。下院第一党のタクシン派政党に少数政党が協力すれば、勢力逆転、再任されたプラユット首相は難しい議会運営を迫られるのではないか。軍の上意下達に慣れ、感情的とされるプラユット首相が野党の批判、追求にどう対応するかも注目だ、と現地紙は伝えている。

■どっちでもいい
タイ,ニュースクリップから。
タイ国立開発行政研究院(NIDA)が18歳以上のタイ人有権者を対象に6月6、7日に実施した世論調査(回答者1265人)で、「国会でプラユット首相(元陸軍司令官、退役陸軍大将)の続投が決まったことへの気持ち」(複数回答可)は「うれしい」が26.8%だった。
以下「どうでもいい」25.5%、「失望した」24.8%、「プラユット大将は首相にふさわしくない」15.1%、「プラユット大将は首相にふさわしい」11.7%――などだった。「新政権がいつまで続くと思うか」という質問への回答は「半年」10.1%、「1年」16.6%、「2年」18.5%、「3年」5.5%、「4年」44.1%だった。

「うれしい」と「首相にふさわしい」の肯定的評価は38.5%、「どうでもいい」、「失望した」、「首相にふさわしくない」のどちらかと言えば否定的な評価が65.4%となっている。

タイに暮らして10年になるがタイの新聞、テレビは見ないし、見てもわからない。だからタイの政治について語るべきことは何もない。ただ見ていてわかることもある。例えば、選挙の時に候補者がどんな便益をもたらしてくれるかが選挙民の一大関心事だ。選挙が終わったら、村人全員に新品の鍋が配られたという話を聞いた。日本でも選挙民が政治家にタカることはないとは言えないから、タイのはっきりしたギブ&テイクを笑うことはできない。まあ、庶民は政治にはほとんど興味がない、日々の暮らしがサバイ、サバイ(安穏)であれば、いうことはない、といったところだろう。

■景気はまずまず
強圧的な軍政が5年も続き、反政府デモもあり、タイの内政は不安定であるといわれてきた。しかしながら、三菱UFJリサーチ&コンサルティングのレポートによると、タイ国民の政治意識や現地に進出している日系企業のアンケートにおいては、軍事クーデターはタイ経済に影響を及ぼさないことが示されている。
日系企業も3分の2以上が「クーデターによる経済の影響なし」と回答しており、さらにクーデターが多発しても、タイ社会や経済に中長期的な打撃を与えることはない、と述べている。

2019年のタイの国内総生産成長率見通しは3.8%だ。自動車の生産台数も伸びているし、タイから日本への観光客も2018年には100万人を越えた。軍政下でも景気さえよければ国は安泰だ。プラユット首相は28、29日に大阪で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議に東南アジア諸国連合議長国として出席する。首相に再任されて以来初の外遊だ。日本のニュースで彼の活躍ぶりを知ることができるだろうか。


首相の写真は1枚のみ。