チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

パヤオ大学で日本祭り開催

何のコスプレかわからない

ポーズが決まっている

日本の芸能事務所に紹介したい

浴衣で胡坐 男子は左前か

襟足が色っぽい

ソーメン30B、カレー35B

 

パヤオ大学で日本祭り開催

パヤオパヤオ大学

パヤオ県はもともとチェンライ県に属していたが1977年にパヤオ県としてチェンライから分離独立した新しい県である。1000mを超える山々に囲まれた盆地で、タイ第3の広さを持つパヤオ湖を擁する風光明媚な土地である。古くは11世紀にパヤオ王国が栄え、ワット・シーコムカム、ワット・プラタート・チョムトーンなどの名刹があることでも知られている。パヤオ県には飛行場がなく目立った産業もないため、貧しい県として知られていたが、観光を目玉に経済状況は改善されつつあるという。チェンライから約100キロ、日本人会の遠足で行ったことがあるし、10年ほど前、まだ自分の腰が軽かったころは、よくパヤオ湖に面したレストランに川魚料理を食べに行ったものだ。

 

パヤオ大学はチェンライとバンコクを結ぶ国道1号線に面している。ランパーンやスコタイなどバンコク方面に南下するときに通り過ぎるだけであった。

パヤオ大学は2010年に創立された国立の総合大学で、13学部、学生総数3万人以上というマンモス大学である。大阪大学の1万5千、東京大学の1万4千、京都大学の1万3千の学生数を凌駕する(院生含まず)。

文系学群には法学部、政治社会科学部、経営情報学部、教養学部の4学部があり、教養学部の中に日本語学科があって、1年から4年まで約300名の学生が日本語を学んでいる。

 

■会場にやっとたどり着く

チェンライ日本人会のYさんはパヤオ大学日本語学科の先生をしている。80過ぎのご両親も会員だ。Yさんから大学で日本語学科の学生が主催する「日本祭り」へのお誘いを受けた。カラオケコンテスト、コスプレコンテスト、学生バンド演奏、日本に関するクイズなど演しものは多彩だ。面白そうなので片道120キロを飛ばして、大学へ行ってみた。

 

正門をはいると医学部、歯学部、大学病院の建物が見える。教養学部はどこにあるかわからない。キャンパスを道なりに走っていくと時折ビルが見え、片道2車線の道路にバス停がある。バス停には学生さんがキャンパス巡回バスを待っているようだった。日本祭りのチラシを見せて「会場はどこですか?」。ウーン、車で来ているなら会場近くまでご案内します。助手席のお兄ちゃんはバス停から1キロほど離れた会場である99年記念館へ連れて行ってくれた。 ありがとう。最寄りのバス停まで会場の建物から300mはあるので彼をバス停まで送った。学部や学生数もさることながらキャンパスの広さも半端ではない。

 

■アニメが人気

会場には浴衣の男女、コスプレの女子学生であふれていた。定番の折り紙、抹茶サービス、季節遅れの七夕などのコーナーがあり、わらび餅、そうめんなど日本の味を楽しめる模擬店もある。総じて高校の文化祭のノリである。こちらの女子学生は黒スカートにきつめの白ブラウスが制服で、大学生というより女子高生といった感じだ。いずれにせよ、自分の孫世代の若者ばかり、日頃、日本の老人とつるんでいることが多いものだから、女子学生に囲まれて気分が高揚する。コスプレの女の子もこちらがカメラを向ける前に「撮って下さい」と催促する。デジカメだからフィルムの残り枚数を気にしなくていい。セーラームーンや浴衣美女を撮りまくった。

 

日本語科のY先生に聞くと、例の感染症のためここ3年日本祭りが開催されていなかったため、今年は大変盛り上がっているとのこと。アニメに疎いのでコスプレはほとんど見分けがつかない。日本語科の学生の大半は「アニメに影響されて」入学したそうだ。たまにはアニメでなく日本語に興味を持って入学してくる学生もいる。そういう学生はやはり成績がいいのですか。Y先生の答えはそうとも限らない、とのこと。

 

ウズベクでは日本語を学んで日本に留学する、それがカンダタ蜘蛛の糸であるが、タイはマイペンライでウズの学生ほどの切実感はない。4年生で何人かの学生が日本語能力検定(JLPT)2級に合格する程度だという。JLPT2級は英検2級、TOEICで600点くらいのレベルだから仕事はちょっとムリかもしれない

 

なお、模擬店のわらび餅はお茶付きで20B、ソーメンは30B、ライスカレーは35Bだったが、よく売れていた。どうやって値決めをしたのか気になったが、コスプレ美女の写真撮影に勤しんだため、聞きそびれてしまった。