スイカ、一つ40B
バナナ一房10B
市場の野菜
ナッパ、一束5B
枝豆20B
サンサーイ市場
2月に思うこと
■寒暖差と果物
寒波がチェンライにもやって来たが、最低気温は12,3度、日本の零下XX度で水道管が破裂したとかに比べれば格段に過ごしやすい。雲が多ければ肌寒さを感じるが、日中、陽が差すと30度を越えることもある。2月の平均気温はチェンライ22.4度、東京は5.7度となっている。この時期、チェンライは日中の寒暖差が15度以上ある。1年を通してスイカが市場に並ぶが、この時期のスイカは雨季の頃に比べて甘い。
スイカは漢字では西瓜、中国の西、中央アジア、ウズベキスタン辺りから11世紀にやって来た。中央アジアがスイカのルーツかと思っていたが、実は南アフリカのカラハリ砂漠辺りが原産地という。砂漠気候は日中の寒暖差が激しいから甘いスイカができたことだろう。メロンもアフリカ原産と言われ、古代エジプト、ギリシャで食べられていた由緒ある果物である。チェンライのメロンも甘い。瓜系統を始め、通年食べられるパパイヤ、バナナ、グアパ、ココナツ、ブドウも乾季の1-3月に採れるものが美味しいとされている。
タイもインフレ傾向があるが、農産物はそれほど値上がりしていないように感じる。今朝も近くのサンサーイ市場で菜の花に似た菜っ葉を一束5Bで買った。1束で充分おひたしのおかずになる。枝豆が一袋20Bだった。この時期、採りたての枝豆が食べられるのは嬉しい。ついビールの量が増える。
■出不精となった
ここ2カ月ほど、月―金の午前中はテニス、土日は近くのサンサーイ市場に買い物というルーティンのスケジュールだ。午後にも市内のスーパーに出かけたり、友人と会ったりするが、あまり遠出をすることがない。チェンマイには観光客が戻ってきて、高級ホテルは90%の稼働率という。
昨年12月にタイを訪れた外国人観光客は224万人、前月比28%増、1-12月の通年で、1115万人だった。1位はマレーシアの195万人、次いでインドの100万人、シンガポールの61万人、日本は10位で29万人だが、実質鎖国状態だった中国人の訪タイ観光客数は日本より少なくて27万人だった。
タイ政府では2023年のインバウンドを3000万人と予想している。感染症前の2019年には4000万人の観光客が来て、そのうちの3割が中国人だった。今年に入って中国―タイ便の増便が相次いでいるし、日本に行きにくいからタイに行こうという中国人も少なくないので中国人観光客は爆増するだろう。
それほどで多くはないがチェンライにもリュックを背負ったファランが現れ始めた。今のところ、チェンライからミャンマーには行けないがラオスには友好橋から自由に行ける。乾季からタイ正月の4月にかけて北タイにも観光客が増えてくるのではないか。
通常、自分の泊まるGHには外人観光客はいないと思う。でも外人観光客を目にすると、自分が行こうとしている場所は混んでいるのではないか、もしかしたらGHも混みあっているのではないか、と遠出を躊躇ってしまう。ラオスには気軽にスクータで行ったものだが、今でも国道に山賊が出るという駐ラオス日本大使館の警告文を読んでから、バイクの一人旅は無謀だと感じるようになった。
何かと悪いことを予想し、「やっぱりやめておこう」と考えるのは老化の始まりかな、と心配してしまう。でも自分の年なら老化は当たり前、慎重になっているのはそれだけ思慮が深くなった、年齢にふさわしく賢明の度を増してきたと考えることとしたい。
■感染症について
日本ではこの5月8日から感染症が2類から5類に移行することとなった。4月に一時帰国しようと思っていたが、移行前だとPCRの陰性証明が必要かもしれない。一昨年、タイに戻る時、日本でこの陰性証明を取得するために2万円ほど支払った。
実はタイでも英文陰性証明取得には1万円くらいかかる。一束5Bの菜っ葉を食べていると、この1万円は大きな痛手と感じる。日本入国に際して陰性証明が不要になるまでチェンライに逼塞していようと思っている。
タイでは昨年10月に感染症はただの風邪にランク落ちしている。陽性者数の発表もやめてしまった。週に一度、感染症による死亡者発表があるが、週に数十人レベルで交通事故死亡者の10分の1程度だ。というわけでチェンライでも感染症恐怖症はかなり収まっている。マスクも義務化も無くなったが、それでも現在、チェンライではスーパー、病院ではほぼ100%の人がマスクを着用している。日本でもマスク着用は個人の判断に委ねられるそうだが、人混みでは着用し続ける人のほうが多いと思う。
タイと日本のマスク着用行動には共通するものがあるがなぜなのだろう。