チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

今年も暮れる

 

翔平クン、ネットから借用

同上

藤井竜王、ネットから

同上

井上尚弥クン ネットから

リングの上と違った表情、好青年です


今年も暮れる

■10大ニュース
12月下旬になるとマスコミが今年の10大ニュースを発表する。12月30日か31日に驚天動地の大ニュースが出来したらどうするのか、と思うが、暮の20日頃に10大ニュースを発表するのは、今年はこのまま無事に過ぎてくれよ、という関係者の望みが含まれているのではないか。今年は安倍首相暗殺、ロシアのウクライナ侵攻、旧統一教会との関係、政界を揺るがす、北朝鮮のミサイル連射といった暗いニュースが多かった。大手マスコミと自分の意見が一致することはあまりないが、自分も今年が静かに暮れてほしいと願っている。

大手新聞社の発表する国内、海外の10大ニュースのほかに、ネットにはXX県の10大ニュース、芸能界の10大ニュース、食品界の10大ニュース、アキバ10大ニュースなど様々な10大ニュースが上がっている。静岡県菊川市の10大ニュースでは「郷土から2人のプロ野球選手が誕生」がトップになっている。

ブロガーの中には我が家の10大ニュースを書く人もいる。でもお父さんがノーベル賞貰った、お母さんがビットコインで10億円儲けたというならともかく、飼い猫が20歳になった、初孫ができた程度では、本人にとっては大ごとであっても他人から見れば「へえ、それで」くらいの反応しかない。それでも2022年が暮れるにあたり、自分にとってこの1年、大きな出来事とは何だったかを振り返ることは決して悪いことではないと思う。

■若者代表
「へえ、それで」と言われるだけなので個人的な回想は書かない。その代り、今年、自分の気持ちを明るくしてくれた3人の若者について感謝の気持ちをこめて書いてみたい。

まず、第一はエンゼルス大谷翔平クンである。コロナの猛威、円安で実収入の減少など暗い話が多かったが、唯一、気持ちを明るくしてくれたのは翔平クンの活躍である。べーブルース以来の2桁勝利2桁本塁打を達成した。毎朝、翔平クンがホームランを打った、勝利投手になったという記事を読み、ユーチューブで美しいホームランスィングを何度も視聴したものだ。彼は野球が楽しくてしょうがないという。野球ができる喜びに溢れているし、態度も穏やかで礼儀正しい。ご両親の家庭教育がよかったのではないか。英語がすべて理解できなくても女性インタビューアーの眼を見てしっかり聞く。そういった真摯な態度が米国の女性キャスターの心を捉えているという。これが日本の若者ですと誰に紹介してもいい好青年だ。

次に挙げたいのは将棋の藤井 聡太クンである。2002年生まれで今年20歳になったばかり。でも竜王・王位・叡王・王将・棋聖と将棋の五冠を制している。更に棋王への挑戦権に希望を残しており、来年は6冠制覇も夢ではない。この間まで高校を卒業するかどうかなどと言っていたが、卒業よりも将棋の道に徹することにし、快進撃を続けている。弱冠二十歳であるが対戦後の感想には将棋界第一人者の風格が漂っている。すでに老成していると言っていいのではないか。後生畏るべし、益々の活躍が期待できそうだ。

■日本の将来は明るい
3番手としてボクシングの井上尚弥選手を挙げたい。12月13日に有明アリーナで行われた4団体王座統一戦で英国のポール・バトラー選手をノックアウトで下し、4団体王座統一を果たしたことは記憶に新しい。主要4団体統一はバンタム級では世界で初めてで、日本選手としてはすべての階級を通じて初めての快挙である。これまでユーチューブでボワイヨ、パヤノ、モロニ―、マクドネル、ドネア等の強豪を倒すシーンを見てきた。強烈なボディやフックは偶発的なものではなく緻密な作戦の結果という。井上選手の趣味は将棋という。詰将棋の読みが試合に活かされているのだろう。彼は10代のころから強い相手と試合をしたいと言ってきた。ボクシングが好きで、その才能に恵まれ、そして人一倍の努力家だ。井上選手はさらに強い相手を目指して階級をバンタム級からスーパーバンタム級に上げるという。彼の快進撃がどこまで続くか楽しみである。彼もリングを下りれば礼儀正しい好青年だ。

大谷、藤井、井上に共通していることは類まれな才能に恵まれていながらも人には真似のできない練習、研究を継続し、そして結果を出していることだ。また金銭に執着していない点も共通している。3人はあの若さで日本人としての礼節を体現している。結果を出しても相手に尊敬の念を持ち、決して驕らない。この3人を見ていると日本の将来は明るいのではないか、と思ってしまう。

 

 

本年も拙文にお付き合い下さいまして誠に有難うございました。年末年始のお休みを頂きまして1月5日(木)より再開したいと存じます。年末にあたりまして来たる年が皆様にとりまして輝かしい年となりますよう祈念致しております。