同世代2割の立場から - チェンライの市場から

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同世代2割の立場から

■会話が成り立たない
IQが20違うと会話が成り立たない、と言われているそうだ。最近は何かというとIQとか偏差値とかの数値を基準として俺は上だ、下だと威張ったり、卑下したりする。自分の子供の頃は偏差値は無かったし、知能テストなどほとんど話題にならなかった。ましてやそれで差別なんて・・・。勉強だってできる子はできるし、できない子は足が速いとかベーゴマが得意だったりして、勉強だけがすべてということはなかった。

それに70歳越えればどこの学校を出ていようが、過去どんな仕事をしていようが関係ない。あなたの宗教は？と同じように誰も個人的なことは聞かない。付き合うも自由、付き合わぬも勝手、という生活だから会話が成り立たない人とは始めから付き合わない。

ニュースを見ていたら別にIQが低いと思えないのに全く会話が成り立たない人がいることに気付いた。安倍元総理の国葬儀で、野党はなぜ国葬儀を行うかの説明が不足と言っていた。岸田首相は国会で説明した。なるほど、法的にも問題ないし、費用もそんなものですかね、ハイ、わかりました、と野党は言わない。恐らくどんな説明をしても「説明が足りない」と言うつもりだったと思う。国葬儀は無事終わったというのに国会が開会されればさらに追及するという。追及してどういう答弁があったら満足するのか。

国会には国対というものがあるのだから、与野党の国対委員が「こんな不毛の議論で時間を潰すより、中露北の脅威にどう対処するか討議しましょう」と下打合せをするべきだと思うが、そういう議論にならない。野党の国対委員のIQが低いとしか思えない。

■国論2分はフェイク
7月8日以来、事件と国葬儀を巡る国論の推移を注視してきた。感じることは多々あったが、自分の想いはしかるべき人が代弁してくれていると思って敢えてブログには書かなかった。

安倍さんのような物怖じしない、育ちのいい人を羨ましく思っていた。安倍さんが外国で行った演説は概ね視聴している。これではトランプ、プーチン、ドゥテルテ、モディ、歴代豪首相がファンになるはずだ、と誇らしく思った。異国にあるからこそ安倍さんのお陰で日本の評価が高まっていくことを実感できたように思う。

安倍元総理がやったことにはすべて賛成というわけではない。例えば消費増税や慰安婦を巡る日韓協約については批判ブログを書いている。安倍さんは総理退任後、「消費増税は失敗でしたね」と反省の弁を述べている。菅直人元首相はいまだに「俺のやったことはすべて正しかった」と言っているし、鳩山元首相に至っては、自分のやったこと、言ったことを殆ど覚えていない。それに比べれば安倍さんは人間的だ。

国葬儀については国論が2分され、反対論が6割を越えていた。世代によって違いがあり、若い人の7割は賛成、年寄りは反対が多く、自分の世代の国葬儀賛成は2割程だったという。確かに国葬儀当日、九段の献花台には多くの若者が長蛇の列をなし、国葬反対を叫ぶデモ隊は「戦後にしがみつく左翼老人」が多かったという。しかし、集まった人数は国論と違って2分どころか9対1以上の隔たりがあった。マスコミの言う国論2分とは全くのウソだった。

反対派は「音が出るものを持って集まりましょう」と言って黙祷時間に合わせ、太鼓やタンバリンを鳴らした。更には遺影を的にした射的で安倍さんを撃つ。この人たちは本当に日本人なのか。自分の親の葬式でこんなことやられたらどう思うか。言いようのない不快さを感じた。

国葬儀賛成者が多かったことは月刊誌、Hanada、Will、正論などの保守系雑誌が3カ月にわたって爆発的に売れていることでもわかる。花田紀凱編集長は重版、毎号100万部突破と自分でも驚いていた。手許に「ありがとうそしてサヨナラ、安倍晋三元総理（Hanada永久保存版）」がある。賛成派の一人としてデジタル献花しかできなかったが、安倍さんの対談、演説を読み、改めて悲しさと悔しさがこみあげてきた。

■闇を糾してほしい
国葬儀が終わってもマスコミは旧統一教会一色だ。暗殺犯の背後関係、友人関係、統一教会以外の自白など何も聞こえてこない。また救急医や治療にあたった奈良県立医大の医師と警察の監察医の所見が一致しない。奈良県警の不手際は指摘されるが、その詳細は知らされない。本来、大手マスコミと違った切り口の取材がウリの週刊誌も右に習えの同一報道だ。

安倍さんは一人で欧米諸国を反中路線にまとめ上げた。安倍さんの存在を疎ましく思っていた勢力はある。旧統一教会は目くらましだ。事件の闇は深い。