サラチップ選手のリターン
同上
日本の女子プロが、この子メチャクチャ可愛いと言っていた
コート横で
15歳
ITF女子シングルス初優勝の上田らむ選手
厳しいプロの道
■1日のスケジュール
5月末から4週間の予定で開催されているITF国際テニストーナメントを観戦した。通常、朝7時から8時半まで一般(我々のテニス仲間)に開放されているコートでへぼテニスを楽しむ。7時前から大会の受付には関係者が当日の準備をしているし、選手は選手で多分6時過ぎからコートで練習をしている。朝テニスの合間に大会受付に行き、壁に貼られた当日の試合スケジュールを撮影する。ざっと邦人選手の出る試合、並びに自分のイチオシ、タイの美少女サラチップ選手が出場する試合を確認する。
帰宅してシャワーを浴び、PCで本日の取組表をじっくり眺める。日本からの参加選手が多いせいで仕方がないのかもしれないが、日本人同士の対戦が結構ある。トーナメントだから勝ち上がっていけば、いずれ対戦することになるのだけれど。
第1節、2節に参戦していた有力選手がごっそりと帰国し、第3節、4節は若手中心の選手が中心となった。初めて見る選手も多い。日本からも高校生プロが参加しているが、外国人選手にも10代の選手がいる。
■目白押しのトーナメント
ITFの大会は年間数百回開催されている。年間11カ月がテニスのシーズンで、オフは1カ月と言われている。テニスには野球やホッケーのように長いオフ期間がない。家族や友人とも会えず、国から国へテニスの試合をして世界を回る。ライブドアニュースにその苦悩の一端が紹介されていた。以下引用。
「アルコール依存と薬物乱用が蔓延」プロテニス選手が語る、選手の苦悩
イギリスの新聞『The Telegraph』のインタビューに対し、世界ランキング195位のノア・ルビン(アメリカ)は「テニス業界ではアルコール依存と薬物の乱用が蔓延している」と語り、プロツアー選手の生活が、決して多くのファンが思い描くような華やかなものではないと訴えた。
23歳の彼は、2014年度「ウィンブルドン」ジュニアの部、男子シングルスで優勝した後、2015年にプロに転向。その後はキャリアの大部分をATPツアー下部大会であるチャレンジャー大会の参戦に費やしている。
自己最高位125位のルビン、ATPはトーナメント・シーズンを短縮し、賞金を増やすべきであると主張する。
「他のスポーツには適切なオフシーズンが設けられているが、それに比べて11か月続くテニスのシーズンは過酷すぎる。50位以内に入っていない選手は、よりポイントを得るために多くの大会への参加を強いられ、そのことで身体への負担も増えてしまう」
自らも怪我で苦しんできているルビンはこう語りつつ、長いツアー生活は身体への負担だけではなく心への負担も甚大だと続けた。
「11か月のシーズン中、多くの選手たちは1人で行動をしている」「多くの選手が無気力な試合をして、"八百長ではないか?"と言われたりするけれど、実際のところは、ただ疲れてしまっていたり、飛行機に乗り遅れたくないだけの様な場合が多い」
「孤独と失敗の積み重ねなんだ。常に自分が "できそこない" な気持ちになってしまう。
ツアー生活は本当に大変で、休養する選手も少なくない。精神的に不安定になる人間も多い。アルコール依存や薬物乱用も多く見られる。それが、多くの選手たちにとって、プロテニス生活をするということなんだ」(引用終り)
■日本選手は健全
日本人選手は仲間同士励ましあっているし、アルコールや薬物とは縁のない「健全」を絵にかいたような若者ばかりだ。
ルビン選手に泣き言は言うな、わかって選んだプロの道だろう、というのは容易い。でも日本人選手は多くの場合、スポンサーから国外遠征費用を多少は援助してもらえるし、クラウドファンディングをするとXX選手を遠征させようと100万単位で拠出金が集まるらしい。
だが外国人選手はよっぽど期待されている選手でなければスポンサーはつかない。アジアの選手の中には家族連れの大金持ち選手がいた。やはりテニスはお金持ちのスポーツか。中国人選手が活躍しているが彼女たちの遠征費用は国で支払っているのだろうか。みな彭帥選手ほど美人ではなかったし、ちょっと気になる・・・・。
ルビン選手はITFなど下部大会の賞金が少ないことにも言及している。
第2節で荒川姉妹が女子ダブルスで準優勝したがその賞金は700ドルちょっとだった。英語で聞いたときセブンハンドレッドサウザンドの聞き間違いではないかと思ったが、賞金総額1万5千ドルならそんなものかもしれない。優勝してもせいぜい2千ドル、これでは海外遠征の費用を賄えない。
果てしなく遠い道、と分かっていても若者はグランドスラムを目指す。頑張って、としか言いようがない。