チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

人間が変わる方法は3つしかない

奥脇莉音選手17歳、高校生プロ

渾身のサーブ

対戦相手、タイのリディア・ポドゴリチャニ選手、15歳

奥脇さんはリディアさんに勝った

自分のイチオシ、サラチップ選手、16歳

今回は決勝リーグに進めなかった

 

 

人間が変わる方法は3つしかない

■人生を変える
表題は世界的経営コンサルタント大前研一さんの著書、「時間とムダの科学」に書かれていることだ。3つのことを変えることでしか、人間は変わることができない。しかし、逆に言うと、この3つのことを変えることで、人は自分の人生を変えることが出来るという。

大前さんといえば自分がシンクタンクに出向していた1990年代は飛ぶ鳥落とすほどの有名人だった。日本経済は1960年から70年代は「世界進出」が合言葉だった。その後、80年代にかけては「国際化」の時代だった。80年から90年代に「グローバル経済」の時代を迎える。この頃の論壇の寵児が大前研一さんだった。著書はベストセラー、テレビにも出ずっぱりで、世界に伍していくために日本人はグローバル人材に脱皮しなければ、と説いていた。大前さんが都知事選に出馬したり、平成維新の会を作って国政進出をはかったのはこの頃のことか。橋本徹さんの参謀を務め、「維新」の名前は今の日本維新の会に引き継がれている。

大前さんの活躍を知る若い人は少ないかもしれない。自分にとっても「あの人は今」の感じがするのであるが、79歳、いまだご活躍のようである。

■決意だけでは変わらない
世界的経済コンサルタントであるから、キャッチフレーズがうまい。人生を変える約束を3つに絞って提示する、これがいい。いくら人生が変わるからと言ってもやるべきことが7つも8つも15もあったのでは覚えきれないし、自分には到底できないことも含まれているだろう、と始めから諦める。仕事、受験に成功するにはこの3つを実践せよ、というフレーズも悪くはないが、仕事や受験と縁の切れた自分のような退職者には殆どアピールしない。でも学生でも会社員でも自営業者でも年金生活者でも、老若男女、だれでも人間をやっているし、それぞれ人生を送っているのだから、「人間が変わる方法は3つしかない」と言われれば、ちょっと読んでみようか、という気になってしまう。

さて前置きが長くなってしまった。大前さんの提唱する3つとは以下の通り。
「人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない」

決意だけでは何も変わらない、毎年、元旦には今年はこうしよう、これをやり遂げようと決意を新たにしていた自分には耳が痛い。そうなんだよ、行動を具体的に変えないとダメなんだよ。

■実践手順
まず、どのような時間の使い方をしているのかチェックする。過去の手帳と、青いペンと赤いペンを用意する。自分の過去の予定を見て、自分の人生を変えるようなことをやったら、青いペンで塗る。自分の人生が朽ちていくような無駄な時間の使い方をしたら、赤いペンで塗る。何も変わらないような時間の使い方をしていたら、何も塗らない。

自分の場合、「きょういくがない(今日行くところがない)、きょうようがない(今日用がない」人生で手帳もない。でも現役時代なら、つまらぬ会議やテレビ視聴などで手帳は赤ペンだらけになったと思う。でも青ペンで塗るような有益なことってあったかだろうか。その時は赤だったが今考えてみると青だった、という時間もあるのではないか。大前さんは自己啓発のための時間をひねり出せ、と言われているのだが、なまじ英語がうまくなったら変な国に飛ばされたりするしなあ、と考えてしまう。

2つ目の「住む場所を変える」、3つ目の「付き合う人を変える」は自発的ではないにしろ、実践してきた自負はある。
会社なら異動、出向はある。でも基本的には人脈、文化は同じで、上司、同僚の援助も受けられる。だからシンクタンクに出向を命じられた時はショックだった。これまでのノウハウが全く使えない。大学の先生やアジアの戦略研究所員と議論したり、論文らしきものも書いた。その後、ウズで教師の真似事もした。

ウズで2年、そのあとタイに移り住んだから、国内以上にいろいろな人と知り合うことができた。いい人との出会いはどこにでもある。でもその広がりは異国にあればこそ、と思う。今、プロテニス選手やコーチと話す機会がある。教えられることは多い。

仕事だから背伸びもしたし、研究員や教師の役をムリして演じてきた。今はもうハッタリをかます必要がない。自分の場合、仕事をやめてから人間素直になり、人生がいい方向に変わったように思う。