チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

1年ビザが取れた

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チェンライ花祭りから

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同上

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1年ビザが取れた

■2回もメーサイへ
ビザとは入国許可証としての役割を果たすもので、査証ともいわれる。旅券があれば、出国はできるが、渡航先の国のビザがないと、そのまま日本に送還ということになる。日本の旅券では世界約70ヵ国にビザなしで入国できる。これは世界一で日本人が海外で信用されている、という証左である。タイにもビザなしで入国できるが期間は30日、それ以上滞在するためにはビザ取得が必要である。観光が目的であればトータル60日の観光ビザ、ロングステイで長期滞在するには1年ビザ、他に留学生や駐在員向けのビザがある。

自分の場合、退職ビザと呼ばれる1年有効のビザを繰り返し更新して、タイに滞在してきた。感染症騒ぎで日本での長期滞在を余儀なくされ、その間にビザは失効していた。チェンライに戻っての最大の懸案事項は1年ビザの再取得であった。
メーサイにある出入国管理事務所(イミグレ)に出向き、まず30日の滞在許可延長、更に90日の延長をした。この90日の許可が切れる45日前から、1年ビザの申請ができる。メーサイはチェンライ市内から70キロ離れている。形の上では新規のビザ申請であるから、本事務所のメーサイに3回目の訪問を覚悟していた。

■出張所で
90日以上、継続してタイにいる外国人はすべて、3カ月ごとにイミグレーションへ出頭し、現住所を知らせる必要がある。11月に入国したので2月のある日、90日届を出しにチェンライのイミグレ出張所に出向いた。すると、旅券を見た係官が90日届は1年ビザ申請と同時にできる,またメーサイの本事務所まで行かなくてもこの出張所でビザ申請ができると言う。えっ、70キロ往復しないで済むの?何度も確かめた。

数日後、書類を揃えてチェンライのイミグレへ、1時間ほどかかったがどうやら申請手続きが終わった。「サインをする偉い人が来ていないから、明日の午後またおいで」。旅券と預金通帳を預けたまま帰宅した。タイにいると何かと疑り深くなっていて、旅券と通帳を無くされたらどうしよう、などと考えていた。でも翌日、1年ビザのついた旅券が返納された。万歳! 懸案解決、これで1年タイに滞在できる。

嬉しいにはもう一つ理由がある。最初に1年ビザを取得したのは日本だった。外務省や警視庁、駐日タイ大使館など廻ってやっと手に入れた。このビザはO-Aビザという。多くの人はこんな苦労をせずにタイに入国してから1年ビザを申請する。これはOビザと呼ばれる。3年前にタイ政府はO-Aビザの更新にタイの健康保険の付保を義務付けた。民間保険であるから掛け金は最低でも年間2万B(約7万円)だ。ところが自分の場合、日本にいる間にO-Aビザが失効し、新たにOビザを申請したため、保険が必要なかった。要するに2万B助かったということだ。

■付保条件変更の噂
テニス仲間にスイス人のロバートとジョンがいる。ロバートはずっとOビザ、ジョンは最初のビザをスイスで取ったのでO-Aビザだ。まだ俺は保険が要らないんだ、と得意そうな顔をするロバートに、ジョンは「毎日、ただでテニスをさせてもらっているのだから、2万Bくらい払うよ」と悔しそうに言っていた。自分もジョンと同じような負け惜しみを言わずに済むと思うと嬉しい。

保険の付保無しにO-Aビザの更新はできないか。実はできる。バンコクにある業者に手数料を払い、旅券を送るとビザ更新の済んだ旅券が送り返されてくる。ルールがあっても抜け道がある、はタイでは常識か。この抜け道の問題点は、かかる手数料が保険代とほぼ同額ということである。同じ金額を出すなら病気になった時の補償がある保険のほうがいいかもしれない。

タイ妻のいる人の中には、付保の必要のない「家族ビザ」に切り替えている人もいる。家族ビザは婚姻証明であるとか、奥さんとのツーショット写真等が要求され、結構面倒と聞くが保険が必要なく、80万B以上の預金証明というO-A、Oビザに要求される条件も半額に減額される。タイ人の奥さんがいても、誰もが正式に婚姻届を出しているとは限らない。事実婚はどうやらイミグレは認めてくれないようだ。

同じ1年ビザでも付保が必要なビザと免除のビザがあるのはおかしい。実は保険付保の話があった時から、そのうちOビザも付保が必要になるという話はあったが、どうやら感染症騒ぎで一時的に沙汰やみになっているらしい。噂では保険の補償額を今の10倍に引き上げるという話もある。そうなればタイにLSできない退職者も出てくるだろう。

かといって保険を避けるために籍を入れて、というのもおかしな話になる。そもそも相手がいない。