チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

新型フォルツァ購入(2)

 

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新型フォルツァ350

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転倒した時についたキズ
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割れてしまった

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すべてデジタル、カギは不要

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荷物室は広い、ヘルメットが2つ入る

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まだナンバープレートはない

 


新型フォルツァ購入(2)

■我がバイク小史
社会人になって大型二輪車の免許を取った。当時は普通免許を持っていると最低、5時間の実地講習で二輪免許が交付された。250㏄までの限定などない時代、750㏄の大型バイクにも乗れる。独身時代は250㏄や350㏄のバイクに乗って、一人で海に行ったり、多摩川べりを走ったりした。東京から宮城、岩手、そして青森の手前を西に向かって秋田に入り、山形、新潟、富山、石川と南下して、その後、長野、山梨を通って東京に戻るという単独ツーリングをしたこともある。結婚後は、カミさんにバイクは反家庭的な乗り物という烙印を押され、その後、しばらく乗ることはなかった。40代になって50㏄とか80㏄の中古バイクを手に入れ、土曜になると築地の魚河岸に買い出しに行った。まあ自転車代り、ツーリングなど考えもしなかった。

チェンライに来て、独身時代の思い出がよみがえった。多少の余裕はあるし、独身に戻っていたからバイク購入に反対する人がいない。2014年にフォルツァ300を購入したのだが「シェレ―ピンが桜の園を買ったときと同じ喜び」とブログに書いているから、よっぽど嬉しかったのだろう。
チェンライではツーリング仲間にも恵まれて、ラオス縦断、チュンポン鷹の渡り見物3千キロなど長期ツーリングも経験した。

■日本では未販売
フォルツァ300を8年所持、5万3千キロ走破しているが、ここ2年近く自分では乗っていないから、年間1万キロ弱走っていたことになる。思えばラオスの山奥に迷い込んだり、ブレーキが効かなくなって崖から転落しそうになった。ベトナムディエンビエンフーの手前まで行った。転倒したから車体には多少の傷があるが、それなりの愛着があった。フォルツァは丈夫でも、こっちの体がいつまでもつかわからない。残り少ない人生、新しいスクータに乗り換えてもバチは当たるまい。乗れるうちに、買えるうちに新しいバイクにしよう。

丁度、ホンダがタイでフォルツァ350という新型を出すことを知った。フォルツァシリーズは20年目に入っていて欧州ではフォルツァ750という大型スクータもあるようだ。フォルツァ350も欧州市場向けで日本国内では販売されていない。でもタイでは昨年に販売が開始された。日本では乗れないスクータか。いいじゃないか。

■あわや激突
購入決定から2カ月、やっとチェンライホンダにフォルツァ350が入荷。まだ車検証もナンバープレートもない車に乗って家に帰った。昼食後、ちょっと試し乗り、側道から片側3車線の空港バイパスを横切ろうとした。信号が青になったことを確認して、スクータを直進させたときだった。突然、右側から猛スピードで突っ込んでくる白い乗用車が視界に入った。ああ、ぶつかる、これで人生お終いか、血も凍るような瞬間とはあのことだ。冷蔵庫を投げ落としたような音が響いて道路に横たわっていた。右足の上にスクータが乗っていて動かせない。左足は動く、首も大丈夫、3車線道路の真ん中でひっくり返っている。数人のタイ人が集まってきてスクータを起こして道路際に運んでくれた。体は何とか動く。助け起こされてよろよろと立ち上がった。

そのまま突っ込んでいれば衝突、或いは接触して跳ね飛ばされていただろう。とっさにブレーキをかけたが体勢を立て直せず、右に転倒したらしい。タイ人が立ち去った後、スクータの横に座ってぼんやりしていた。赤信号でも突っ込んでくるのがタイの交差点、いつもは右を確認するのに、新バイクで浮かれていたのか。サングラスをしていたことも視界を狭めていたのだろう。ヘルメットにも擦り傷が付いていた。肘、右足の外側、左足踝の内側に打撲と同時にできた擦り傷があった。次第に痛くなる。血は出ていないが腫れている。スクータの右側フロントカバーが割れて、擦り傷ができている。購入後3時間で事故車だ。

でも考えようだ。右から車が突っ込んできた時、死ぬと思った。体に擦り傷ができたが骨は折れていないし、頭も打っていない。スクータの右カバーは割れたが取り換えれば済むことだ。エンジンはかかる。これだけで済んだ、ということはついている。神のご加護がまだある。倒れたバイクは厄落とし、こいつは春から縁起がいい。

3時間前、ホンダへ送ってくれた友人宅へ行った。現場からほど遠くない。えー、もう事故ったの? あきれていたがさすが友人、大した怪我、損傷がないことを喜んでくれた。30分ほどお邪魔して、心が落ち着いたところで帰宅。

早速、ブアさんに車の傷を見つけられた。足や肘の傷を見て大騒ぎ、そのまま、病院に行く羽目になった。