チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

人生いろいろ、国もいろいろ

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近くのサンサーイ市場

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早朝から9時くらいまで開場

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こんな屋台が並ぶ

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通路でも販売

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このバナナ30B(100円)は少し高い

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古着販売


人生いろいろ、国もいろいろ

■テニスコート再開
武漢肺炎の感染者が出たため、実質4日間閉鎖となっていたテニスコートが再開となった。陽性となった女性は顔だけは知っている。テニス仲間から聞いて、へー、あの人が、と思った。日本では友人、知人、顔見知りで感染者となった人はいなかった。チェンライに戻ってすぐ、近くのサンサーイ市場の豚肉売り場のおじさんが感染者となり、市場が2,3日閉鎖された。その屋台でよく皮つき豚ロースを買っていた。おじさんとは顔なじみと言ってもいい。日本では身近にはいなかったのにチェンライでは二人も知っている人が、と感激したくらいだ。

それにしても市場が閉鎖されたのは何となく納得できるが、密になる心配はほぼゼロなのに、どうしてテニスコートが閉鎖されたのかよくわからない。でもまたテニスができるのだから理由を考えても仕方ない。タイにいるとあまり突き詰めてモノを考えるという態度が失われてくるように思う。そういうだらけた気持ちだからいけないんだ、という人もあろうが、おおらかにのんびりしている、それでいいじゃないか、という人もいるだろう。
小泉元首相のよく知られた国会答弁、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」から言えば人もいろいろ、ということだろう。

感染症対策
人もいろいろならば国もいろいろだ。オミクロン対策にしても英国のように入国時のPCR検査をやめた国もある。米国もワクチンパスポートがあれば入国できる。ワクチンを接種しても感染するのだから、対策をとってもムダということだ。日本も「しっかりと」水際対策をしているがオミクロンの蔓延は防げなかった。でも水際対策は続ける。

タイは増加したとはいえ1日の感染者は7千人ほどであるが、プーケット、クラビなど一部の観光地を除いて厳重な入国管理を続けている。感染しても重症者や死者が余りでないんだから普通の風邪と同じ、ビクビクせずにみんなで抗体を獲得しようということになれば、費用もかからず、経済も回り始めると思う。でももし対策を緩和したためにオミクロンが蔓延し、死者出も増えようものなら責任を追及されて政治生命を失う、マスコミから叩かれると心配する人も少なくないのだろう。

日本は欧米に比べて格段に感染症対策がうまくいっている国と言われている。それでも責任追及をおそれて日本独自の対策は打ち出さず、各国の動向を見ながらおずおずと対策を緩和していくのだろう。

■中国の感染状況
中国の感染症対策を激賞していた勢力があった。中国では対策がうまくいったのか、感染者数の発表を控えたのか感染者がほとんど増加していなかった。でも昨年12月に内陸部の陝西省西安や北京に隣接する天津などで感染が拡大し、1月 15日には北京でも初めてオミクロン株の感染者が確認されるなど警戒が強まっている。1300万人の西安住民は外出禁止、徹底した監視システムのもとに置かれている。外出禁止で病院に行けず、武漢肺炎以外の病気で死ぬ人が増えているという。

昨年6月頃、日本の野党、マスコミはこのまま東京五輪を開催すれば、爆発的に感染者が拡大し、新型株のオンパレードになると喧伝して五輪開催に反対した。
天津は北京から列車で30分ほどの距離だ。東京で感染者が出れば千葉や横浜でも感染者が出たように北京もオミクロンが蔓延するに違いない。北京を西安のようにロックアウトして北京五輪を開催するのだろうか。東京五輪開催に反対したリベラルの人たちは、今からでも遅くないから北京五輪ボイコットに声を上げてほしい。それでこそ主張に首尾一貫性が出てきて、もしかして皆さんが言っていることは正しかったのでは、と思う人も出てくるだろう。

それとも中国外務省が強調しているように「中国共産党の指導と『ゼロコロナ対策』があれば、みなさんは安心できる」状態で五輪が開催できる、と信じているのだろうか。
国もいろいろで日本のように律義に国際条約を守る国もあればロシア、中国のように国際条約は自分の都合のいい時だけ守ればいい、とウソをつき続けてきた国もある。武漢肺炎と書く人は少なくなったが、この感染症の発生元は中国ではなかったのか。発生源調査についても中国は不誠実な態度を取り続けてきた。

人もいろいろ、国もいろいろという場合、自分としては人や国のいい面を見ようと心掛けている。でも苛酷な歴史のせいでこうなったのかもしれないが、中国を見る限り、この国は救われないと気の毒になってしまう。