チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

コロナ恐怖症

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秋の日展から

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顔だけ望遠

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同じく日展から

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顔を望遠で

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日展から、絵の全体

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顔の部分を望遠で

 


コロナ恐怖症

 

■入国緩和措置は延期?
自分が日本を出た11月の中旬には「オミクロン」の名は聞いたことがなかった。今やオミクロンはチェンライのテニスコートでも誰もが話す身近な単語となっている。どれくらい怖いのかよくわからないが、正しく恐れて通常の社会生活に大きな影響を与えないことを望んでいる。

タイでは入国に際して1泊の隔離宿泊が必須であったが、12月16日からPCR検査のタイ入国制限緩和が決定した。タイの1日あたり感染者数が4千人台と漸減傾向にあるせいか。具体的には隔離免除(Test & Go)でのタイ到着後の検査方式がRT-PCRからATK(抗原検査キット)方式に変更される。ATK方式だと、結果判明まで5分程度、陰性と判定されればそのまま市内へ、または乗継が可能となる。PCR検査は1泊のホテル隔離が必要でお金も2万円ほどかかっていたから正に朗報と言える。ただこの緩和措置発表はオミクロン騒ぎ前のことであるから、決定が覆される可能性もある。

漸減傾向にあると言っても、チェンライでも陽性者が出ているから、周りの感染症恐怖は日本人以上だ。マスクはあごから目の下までかかっていないと注意される。日本では汚れていないからと1週間以上同じマスクを使い回していたし、洗濯してきれいになったマスクも再使用していた。基本、同調圧力に応じていただけでそれほど真面目にマスクをかけていたわけではない。

ところが先日、メーサイの入管から戻ってきたところ、女中のブアさんから掛けていたマスクを捨てるように申し渡された。メーサイはミャンマー人もいて感染症に汚染されているからそこで使ったマスクは使い捨て、とのこと。更に手を石鹸で洗い、ついでに足も水で洗った。これは外出から戻った時の習慣となった。日本にいるときよりも清潔に過ごしていると思う。

■チェンライワクチン事情
タイでワクチンを2回接種した人の割合はOur World in Dataの集計12月2日現在で59%となっている。(日本は77%)。一時は接種料として3000B (1万円強)、病院によっては弱みに付け込んで6000Bとるところもあった。今は無料で接種が受けられる。戻ってすぐ市内のセンタン(デパート)に行ってみたら、1階の広場は大勢の人がぎっしり密に並んで接種を待っていた。ブアさんの話では接種されるワクチンはシノパックかシノファームであまり人気がないという。それでも無料なら、ということだろう。ブアさんは近くの病院で予約を取り、1回目は混合、2回目はファイザー社製のワクチンを打つことになった。運転免許がない彼女のために忙しい中、病院の送り迎えをやらされた。

日本は何事もきっちりしていて、接種に関して公平、公正、正確に行われるが、タイでは接種は表向き無料であるが、お金を払うと中国製以外のワクチンになる。でも中にはモデルナやファイザー製ワクチンを無料で受けられたという人もいる。基本、無料の場合、1回目は中国製、2回目が欧米系のワクチンとなるらしいが、どうしても中国製はイヤだと言えば、欧米系のワクチンに変えてくれる。いずれにしてもタイでは何かと交渉の余地がある。しかしながらお金が必ずしもモノをいうわけでもない。正直よくわからない。

■市場と飲み屋
ビザ申請で訪れたメーサイは人流が途絶え、全く侘しい街に変貌していたことは書いたが、チェンライはどうか。先ず、中央市場に行ってみた。市内の中心、時計塔の裏にある市場だ。市場に隣接する寺の塀沿いにアカ族のおばさんが地べたに野菜を並べているはずだったが、露店がほとんどない。エキゾチックな民族衣装のおばさんをカメラに収める観光客もいない。市場はその日の食材を求める人でにぎわうはずだし、店自体は少ないながらも開いているのだが、活気がない。市場に隣接するスーパーは品ぞろえが変わっていて客はいない。

タイの非常事態宣言は来年1月まで継続だ。レストランでの酒の提供は禁じられている。チェンマイほどではないにしてもチェンライにも紅灯緑酒の一角はある。バービヤで働いていたおねえさん達はどこに行ったのだろう。テニス仲間で元警察署長のタニさんに聞いてみた。いや、バービヤはないことはない、XXホテルの近く、それからあの街道沿いの店など、でも開店時間は夜7時から9時までの2時間、それを過ぎると警察が回ってくるよ。レストランの酒類提供が禁止されているのに飲めるバーもあるようだ。規則と実際には乖離があるのがタイである。しかし、時として規則が厳格に適用されることがあるから、それじゃ飲みに行こう、という気にはとてもなれない。