チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライ生活再開

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バンコクドンムアン空港

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同上、人が少ない

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国内便は結構飛んでいる

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ドンムアン空港内のラウンジ

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ここもほとんど人がいない

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ラウンジの中




チェンライ生活再開

■隔離1泊
チェンライに戻って1週間が過ぎた。今は午前中2時間ほどコートへ出ている。乾季とはいえタイであるから暑い。そういえば日本をクリスマスツリーに送られて出てきたなあ、それにしてもこの気温の違いは何だ、と思う。一年中スイカが食べられる土地柄である。ちと高いがマンゴーもある。でもいつでも食べられると思うと買う気にはなれない。自宅に戻って疾風怒濤の日々であるが、バンコクからチェンライまでの経過をまずご報告しておきたい。

スワンナプーム空港で係員に案内された迎車は12人乗りのミニバン、それに一人放りこまれた。車は混雑する市内を走る。やがて病院が見えてきた。構内にいくつかテントが並んでいる。車が止まると、防護服の男性が「名前に間違いないか」と言って試験管を手渡してくれた。管に巻かれたテープに名前が書かれている。ドアが閉められ、10Mほど先のテントの前で再び停車した。白服の看護師さんがドアを開け、名前を確認すると同時に、鼻の穴に長い綿棒を突っ込んだ。ウギャと叫ぶヒマもない熟練の技、綿棒が抜かれるとドアが閉められ、車は走り出した。運転席と自分は樹脂版で仕切られている。そうか、自分は感染未確認、準感染者として隔離されているのか。

駐日タイ大使館のHPから予約したホテルに着いた。大使館ご推薦のホテルにしてはしょぼい。タイでは1泊1000Bを越えるホテルになるとバス付が普通、ところが5000Bほど払ったのに、バスはなくシャワーのみ、ベッドの横には幅は両手を広げたほど、高さは床から天井までの大きな鏡がついていた。鏡に映った自分の下半身を見ながら寝るのもそうできる経験ではない。1泊とはいえ隔離であるからチェックインを済ませるともう部屋の外には出られない。夜食はドアの外にあるテーブルに置いてあった。クリームスパゲティとデザート。味は可もなく不可もなし。酒は当然飲めない。
夜中の12時過ぎにけたたましく電話が鳴った。寝ぼけ声で出るとテンション高い女性の声で「陰性です、問題なし、朝、ホテルで証明書貰って下さい」。

■ドンムアンからチェンライへ
朝、フロントに、ちょっと外へ出たいのだが、と言うと、一度出たらもう部屋には戻れない、どうしても出るならチェックアウトして、と言われた。確かに感染者がいるかもしれないホテル内に戻ることは危険だ。

タイで使用していた携帯が使えると思っていたが、長らく使用していないため、もう自分の電話番号は消去されているとのこと。バンコクで新しい電話番号を購入するつもりだったが、外出できないし、暑い市街を、電話屋を探して歩くのも嫌だ。実は出発10日前にどういうわけか携帯からラインが読めなくなった。ライン友達も消えた。これまでラインで連絡を下さった方には返事もできず申し訳なく思っている。世の中には携帯を切り替えて彼氏や男友達と縁を切り、人生再出発をはかる女性もいると聞く。でも自分は単に情弱なだけ、いまさら再出発する年でもないのだが、「古い上着よ、さようなら」という新鮮さを感じないわけでもない。

チェンライ行きの便は17時過ぎ、遅くしたのはもしかしてPCR再検査、と危惧したからである。でもチェックアウトが12時なので、早めにホテルを出た。ドンムアン空港の食堂でカオ・カー・ム―(豚足甘煮飯)を食べた。2年ぶりと思うと実に美味しい。これは日本では食えないかも・・・・。
出発3時間前に搭乗手続きが終わり、待合室に向かった。その途中にラウンジがあったので、もしかしてと、例のカードを提示したら入室OK、珈琲を飲みながら、PCを立ち上げる。でも日本のニュースを読み、イヤホンで三波春夫の「元禄名槍譜・俵星玄蕃」を聞いているのだから、日本にいる時と全く変わらない。
但し、ユーチューブの合間に入るCMは日本語からタイ語中心になっていた。なんかタイ語の響きも懐かしく感じる。

なお、タイランド・パスを取得し、1泊隔離でタイに入国する人に申し上げたい。1泊のホテルは少々高くても定評のある高級ホテルが望ましい。また、検査結果は数時間で出るから、バンコクから各地へ向かうならば早朝便でも構わない。

バンコク―チェンライ便は8割ほどの乗客、国際便に比べると混んでいるな、と思ったがそれもそのはず、翌日からロイクラトン(灯篭流しの仏教行事)が始まるからだと気が付いた。連休になり、バンコクからみな故郷へ戻る。それでも満席になっていないのはやはり感染症の影響だろうか。
予定より少し早くチェンライ空港着、迎えに来てくれた友人の顔を見てほっとした。またあの生活が始まる。