チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

年寄りの関心事

 

 

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八坂の塔

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清水寺近く、人通りがない

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足利義満ゆかりの相国寺

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相国寺石庭

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和気清麻呂ゆかりの護王神社

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足腰の痛みにご利益のある神社

 

年寄りの関心事

老害
年寄りは自分に関すること、自分のやってきたことだけに興味がある。黙っていればいいものを上から目線で話し、間違いを認めず自説を曲げない。自分の若かった頃の価値観を押し付けて、同調してくれないと怒りだす。中には「俺はえらいんだ、尊敬しろ」まがいの態度をとる年寄りもいる。ほんの一部を除けば年寄りなど人生裏街道の枯れ落ち葉、えらいなんてものじゃない。多くの年寄りは人様のお世話になって暮らすようになる。自分だってそうなるのだから、謙虚に生きなければと自戒はしている。

若い頃の自慢話は定番であるが「士(おのこ)やも空しかるべき万代に語りつぐべき名は立てずして」(山上憶良)の万代どころか全然、名を立てたことはないのだから、自慢話は書きたくても書けない。同年配の友人の中には入退院を繰り返したり、足腰の痛みで走ることができない人もいる。6ゲーム先取のテニスを3セット、2時間コートを走り回って疲労困憊した、などと書くと、なんだ、仕事では大したことなかったから今は健康自慢かよ、などと言われかねない。どうも自粛癖が自分にも及んできているようである。

チェンライにいたころは世界地図の中の日本列島を思い浮かべることが多く、また異国人に囲まれているせいもあって政治、外交問題に興味があった。いくつか国際関係のブログを書いたこともある。でも東京に暮らして1年半が過ぎたが、中韓関連は殆ど書いていない。いまさら言ってもどうなることでもなし、という気持ちが強い。

■岸田政権で株安、円安
政治外交問題に関心が無くなったのか、というとそうでもない。年寄りだから自分の身にに多少なりとも影響があるのでは、と思うとネットで調べたり、図書館で本を借りたりする。

10月18日の党首討論会で、岸田首相が「消費税を引き下げると、買い控えや消費の減退に繋がるなどの副作用がある」と発言した。安倍政権で消費税が8%から10%に上がった時を思い起こしてほしい。消費税を上げると買い控えや消費の減退に繋がる、が常識だ。実はこの発言には「頻繁に消費税を上げ下げすると」という前提がついていたが、いずれにせよ消費税を下げれば消費は増加する。消費需要が増えてインフレが進めばインフレを抑えるために消費税を上げるという手段はあるだろう。でもそこまで景気が過熱するなら万々歳だ。それに消費が増えれば税額が下がっていても消費税からの税収額は減らないか、増えるかもしれないし、景気がよくなれば所得税法人税からの税収も増える。そうなれば消費税を上げないで済むだろう。

総裁選挙期間中は河野、岸田、高市、野田の4候補が意見を活発に交わして、東証株価は上がり続けた。でも岸田さんが首相になった途端に株価は下落、さらに110円から114円台へと円安に振れてしまった。円安は今、高騰している石油やガスを輸入している重厚長大産業に悪影響を与える一方で輸出産業には追い風となるから、一概にいい悪いは言えない。でも円安はタイの年金暮らし邦人にとっては影響大である。岸田政権誕生前は1万円が3030バーツだったが、今は2930バーツだ。円安はタイでの年金手取り額の減少につながる。(なお、民主党政権時代、1ドル80円の超円高で、1万円が4300バーツに交換できた)

■米中の動き
昨年の米国大統領選の頃、もしバイデンが大統領になったら、バイデン政権はドル札を大量に刷ってバラマキ政策に打って出るからドルが下落する。よって円高、1ドルが100円を割り込むと言われていた。ところがバイデン大統領登場で1年になろうとしているのに、円高どころか円安、いい加減なことをいうエコノミストが多い。というより、都合のいい言説のみを信じる自分が悪いということだ。

それにしてもバイデン親子の親中べったりのスキャンダルは消えてしまったし、アフガン撤退の不手際もそれほど非難されていない。バイデン大統領は「自国を守る意思のない国をアメリカが助けるわけがない」といってアフガンを見捨てた。渡部昇一先生は十数年前に「米国は米国と中国が手を結ぶかもしれない、そうなれば尖閣、沖縄は中国にくれてやれ、と日本に言うだろう。日中が戦争状態になってもアメリカは日本を助けない」と言っておられた。(これだけは知っておきたいほんとうの昭和史、致知出版社

米国内の孔子学園復活、ファーウェイの孟晩舟副会長引き渡しなど米中は再接近している。なんとなく渡部先生の危惧通りの状況になりつつある。自分の健康や為替動向に関心はあるが、他にもいろいろと心配事があるわけです。