チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

季節に関して

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インフルエンザが激減

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菊の御紋章

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京都御所、御池庭

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同上

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御学問所?

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これは御所近くの相国寺の庭



インフルエンザが激減



季節に関して


■何故か収束
急に寒くなった。夏から秋を通り越して急に冬になったような感じ。通常、こういう気候だと風邪が流行るのであるが、風邪やインフルエンザに罹ったという話はあまり聞かない。厚生労働省の推計では、インフルエンザの医療機関受診者数は2020年秋から2021年春にかけて、約1万4000人である。例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いるといわれているので、今シーズンは約1000分の1に減少したと言える。

今時、熱が7度5分も出ると、「差別」を受けても仕方ないから、ちょっとでも具合が悪くなれば休養に努めるという国民的同調圧力に予め従っているお陰か。インフルエンザだけでなく感染性胃腸炎、水痘、手足口病流行性角結膜炎等、ウィルス性の病気も過去5年に比較して激減しているという。ウィルス干渉とかいう作用で武漢肺炎ウィルスがインフルエンザなどを退治してしまったという話もあるが、どうして感染症が収束してしまったのか、と同じように誰もはっきりした理由がわからない。手洗い、うがい、消毒、マスクがウィルス感染症に効果があった、ということか。こうなるとアルコール消毒とマスクはここ何年にもわたって定着するのかもしれない。真夏のマスクは勘弁してほしいけれど・・・。

■心で季節を感じる
日本のここが素晴らしい、ニッポンすごいぞ、といったユーチューブを見る。安全、清潔、便利といった項目を上げる人が多い中で、「日本の四季が素晴らしい」という外人は日本理解度80点以上と書いたことがある。四季の移り変わりは自然の中の出来事であるが、移ろいの妙、はかなさ、或いは待ち遠しさといった気持ちは日本特有のものではないだろうか。

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」(古今和歌集藤原敏行)。歌の意味は、「秋が来たと、はっきりと目にはみえないけれど、風の音で(秋の到来に)はっと気づいた」というもの。「秋立つ日詠める」という詞書が付いている。秋立つ日とは立秋の日で、旧暦で7月1日、今の暦ならば8月8日前後だ。平安時代は今より涼しかったのかもしれない。でも8月の初旬であれば、厳しい太陽の光が木々の緑に降り注ぐ盛夏の風景が目に映るであろう。でも日中は猛暑であっても夕暮れに吹くそよ風、その風が微かに奏でる稲葉のそよぎに季節の移ろいを感じる。音で感じたのか、心で感じたのか判然とはしないが、秋って目ではなく耳を通してやってくるんだよなあ、と千年の時を越えて日本人の心情に訴えてくる。

■京都観光、おまけ
清水寺京都御所を回ったのは2日間だけだった。ブログは3本書いた。一回おきアップしたので、人によっては数日京都滞在をしたのでは、と思った方もおられるかもしれない。でも観光は2日だけ、もう1,2日いてもよかったかと反省している。

京都は空襲を受けていない。ちょっと小路に入れば趣のある店とか家屋が見つかる。それこそ古今和歌集の頃の仏像や神社仏閣だって残っている。御所の紫宸殿や御学問所などは江戸時代に建て直されているが、創建当時の形を保っているとのこと。新しいが古い、が体現されている街と言っていいと思う。
御所には御池庭ばかりでなく、いたるところに松や楓の樹木が茂っている。三十三間堂相国寺にも庭があり、形のよい植木があるが、御所の樹木はひとつひとつがよく手入れされており、品格がそこいらの寺とは違う。御所内のあちこちで植木職人が働いていて日常的に手入れされていることがわかる。松の枝ぶり、植木の根元にびっしり生える苔まで趣きがある。緊急事態宣言解除の前後だったから、参観者は少なかった。2年前の御所は韓国人、中国人で一杯だったという。宣言は解除されたし、あのようにゆっくり落ち着いて参観、参拝できる京都にはもう出会えないかもしれない。感染症も悪いことばかりではないということか。

修学旅行で御所を訪れた記憶がない。修学旅行のコースにはいっていないのでは、と訊ねると、「修学旅行生の目的はお土産を買うこと、この周りには土産店がないでしょう。それに食事ができるレストランもありません」とのことだった。確かに相国寺を出て、京都御苑に沿って烏丸通りを今出川から丸太町まで30分ほど歩いたが食堂は殆どなかった。距離にして1.6キロ、疲れた。実は御苑は15分で突っ切れる、御所から四条まで歩いていけます、と教えてくれた友人がいた。でもその人が京都にいたのは学生の頃、御所から四条まで地下鉄で3駅3キロ以上、20代ならともかくなあ。健康のためには歩かないといけないと思ったけれど・・・。