駅前通り
海上保安庁の船
公園もまだ整備中
横浜のみなと
国外に目を向けると
■タイの状況
一時は陽性者が1日あたり2万3千人を越えていたが、最近は2 万人を下回って24日は17,165人だった。無料のワクチン接種も進めているから、いい方向へ向かっていると思う。プラユット首相は10月中旬からワクチン接種済みの外国人の隔離なし入国を認めると言っていたが、どうもこれはムリだろう。チェンライの友人によると、タイ人の感染症恐怖症は尋常ではないようだ。レストランは軒並み閉店、チェンライ1のゴルフ場、サンティブリもとうとう閉鎖となってしまった。一人感染者が出ればその家は村八分、バリケードでヨソ者の入村を阻止している村もある。
観光客は途絶えているし、飲食店や娯楽施設は閉鎖となれば、経済にも影響が出る。昨年来、バーツと円の交換比率は1万円が2800B近辺だった。チェンライの邦人は、これじゃ年金生活者はやっていけないとボヤいていたものだ。ところが少しずつ円高になってきて、今は1万円が3000Bになっている。民主党政権、白川日銀総裁の時には超円高で、1万円が4300Bだった。つまり、今より40％も実収入が多かったというわけ。
バイデンが大統領になれば100兆ドル超のバラマキ予算を組むから超円高になると言われていた。米国上院は8月に130兆ドルのインフラ投資予算を可決したが、円ドルレートはほとんど動かず。米国がドルを刷れば、日銀も金融緩和を進めるのだから、相対的な価値は変わらない。大統領選挙の時にそう説明してくれたエコノミストはいなかった。ともあれ、年金生活者はちょっと胸をなでおろしているが、いくら円高になるからと言って枝野さんが首班指名を受けることを望んでいるわけではない。
■救援機
日本政府が、タリバンが政権を掌握したアフガニスタンに残る邦人を救出するために空自のC-130 など輸送機3機を8月24日に派遣した。自衛隊の海外派兵だ、といつもは大騒ぎをする野党やマスコミもこのニュースを冷静に受け止めている。半世紀近く前、イラン革命の混乱のさなかにバンダルシャプールに取り残された経験を持つ自分としては、やっとここまで来たか、と感慨深いものがある。タリバンは一枚岩ではなく、地域ごと、つまり島根タリバン、宮崎タリバン、和歌山タリバンのように分かれていて、それぞれが正統性を主張する。そのうち内部抗争が始まる。軍律も取れていないから、大阪タリバンの兵士がスティンガーで外国機を狙うかもしれない。菅政権は安倍政権を引き継いでしっかりした外交を行っている。今回の果断な決断は評価してしかるべきだ。
以前、メコンを下ってきた中国の武装暴徒がチェンライを襲っても、日本からC-130 の救援機は絶対飛んでこない、とブログに書いたが、これは訂正しなければならない。但し、「安全なカブール空港やチェンライ空港までは自己責任で到達」、は変わらないのだろうが。
■年金
アフガン関連で新聞、テレビは大騒ぎだが、ウィグルや香港の情勢はますますひどくなっている。感染症だって中国発、タリバンにも中国が肩入れしている。
余り報じられていないが、海外に出た香港市民への年金が停止された。香港市民は保険会社と契約して年金を積み立てている。脱退すれば一時金を、また海外では少し早めに年金の支給が開始される。それが中国政府の法改正により、海外の香港市民には年金が一方的にチャラになった。反中市民に対する嫌がらせであることは言うまでもない。
日本ではルールが遵守される、これは日本のいいところだ。でも過度に公平、公正を求めるとどうなるか。実はチェンライの邦人は年金の10％上積み支給を受けていると言われても仕方ない。日本の年金は10％の消費税込みだ。消費税を払わないですむタイ生活であれば、10％トクしているということになる。大体、年金を海外で使うということは日本のGDP向上に全く貢献していない。使い道だって、ロクな使い方をしていないに決まっている。
すべての邦人ロングステイヤーが品行方正な生活を送っているとは言わない。若い娘とジジイが・・・けしからん、こういった厳しい眼が注がれていることは、自分もうすうすではあるが感じている。正義は嫉妬と裏表だ。でも、そういった怪しからん老人が日本で苦しい生活をしている年金生活者に比べ、実質1割も支給額が多いとは不公平だ、と言われれば１分ほどの理はあるような気がする。
中国共産党ほどではないにしても、立民が政権をとれば、海外邦人の年金の１割カットが賛成多数で決議されるかもしれない。超円高で手取りは増えるかもしれないが、そういったことにならないことを望む。
