チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ミャンマーのクーデタ

 

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 バイクにスー・チーさんの写真

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ミャンマー、チェントンの市場 2020年1月

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同上、望遠で

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チェントン、ノントン池

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チェントンの名所、一本木

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外人はチェントンから先、陸路では行けない

 

 

ミャンマーのクーデタ

 ■自由に旅行できない国
タイはミャンマーラオスカンボジアと国境を接している。2009年にチェンライに移り住み、バスでラオスカンボジアを自由に旅した。しかし、ミャンマーだけはチェンライ県と国境を接するタチレク市内には入れるが、陸路でその先に行くことはできなかった。それどころかミャンマー国軍と少数民族との小競り合いがあって、国境が一時的に封鎖されることがあった。今回のクーデタでもメーサイ・タチレクの泰緬国境は封鎖されている。
アウン・サン・スー・チーさんが政権を握ってから、少し鎖国が解けて、陸路でヤンゴンまで、またタチレクからチャイントンへもバスで行けるようになった。でもまだ陸路では行けない地域がある。独立を目指す少数民族が跋扈していて治安上の問題があるからだ。

■クーデタの報道
バンコク時事】ミャンマー国軍系のミャワディ・テレビは1日、全土に非常事態宣言が発令され、国軍のミン・アウン・フライン総司令官が全権を掌握したと報じた。与党・国民民主連盟(NLD)筋によると、国軍はアウン・サン・スー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領を拘束。同筋は「国軍によるクーデターが発生した」と非難した。

 国軍はNLDが圧勝した昨年11月の総選挙後、初めてとなる国会が1日に招集されるのを前に、総選挙で不正があったと繰り返し抗議していた。ミャワディ・テレビによれば、選挙管理委員会が不正に対処しなかったとして、1年間の期限で非常事態宣言を発令。暫定大統領に指名された元国軍幹部のミン・スエ副大統領がミン・アウン・フライン総司令官に立法・行政・司法の全権を授けた。

 スー・チー氏は軍事政権下で民主化運動を率い、長年にわたって自宅軟禁生活を強いられた。2015年の前回総選挙でNLDが大勝し、事実上の国家指導者に就任。重要公約だった憲法改正少数民族武装勢力との和平を実現できず、昨年の総選挙は苦戦が予想されたものの、前回を上回る圧勝を果たし、続投を確実にしていた。
 国軍は1月31日、「総選挙で1050万件を超す不正があった可能性がある」と批判する声明を発表。「国軍は自由で公正な選挙、永続的な平和のため、可能なあらゆることを実行する」と警告していた。

■英国の手駒
欧米各国はすぐさまクーデタを非難し、アウン・サン・スー・チー擁護の声明を出した。彼女は中学生の時、偶然?にもニューデリーで旧ビルマ総督の英国人に出会い、彼に引き取られて30年間英国に住む。M16の関係者と言われる英国人男性との間に2人の子供がいる。

スー・チーの父親、アウンサンは英国によって謀殺された。インパール作戦の折、英印軍がビルマの村人を虐殺しながら敗走した事実を彼が国際社会に訴えようとしたからという。そのアウンサンの娘を洗脳して民主主義の旗手としてミャンマーに送り込んだ。欧米はサハロフ賞、レジオンドヌール勲章ノーベル賞、数々の名誉市民、名誉博士号を贈って彼女を持ち上げた。スー・チー女史はノーベル賞の賞金でロンドン郊外に豪邸を立てている。彼女はミャンマー人の顔をした英国人である。

ロヒンギャ問題で明確な政策を打ち出さないとして非難されていたが、ロヒンギャ問題を突き詰めれば英国の悪行をあばくことになるから彼女には何もできない。それが分かっていながらスー・チー非難に走っていて、今度は擁護する。英国は本当に性根が悪い。

白豪主義が根っこにある
ロヒンギャベンガル州からの移民である。英国がベンガル人ビルマに移住させた。これは英国やフランスが植民地でよくやる分割統治だ。言語、宗教、文化の異なる民族を同一地域に置き、紛争を常態化する。これにより宗主国たる白人への恨みを削ぐ。さらに英国はロヒンギャに軍事訓練をし、日本軍についたビルマ軍と戦わせた。CIAがラオスのモン族を訓練してベトコンやパテト・ラオと戦わせたことを思い出す。

ベトナム戦争終結後、モン族は共産勢力の返り討ちに会って、女子供もろとも虐殺の憂き目にあう。米国は責任を感じたのか、行き場を失った十数万のモン族に米国市民権を与えた。歴史を正しく認識するならば英国はロヒンギャ難民に英国籍を与えるべきと、自分は思う。でも民族紛争があって国内が混乱し、出来たらアジアには発展などしてほしくないという白人至上主義がある限り、それはムリだろう。

今回のクーデタは米国の選挙不正をあてこする中国が仕掛けたと言われている。中国も欧米も「国益」という同じ思惑で動いているだけでミャンマーの発展など全く考えてはいない。