チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

日々の暮しから

 

f:id:hidenaka24:20200701085517j:plain

 商店街も七夕飾りが。

 

f:id:hidenaka24:20200701085654j:plain

戸越銀座商店街

 

f:id:hidenaka24:20200701085713j:plain

七夕の代わりに感謝の垂れ

 

f:id:hidenaka24:20200701085741j:plain

城南島から

 

f:id:hidenaka24:20200701085825j:plain

同上、天王丸

 

日々の暮しから

 

■買い物は鍛錬
東京で暮らしていると、これはチェンライでは経験しないな、と思うことが多々ある。まず、買い物だ。

チェンライでは車でスーパーに行く。カートに瓶ビール1ダース、洗剤5キロ等を投げ込み、駐車場に行き、車に移し替える。市場では果物も野菜もキロ単位、スイカやミカンは10キロ単位で買い込む。家に着くとメバーンが出てきて重い荷物の運び入れを手伝ってくれる。つまり買い物に出かけても重い荷物を持つ必要がない、持ったとしても棚からカートに移す一瞬の間、青果市場でもすぐ近くに停めた車までだ。

ところが今はスーパー買った食材を自分で運ばなくてはならない。缶ビールを半ダース、牛乳1パック、玉ねぎ、ジャガイモとなると相当の重さになる。支払いを済ませるまではさほど、と思うのだが、歩き始めると5,6分の道のりが遠く感じるほどポリ袋の重さが腕から肩に堪えてくる。チェンライでは袋を提げて歩くことはない。どこへ行くにも車だから歩くことがない。

今は買い物もテニス代わりの鍛錬と自覚し、手に食い込むポリ袋の重さを感じつつ、努めて速歩を心掛けている。

 

■配送の時代
時間帯にもよるのだろうが、スーパーには高齢者が目立つ。国立社会保障・人口問題研究所が昨年に発表した将来推計では、東京都は一人暮らしの高齢者世帯が15年に79万世帯だったが、2040年には116万世帯となる見込み。65歳以上の高齢者のうち46%、約半分が一人暮らしになるという。

今はカートを押しながら歩いているおじいさんを見かけるが数年もすれば外出はできなくなるだろう。自分も身につまされる。買い物に出かけられるうちが花だ。でも時代は変わりつつあって、必要なものはネギ2本でも家に配達してもらうという時代になってきている。この風潮は三密の自粛によって拍車がかかった。
街には宅急便やウーバーの車や自転車が走り回っている。決済はカード、居ながらにして食材やレストランの出前が届く。

これは東京だけではなく、肺炎騒ぎの前のチェンライでもウーバーのバイクが急激に増えていた。グーグルマップがあれば配達先まで導いてくれる。道路は広いし、渋滞、駐車違反、スピード違反の心配がない、基本的にタイは外食文化、東京よりチェンライのほうが、益々配達業務が拡大していく素地があると思う。

買い物は配達が主流となり、時代遅れの老人だけがスーパーや商店街に足を運ぶようになるのかもしれない。

 

■家事を楽しむ
買い物と並んで料理、掃除、洗濯、ごみ捨てが家事では大切だ。チェンライではほぼすべての家事をメバーンがやっていた。今は皿も洗濯物も何もしなければそのままになっている。ごみ捨ても分別、出す日が決まっている。実をいうとそれほど家事が嫌いではない。お皿や鍋がピカピカになると達成感がある。チェンライでもメバーンの休みの時は洗い物をする。でも自分が皿洗いをすると嫌がられる。そのままにしといて、という。自分の業務範囲を侵されると感じるらしい。

家事の中でアイロンだけはやったことがない。ところがタイでは洗濯機や冷蔵庫のない家でも必ずアイロンがある。どうしてかわからない。洗濯したタオルをパンパンとはたきながら干す。こうすると繊維が毛羽立って、乾燥してもソフトな感触となる。ノーアイロンのYシャツを広げながらニイさんがこういったシャツにも必ずアイロンがけをしていたなあと思う。アイロンがけはタイの文化だろうか?

 

■白バイに捕まる
城南島を後にして環状7号線に入る手前、国道15号線との交差点だった。直進しようと中央線を走っていたが、交差点に入ったところで信号が変わりかけた。そこで右横で動き始めたバスにくっついて右折し、15号線に入った。後方でサイレンが鳴っている。誰か違反したな、と思って走行していたら、後ろに白バイがいて「左によって停車しなさい」。
あれ、どうして自分が。20代半ばの若い警官である。「車線を急変更して右折したね、違反だよ、知らなかった?」、「知らなかったです」、「減点1点ね、免許証出して」。
いよいよタイの国際免許の出番だ。「日本の免許証、持ってないの?」、「ないです」。警官は国際免許を手にも取らず、「それじゃ今回は警告だけにしておく。気を付けて」。
えっ、勘弁してくれるの? 思わず顔がほころぶが、それを隠すのに苦労した。違反切符を切るのが大変なのだろうか、それとも座席が破れたみじめなスクータに同情してくれたのか、とにかく国際免許のおかげで罰金を免れたことは確か。


ネットによると国際免許でも減点、罰金は逃れられないようだ。親切なお巡りさんでよかった。そこそこ刺激のある毎日でまずまず。