チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

街を歩いて気が付いた

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街を歩いて気が付いた

 

■チェンライより自由
緊急事態宣言が出て以来、ほとんど電車には乗っていない。人と会う約束がないし、映画館など行きたいところは休業しているからである。タイでは毎日、テニスをしていたのだから暇で仕方ないでしょう、と言ってくれる友人がいる。確かにテニスはできないが、1日1回は外出しているし、テレビはないものの、友人が紹介してくれたユーチューブをみたり、ニュース解説を視聴してストレスなく暮らしている。家事も忙しい。

チェンライは夜間外出禁止、酒類販売停止、県外は勿論、県内でも郊外に移動できない。レストラン、バー、理髪店、マッサージ等はほぼ休業、テニスコートも閉鎖されたままだ。国際便の乗り入れは禁止されているし、ミャンマーラオスなど隣国の国境は封鎖されている。何せ、独裁国だからやることが早い。でもそのおかげかタイでは感染者数、死亡者は減っているし、チェンライ県ではとうとう感染者ゼロとなった。やはり人との接触を制限することが感染拡大防止には効果があるようだ。

タイではまだ5人以上の集会、宴会は禁止だと思う。でも10年もタイに暮らしているとどこか抜け道があるのではないかと疑ってしまう。タイでは以前から酒類の販売時間は午前11時から午後2時まで、それから夕方5時から11時までの制限があるが、小さな商店ではいつでもビールが買えたから、酒類の販売全面販売停止と言ってもどこかで手に入るし、バーも、モグリでやっているような気がする。ただし、時として警察の手入れがある。ルールはあっても徹底していない、が中進国の特徴だ。


■外人化
外国人が日本に来て吃驚したこと、感動したことを紹介するユーチューブが上がっている。チェンライで見ていた時は、へー、そんなもんかなあ、と思っていたが、今、同じように吃驚したり、感動している自分に気づく。

まず、街が清潔、ゴミ箱がなくてもゴミが落ちていない。住宅街を歩くと、玄関先にはよく手入れされた花壇があり、センス良く植栽されている。歩く人はこざっぱりとしたた服装で特に子供はかわいらしい。お母さんお手製のマスクをした幼女を見ると心が和む。大体、惨めっぽい風体の人を見かけない。強いてあげれば、このところ着た切り雀の自分くらいだ。

緊急事態宣言発令下であるが、商店街には人が歩いているし、スーパーも少し間をあけてレジに行列ができている。でも繁華街への人出は強制力がなくても7,8割減だという。人に迷惑を掛けてはいけないという思いやりの気持ちの表れ、これが日本人の民度というものか。


■タイの犬、日本の犬
チェンライの犬は首輪もなく、放し飼いが普通、お寺にはタンブンの余ったご飯があるからかなりの数の野良犬が住み着いている。昼はだらだらと寝ているが日暮れになると狂暴化する。どーしようもない雑種犬がタイにはびこっている。時折、噛みつくから外人からよく苦情がでる。何人かの邦人はも噛みつかれた後、狂犬病の予防注射を打ちに行っている。

さて、いま日本では不要不急の外出は・・・と言っても愛犬家にとっては犬の散歩は必須。外を出歩くと犬を連れた人と良くすれ違う。トイプードル、ポメラニアンダックスフンド、柴犬などの小型犬が大半で、それも血統書付きと思われる生まれの確かなお犬様とお見受けする。さらにその犬が、今さっきトリミングサロンから出てきたのではないかと思うくらい清潔で毛並みが美しい。

タイに行ってから10年、その間にこのあたりではタイのような小汚い雑種犬は淘汰されてしまったのだろうか。

 

■喫茶店が増えた
3月に高田馬場で友人と待ち合わせた。時間を間違えて1時間早く着いたので、駅の周りを歩いてみた。チェーン店のレストランと並んで、喫茶店、カフェが目についた。喫茶店は30-40年前に比べれば少なくなったというが、最近は盛り返しているのだろうか。友人も確かに喫茶店が増えたなあという。2018年の帝国データバンクの調査によると喫茶店、カフェの売上高は2013年の4871億円から2017年の6415億円と順調に増大している。最近は焙煎法、抽出法の違いを前面に出した高品質珈琲に人気が集まっているとのこと。

我が家の近くの戸越銀座商店街にも喫茶店がある。珈琲チェーンは日本に29もあってしのぎを削っているそうであるが、商店街には昔ながらの喫茶店も健在だ。スタバは店内利用を禁止したが、その分、喫茶店には人が入っている。こんな時期だからこそおしゃべりくらいしなければ・・・。下町庶民の心意気ということだろうか。