チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

豊田会長の発言に思う

f:id:hidenaka24:20220207181357j:plain

昨秋の院展から

f:id:hidenaka24:20220207181420j:plain

裸体画は少ない

f:id:hidenaka24:20220207181336j:plain

素足のお嬢さん

f:id:hidenaka24:20220207181458j:plain

髪の描き方はさすがプロ

f:id:hidenaka24:20220207181523j:plain

肖像画だが薄物の衣装がいい

f:id:hidenaka24:20220207181547j:plain

背景は何かの寓意か

 

豊田会長の発言に思う

■1月27日配信のテレ朝ニュースから。
「自動車工業会・豊田会長 車の購入促す政策の議論を」
日本自動車工業会豊田章男会長は岸田政権が掲げる「成長と分配の好循環」に関連し、車の購入を促す政策などについて政府と議論したいという意向を示しました。  
日本自動車工業会豊田章男会長:「今年は是非とも成長と分配の実現に向けて保有の回転を促す政策を、政府の皆さまとも一緒に議論させて頂きたいと思っております」  
豊田会長は長期化している車の保有年数を短縮できれば、出荷額や雇用が増えて経済が回るだけでなく税収も増えるとして購入を促す政策を政府と議論したいという意向を示しました。  
1台の新車が販売され廃車されるまでの期間は現在、平均15年以上となっています。  この期間が10年に短縮されると税収は消費税1%分に相当する約2.5兆円増えるという試算を明らかにしました。(引用終り)

このニュースを見た時、こりゃマスコミに叩かれるな、と思った。豊田会長は経済が回るなどと言いながら、自動車をさらに売らんかな、もっと自動車業界は利益を上げたい、本音はそれに尽きるのではないか。洗濯機の耐用年数は8年と言われている。もし家電メーカーの社長が洗濯機は5年で買い替えてくださいと言ったら消費者は怒るだろう。賞味期限2年と言いながら、期限切れ1年前には廃棄して新しいカップ麺を買え、と言われても怒るだろう。でも豊田会長を非難する声は殆ど無い。マスコミは、自動車業界のような大手スポンサーを批判できないのだろう。

■我がカリビアンは
今、自分が日々使用しているカリビアン(スズキのジムニー)は1989年製造である。中古車としては33年落ちということになる。架台はともかく、エンジン、ブレーキ、ベルトなど主要部品は取り換え、クーラーは効かないが、立派に走る。LPG仕様になっているが、ガソリン車換算でリッター当たり24キロほど走っている。ホンダのシティがリッター15キロくらいだからかなり経済的だ。カリビは我が家に来てからすでに12万キロほど走っている。距離メータが10万キロでゼロに戻るので、恐らく33年で40万キロは優に走っているだろう。チェンライに来てすぐ購入したシティも13年、約19万キロ走行しているが、この車も丈夫だ。エンジンオイルを交換してバタンとボンネットを閉めたら、次のオイル交換、1万キロを走り終えるまでボンネットを開ける必要がなかった。

日本車は丈夫、はタイ人なら誰でも知っている。日本車なら30万キロ、20年は走ると言われている。タイでは1年ごとに車検があるが、通常は整備工場で15分ほど見てもらって、そのまま陸運局へ、金額は税金、強制保険、整備料を含め、日本円で数千円だ。さすがカリビは一度、ブレーキ不良で車検を通らず、修理して再試験を受けたことがある。
日本の車検が大病院での手術というなら、タイの車検はかかりつけの医者に時折診てもらっています、で済む。健康管理は自分で、だ。ムリヤリ部品を交換する必要もない。シティを今、手放すとしたら10万B(35万円)が相場らしい。まだ走ると思うから値段が付く。日本だったら当然廃車、要するに日本車は丈夫なんです。

■日本の車検制度は理不尽
タイにいると、日本の車検制度、廃車制度はメーカーと国交省警察庁が結託して消費者をいじめているとしか思えない。新規登録された車は走行距離に関係なく、13年目から、ディーゼル車は11年目から自動車税、重量税が高くなる。年式の古い車の所有者に対する懲罰だ。メーカーは10万キロ、いや、5万キロ超でも「そろそろお買換え時です」という。タイでは絶対そんなこと言わない。

おそらく営業車にはもっと厳しい規則があるのだろう。ミャンマーではバスと言えば車体にバス会社の名が書かれた日本の中古車だし、ラオスで佐川急便のトラックを見かけた。佐川は東南アジアの小国にまで進出しているのかと感心したが、実際は中古車(見た目新車)だった。タイでも車体に「丸山造園」とか「山田豆腐店」とか書かれた車を見かける。塗り替えずにそのまま日本文字を残すのがステイタスらしい。

日本で廃車となった車は発展途上国やロシアで活躍している。日本ではできる限り新車に乗り、中古車は外国に輸出し、潰れるまで乗ってもらう。日本での新車購入増加は、結果的に発展途上国も潤う。これは一種の途上国援助と言えるかもしれないが、それが自動車メーカーの利潤追求のために、また、日本の消費者の犠牲の上に行われるのであれば、なんだかなあ、という気になる。

老人の覚悟(1)

f:id:hidenaka24:20220205110451j:plain

近くの新市場、ラン・ムアン市場から

f:id:hidenaka24:20220205110511j:plain

パクチとネギで5B

f:id:hidenaka24:20220205110529j:plain

エビはキロ240B、高い。

f:id:hidenaka24:20220205110548j:plain

豚肉売り場、ブロックで買うのが普通

f:id:hidenaka24:20220205110651j:plain

ミカンとスイカが同時に並ぶ

f:id:hidenaka24:20220205110750j:plain

おかず屋さん


老人の覚悟(1)


■機能は衰えていく
浦島太郎は東南アジアのどこかの島に流れ着いたのだろう、と書いたことがある。チェンライには、厳密にいえば季節はあるが、日本のように四季の移ろいをしみじみと感じることはない。概ね同じ服装で、年間を通してバナナやスイカを食べている。カレンダーがなかったら、いつ正月が過ぎて、いつ春がきたのかわからない。月日の経つのも夢の内、気が付いてみたら、玉手箱をあけなくても白髪のおじいさん、というわけだ。

今、週に数日のコート通いを続けていると、こちらに移住してきた頃とあまり生活のリズムは変わっていないような気がする。
でもそれなりに馬齢を重ねているわけで、テニスだって昔と違ってあと一歩でボールに追いつけない、というか最初の一歩を踏み出す時に一瞬の遅れがある。しょーがないよ、とは思うがちと悔しい。
まだ自分はいい方かもしれない。友人、知人のメールを見ると、愕然とすることがある。杖をついても出歩けるならいいが、それもままならない友もいる。自分だっていつそうなってもおかしくない。

東京にいるときに図書館で、老後に関する本を何冊か借りた。三浦朱門曽野綾子夫妻は気高く生きる老人の見本である。ご夫妻のここ10年のエッセイ集の内容はほぼ一貫している。老人に対する助言、戒め、励ましであるが、不思議と退屈ではない。曽野さんほど立派な老後を生きられる(生きている)かどうかわからないが、自戒のためにもいくつか引用してみたい。

 

■「戒老録」曽野綾子著より(1)
「老年は、自分で幸福を発見できるかどうかに関して責任がある」
食うや食わずの貧困の中で暮らす人々を、私はたくさん見た。今日、食べるものがない人に撮って、夕飯に一切れのパンにありつくことは、全世界を満たすほどのすばらしい偉大な幸福を手にすることである。しかし、贅沢に馴れた日本の子供にとって、おかずもなくバターもないパン一切れを夕食に与えることは、不満と惨めさの極みになる。日本の年寄りさえも、このからくりの分からない人が増え始めた。豊かになればなる程、不満な年寄りは増えるだろう。
社会が整備されればされる程、社会に不満を抱く人も多くなるだろう。老年の幸福は、この判断ができるかどうかだろう。(引用終り)

子どもの頃、母に「上を見ればきりがない、下を見ればきりがない」と言われた。XXちゃんは買ってもらってるよー、と言うと「よそはよそ、うちはうち」とも言われた。仏教に「小欲知足」という言葉がある。「欲が少なくても満ち足りていることを知っている者は安楽であり幸せである」という意味だ。プミポン前国王もタイ国民に「足るを知る経済」を説き、タイ貧困層の発展に尽くした。「我利私欲」、「大欲非道」の世界ではあるが、残り少ない時間を口を尖がらせ、世を呪って過ごす老後は避けたい。

 

■「戒老録」曽野綾子著より(2)
「年寄りは他人が『してくれること』を期待してはいけない」
昔から、人間の最も基本的な生活態度は自ら自分に必要なものを取ってくることであり、次に弱い者に与えることであった。“体の不自由な老女が、毎夜、道に面した窓の傍らに、あかりを置いて、じっと座っている”という話が、私の記憶の中にある。
それは、そこを通りかかる旅人のためであった。長い道のりを暗闇の中を歩いてくる人を迎える灯であった。自然の威圧の中に、小さなあかりが見える時、旅人はほっと人間の優しさを感じるのである。・・

他には何の働きもできぬ老女でも、他人に光を与えることによって、彼女自身も他人のために生きるという人間の本質を維持し、しかもそのことによって、幸せをあじわうことができるのである。
明るくすること。心の中はそうでなくても、外見だけは明るくすること。明るくふるまうことは、外界への礼儀である。(引用終り)

幼児はどうしてあんなに快活なんでしょう、それに引き換え、年寄りはどうして不機嫌なんでしょう、それは、幼児は好奇心いっぱい、すべてが新しく面白いことばかりだから、年寄りが不機嫌なのはすべて経験した気になって好奇心を失っているから、という。
好奇心があっても健康、能力の衰えでそれが叶わず、不機嫌ということもあろう。でもそうなるのは自分の責任ではない、年のせいなのだから仕方ないと諦めて、せめて周りの人を不愉快にしない、外見だけでも明るくふるまう、は大切なことだ。自分も「顔で笑って、心で笑って」をモットーにこれからも頑張っていきたい。以前、兄や友人に「お前はおめでたい奴だ」と言われたが、褒め言葉として受け取っている。(続く)

 

 

数字で説明して

f:id:hidenaka24:20220201144100j:plain

昨秋の院展から

f:id:hidenaka24:20220201144114j:plain

金色主体の荘重な絵だが顔はあっさり

f:id:hidenaka24:20220201144202j:plain

現代の菩薩様か

f:id:hidenaka24:20220201144226j:plain

宗教と美女の関係は?

f:id:hidenaka24:20220201144249j:plain

布地の質感がよく出ている

f:id:hidenaka24:20220201144309j:plain

衣装に目がいくよう、口許以外は平凡に

 


数字で説明して


■死者の数を比べてみると
今年は本人や主人が認知症と書かれた年賀状を何通も受け取ったと友人が言う。本人が自分でボケたと言うのであれば、それほど心配はないと思うが、中には悲惨なケースもあるのだろう。

老人化社会に突入、認知症患者は増える、あなたも認知症予備軍といわれて久しいが、認知症に罹患する老人の割合は20%ほどである。2割といえばイチローはもちろん、翔平君の打率にも及ばない。ウチは母が認知症であった。兄、自分、弟夫婦の4人と合わせ、近親者5人の2割分は母が背負ってくれたから、自分たちは大丈夫ではないか、と思っている。8割の老人はボケないのだから心配する必要はないし、それに防ぎようもないのだから心配しても仕方ない。

ところで、武漢肺炎で亡くなったとされる人は2年で2万人ほど。一方、がん疾患で亡くなった人は2020年の統計では37万人、心筋梗塞などの心疾患で21万人、老衰、クモ膜下出血などの脳疾患でそれぞれ11万人亡くなっている。2020年に武漢肺炎で亡くなった人は3,466人で1日あたり9.5人、同年の自殺者は2万人、1日あたり54.8人だ。

政府は感染症対策費として77兆円の予算を投じた。これだけの財政出動をしたおかげで感染者、死者が少なかったのだ、といえるかもしれない。でも自殺者対策にせめて1兆円ほど使っていれば自殺者の2割、つまり4千人、感染症での死者を上回る命が救えたのではないか。

■「過去最多」で脅かさないで
レバ、タラの話をしても仕方ない、といわれるかもしれないが、数字とその推移、各国比較の中から、恐れるべきは何か,どう恐れるべきかの判断をすべきだし、マスメディアは冷静にその判断材料を提供すべきだと思う。77兆円もの国費が投じられたのだから、その半分くらいは武漢肺炎発生元の中国に請求してもいいと思うのだが、そのような声は全くない。

原稿を書いている時点で34都道府県に「蔓延(まんえん)防止等重点措置」が適用されている。いわゆるマンボウであるが、このマンボウでオミクロンがどのくらい防げるのかわからない。ワクチンを打っていても打っていなくても罹る。何処で誰からうつされたかわからない。空気感染だという話もある。専門部会の尾身会長は「4人以上の会食は控えるように」というが4人以上だと感染は防げないのか、4人以下の会食だと感染は防げるのか。これまで都知事から、今が勝負時です、みんなで頑張っていきましょう、といわれ続けてきたが、どう頑張るんですか。手洗いとマスクですか。ウィルスはマスクでは防げないし、欧米ではもうマスクはしていませんよ。

■使い道を精査してほしい
ここ2年、医療現場や担当省庁、自治体、関係部署は大変だったと思う。とにかく対策を取らなければいけない。今、家が燃えている火事現場で、雨が降ればなあ、とかボーイング747の消火機が飛んでくればなあ、といっても始まらない。できることをすぐ始めなければいけない。そのための予算ならどんどん出る。なんせ77兆円も出たのだ。出てしまったものは仕方ないが、会計検査院に限らず、マスメディア、知識人は巨額の予算がどう使われたか、費用対効果はどうだったのかの検証を是非、してほしいと思う。

経産省の若手官僚とか沖縄の新聞記者が休業補償金を詐取した事件は報道された。その後この手の事件は殆ど報じられていない。支援を急ぐあまり手続きに多少の不備はあっただろうし、そこに付け込んだ人や組織はかなりの数に上るのではないか。詐取も問題だが、それよりも大きな禍根を休業補償は残したと思う。つまり、働かずにお金を貰う、これに慣れてしまえば確実に人のモラルは低下する。額に汗して働いて、人に喜んでもらい、それで稼いだお金で生計(タツキ)の道を立てる、これが古来からの日本人の真っ当な生き方だったと思う。書類を整えればドンと国や自治体から口座にお金が振り込まれる。感染症太りといわれる人を、貰えなかった、或いは貰い足りない人が羨んだり妬んだりする。

ベッドが足りないと言って医師会は補助金でベッドを確保したが、実際は患者を受け入れず、補助金をただ取り、2,3年前まで赤字だった多くの病院が黒字転換したと言われているが本当なのだろうか。

あと10年もすれば、なんであんなに日本中大騒ぎしたんだろう、ということになるかもしれない。でも感染症に打ち勝った後に残ったものは日本人のモラルの低下だけ、これだけはご免被りたい。でも10年後は死なないまでもボケていて、怒る感情がないかもしれない。その方が幸せか。

明るい未来

f:id:hidenaka24:20220129173425j:plain

メ―コック河畔の花祭りから

f:id:hidenaka24:20220129173450j:plain

センスが日本とは違う

f:id:hidenaka24:20220129173509j:plain

蘭の花

f:id:hidenaka24:20220129173547j:plain

同上

f:id:hidenaka24:20220129173615j:plain

毎年見る種類の蘭

f:id:hidenaka24:20220129173644j:plain

こんな首人形がいくつもあった

 

明るい未来

■元気が出る本
20年以上前、まだ現役だった頃、長谷川慶太郎、牧野昇、日下公人谷沢永一渡部昇一といった先生方の本を何冊か購入して年末年始を過ごした。明るい年を迎えるためであるから、「日本の未来は明るい」と言ってくれる先生の本を読む。

「199X年、長谷川慶太郎の世界はこう変わる」シリーズは毎年買っていたように思う。長谷川さんは2010年代初めに、「中国の経済成長はストップし、不動産バブルは崩壊し、失業者は多く、環境破壊も甚だしい、さらには近い将来内戦によって国が崩壊する可能性が高い」と予測している。概ね、自分の好きな先生方は、20年以上前から中国はダメになる、と予測していたと思う。自分も毎年、今年こそ中国共産党崩壊の年かと希望を持って新年を迎えてきたが、もうそろそろ、という気がしないでもない。

1991年、30年も前になるが、ソビエト連邦が崩壊した。世界に先駆けて人工衛星スプートニクを打ち上げた偉大なる国の終わりはあっけないものだった。自分より年上の人々の中には科学大国ソ連、これから科学、技術論文を読むにはロシア語が必要だと言って、こぞって露日辞典を買い求めたものだ。自分がロシア語圏のウズベキスタンに赴任する2006年には、使われなくなった露日、日露辞典が古本屋で数百円で並んでいた。あの辞典はウズベクの大学生にプレゼントした。日本語専攻の学生でも自分の辞書を持っていなかったからそれは喜ばれたものだ。

さて、話が横にそれたが、ソ連の崩壊と同じく、中国のそれもある日突然やってきて、後知恵で、こうなることはわかっていた、という人が50人、100人、もしくは1万人くらい出てくるのだろう。

■もう終わりか
感染者出現でチェンライのテニスコートが閉鎖され、その後も乾季には珍しく、雨の降る日が続いて、2週間に4回しかコートに行けなかった。閑居中は、ユーチューブの時事解説を視聴し、信用できそうな人のネット記事を読んだ。中国は今や世界中から嫌われているし、中国経済を牽引していた不動産投資も頭打ち、恒大集団のデフォルトばかりでなく、100万件を超えるマンション競売物件があるが買い手はない。

人権で四面楚歌、経済失速で国民の不満は爆発寸前。秋には5年に一度の中国共産党大会が開かれるが、習近平政権が3度目の任期に入れるかどうか危惧されている。上がりっぱなしの経済も下がりっぱなしの経済もなく、上下の変動を繰り返す。だから中国の経済もいつかは曲がり角が来るわけで、どうやら今年がその時のようだ。

中国は半導体アメリカから締め上げられ、半導体の自国生産を目指していたが、どうやら失敗したという。半導体は工業のコメである。半導体がなければ自動車も機械も兵器も作れず、中国2025製造強国計画は画餅に帰す。精華大学や北京大学の俊秀やヘッドハンティングによる技術者を集めて、どうやら半導体を作ることはできたようだが、大量生産ができない、つまり半導体の材料や製造装置を自製できない、また半導体を組み合わせる技術がない。品質管理技術、装置もない。

■底ぢから
売上高で言うと半導体の上位はインテル、サムソン、TSMC、SKハイネックス、マイクロンなど外国の会社に占められているが、半導体製造装置、品管システム、半導体組み合わせ技術など半導体製造の周辺技術は日本を抜きにしては考えられないという。

ここ30年、経済は奈落の底に落ちる、中高年は失業し、若年労働者は正規雇用につけない、日本はもうだめだ、と毎年言われてきた。それに対して日本の将来は明るい、やればやれると叱咤激励してくれたのは渡部昇一先生始め、保守と言われる知識人だった。

今頃になって中国は「共同富裕」などとできもしないことを言いだしているが、日本は戦後10年ほどで戦前の経済力を取り戻し、「もはや戦後ではない」の掛け声の下で高度成長を果たし、一億総中流、即ち共同富裕を実現した国だ。製造2020年などと日本は言わなかったが、エンジンを極限まで追求し、自動車製造技術では欧米の及ぶところではないほど進化を続けている。地球環境に決してやさしくないEVに欧米、中国が力を入れているのは明らかに日本潰しだ。コストと使いやすさで化石燃料のエンジンがなくなるはずがない。電気で飛行機が飛ぶか、潜水艦が潜れるか。

そりゃひどい政治家は日本にもいたし、現在もいるけれども日本の国民は民度の高さにおいて世界に冠たるものがある。これは明治維新でも先の大戦でもその後の経済発展でも発揮された。万世一系2600有余年の歴史もある。これからも大丈夫だ。なんだか言い方が昇一先生に似てきた。

 

感謝できない人

f:id:hidenaka24:20220125130910j:plain

昨秋の院展から

f:id:hidenaka24:20220125130929j:plain

中年の魅力か

f:id:hidenaka24:20220125130944j:plain

気品と緊張感がある

f:id:hidenaka24:20220125131000j:plain

シンメトリ―のせいか

f:id:hidenaka24:20220125131021j:plain

足が艶めかしい

f:id:hidenaka24:20220125131036j:plain

女優の小池栄子さんに似ている



感謝できない人


■よく見るネット
音楽でも政治でも特定のジャンルのユーチューブにアクセスすると、次々に、同じようなユーチューブを紹介してくる。一度、業務用とろろ昆布をネット検索したら、それから暫く、とろろ昆布のCM が入ってきた。昨年、デジカメを買い替えようかと思って検索した。今でも高級機に興味があるのでついクリックする。とろろ昆布は無視していたので、向こうのほうで諦めてくれたが、デジカメは忘れない程度に購買意欲を喚起する情報が入ってくる。
アマゾンでも「この次、あなたが買うべき品(書籍)はこれ」、などと教えてくれる。パソコンは自分の嗜好をすべてお見通しのようだ。出会い系のSNSを見たことはないが、一度利用すると、「あなたにピッタリの女性はこの方です」などと紹介してくれるのであろうか?

外国人女性が日本を紹介するユーチューブはよく見る。アニメを見て日本に興味がわき、それが留学につながったという人が多い。台湾やロシア系、どこであろうと美女が日本のここが素晴らしい、と言ってくれると気分がいい。子供だって褒めて育てれば素直ないい子になる。中韓、野党、マスコミの、日本人は良くない、という言説ばかり聞いていたら、子供でも年寄りでもイジケテしまう。

■素直に誇りを
日本の景気が悪くなると「日本はすごいぞ」といったユーチューブを見て鬱憤を晴らす、これがネトウヨの典型だ、とあるネットに書かれていた。確かに、祖国を褒めたことはなく「日本はダメだ」と言い続けてきたのはリベラルの人たちだったように思う。だが国際的な統計データは一貫して「日本はいい国だ」と示している。もう少し、素直になってもいいのではないか。


スポニチにこんな記事があった。
(引用開始)
拠点を米国に移して活動中のお笑いタレントの渡辺直美(33)が21日、自身のYouTubeチャンネルを更新。ニューヨークで感じた、現地の人々が持つ、日本人に対しての意識について語る場面があった。「ニューヨークに住んでいる中で、みんなに伝えたい話がある」と、切り出した渡辺。「例えばタクシーに乗ったときに、友達と日本語で話していて。そのときに(運転手に)必ず『君たちは、どの国の言葉で喋っているの?』って言われるの。私が日本語だと伝えると『耳馴染みがよくて、すごく気持ちいい。優しい言葉だね』って、90%の確率で言われる」と、エピソードを披露した。

 「もう1つが『日本がすごく好きだよ。みんな優しいし良い人たちばっかりだよ』って。そのときに、私たちのご先祖様とか、日本からニューヨークに行った人たちが築いてきた信頼みたいものを、すごく感じたわけ。だから、私も先輩たちがやってきたことと一緒で、人に親切にして。下の世代の人たちのためにも『あのとき日本人に助けてもらったんだよね』って、言ってもらえるように、日本人として誇りを持ちたい」と、視聴者に語りかけていた。(引用終り)

在外邦人ならば大概の人が同じ経験をしている。自分がチェンライで安穏に暮らせるのも先人が作ってくれた「日本ブランド」のお陰である。

■感謝を忘れる国
クオーラにこのような記事があった。この男性は「日本は感謝を忘れてしまう国」だという。
(引用開始)
私は世界20ヶ国周り、タイと中国には合計6年、今はウクライナ在住です。日本は幸せにはなりにくい社会だと思いました。日本にいると当たり前のことに感謝できないからです。人は当たり前のことに感謝をして、幸せになると私は思っています。
例えば、私が住んでいるウクライナの地域から目と鼻の先で、戦争をしています。日本であれば銃弾は飛んできませんね。日本は水道の水を飲料水や料理に使えます。シャワーの水がきれいで、良い匂いのする水。日本の水は臭くない。そんなの感じたことないでしょう。
コンビニがあって、さまざまなサービスを受けられ、外出先でもトイレに行くことができます。また、男が短パンを履いてもいい。女性は頭を隠さなくていい。イランだと警察に捕まります。自由に自国の政府を批判していい。中国なら公安警察に捕まります。
食材が豊富で、料理が美味しい。イギリスだったら、毎日マッシュポテトや、味のないサンドイッチ。イギリスで日本食作ろうにも、スーパーでは日本のように安く食材は手に入らない。
また何よりゴミがない。世界一かと思うほどに。よく日本に帰りますが、いつも帰るたびに感動しています。奇跡の国です。(引用終り)

人は当たり前のことに感謝をして、幸せな気持ちになる、感謝できない人は不幸。人生、幸せに暮らすほうがいいに決まっているし、それほど難しいことではない。

人生いろいろ、国もいろいろ

f:id:hidenaka24:20220121131344j:plain

近くのサンサーイ市場

f:id:hidenaka24:20220121131420j:plain

早朝から9時くらいまで開場

f:id:hidenaka24:20220121131458j:plain

こんな屋台が並ぶ

f:id:hidenaka24:20220121131603j:plain

通路でも販売

f:id:hidenaka24:20220121131642j:plain

このバナナ30B(100円)は少し高い

f:id:hidenaka24:20220121131706j:plain

古着販売


人生いろいろ、国もいろいろ

■テニスコート再開
武漢肺炎の感染者が出たため、実質4日間閉鎖となっていたテニスコートが再開となった。陽性となった女性は顔だけは知っている。テニス仲間から聞いて、へー、あの人が、と思った。日本では友人、知人、顔見知りで感染者となった人はいなかった。チェンライに戻ってすぐ、近くのサンサーイ市場の豚肉売り場のおじさんが感染者となり、市場が2,3日閉鎖された。その屋台でよく皮つき豚ロースを買っていた。おじさんとは顔なじみと言ってもいい。日本では身近にはいなかったのにチェンライでは二人も知っている人が、と感激したくらいだ。

それにしても市場が閉鎖されたのは何となく納得できるが、密になる心配はほぼゼロなのに、どうしてテニスコートが閉鎖されたのかよくわからない。でもまたテニスができるのだから理由を考えても仕方ない。タイにいるとあまり突き詰めてモノを考えるという態度が失われてくるように思う。そういうだらけた気持ちだからいけないんだ、という人もあろうが、おおらかにのんびりしている、それでいいじゃないか、という人もいるだろう。
小泉元首相のよく知られた国会答弁、「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ」から言えば人もいろいろ、ということだろう。

感染症対策
人もいろいろならば国もいろいろだ。オミクロン対策にしても英国のように入国時のPCR検査をやめた国もある。米国もワクチンパスポートがあれば入国できる。ワクチンを接種しても感染するのだから、対策をとってもムダということだ。日本も「しっかりと」水際対策をしているがオミクロンの蔓延は防げなかった。でも水際対策は続ける。

タイは増加したとはいえ1日の感染者は7千人ほどであるが、プーケット、クラビなど一部の観光地を除いて厳重な入国管理を続けている。感染しても重症者や死者が余りでないんだから普通の風邪と同じ、ビクビクせずにみんなで抗体を獲得しようということになれば、費用もかからず、経済も回り始めると思う。でももし対策を緩和したためにオミクロンが蔓延し、死者出も増えようものなら責任を追及されて政治生命を失う、マスコミから叩かれると心配する人も少なくないのだろう。

日本は欧米に比べて格段に感染症対策がうまくいっている国と言われている。それでも責任追及をおそれて日本独自の対策は打ち出さず、各国の動向を見ながらおずおずと対策を緩和していくのだろう。

■中国の感染状況
中国の感染症対策を激賞していた勢力があった。中国では対策がうまくいったのか、感染者数の発表を控えたのか感染者がほとんど増加していなかった。でも昨年12月に内陸部の陝西省西安や北京に隣接する天津などで感染が拡大し、1月 15日には北京でも初めてオミクロン株の感染者が確認されるなど警戒が強まっている。1300万人の西安住民は外出禁止、徹底した監視システムのもとに置かれている。外出禁止で病院に行けず、武漢肺炎以外の病気で死ぬ人が増えているという。

昨年6月頃、日本の野党、マスコミはこのまま東京五輪を開催すれば、爆発的に感染者が拡大し、新型株のオンパレードになると喧伝して五輪開催に反対した。
天津は北京から列車で30分ほどの距離だ。東京で感染者が出れば千葉や横浜でも感染者が出たように北京もオミクロンが蔓延するに違いない。北京を西安のようにロックアウトして北京五輪を開催するのだろうか。東京五輪開催に反対したリベラルの人たちは、今からでも遅くないから北京五輪ボイコットに声を上げてほしい。それでこそ主張に首尾一貫性が出てきて、もしかして皆さんが言っていることは正しかったのでは、と思う人も出てくるだろう。

それとも中国外務省が強調しているように「中国共産党の指導と『ゼロコロナ対策』があれば、みなさんは安心できる」状態で五輪が開催できる、と信じているのだろうか。
国もいろいろで日本のように律義に国際条約を守る国もあればロシア、中国のように国際条約は自分の都合のいい時だけ守ればいい、とウソをつき続けてきた国もある。武漢肺炎と書く人は少なくなったが、この感染症の発生元は中国ではなかったのか。発生源調査についても中国は不誠実な態度を取り続けてきた。

人もいろいろ、国もいろいろという場合、自分としては人や国のいい面を見ようと心掛けている。でも苛酷な歴史のせいでこうなったのかもしれないが、中国を見る限り、この国は救われないと気の毒になってしまう。

いいおじさんは悪い人

f:id:hidenaka24:20220118183656j:plain

昨秋の院展から

f:id:hidenaka24:20220118183719j:plain

政治家の写真よりはいい

f:id:hidenaka24:20220118183812j:plain

振袖がきれい

f:id:hidenaka24:20220118184210j:plain

顔はまあまあか

f:id:hidenaka24:20220118184305j:plain

物思いに耽る

f:id:hidenaka24:20220118184324j:plain

何か声をかけたくなる

 

いいおじさんは悪い人

■見方によって正反対
物事はコインの裏表と思っている。例えば自分のような愚図の男がいたとする。ある人から見れば優柔不断の煮え切らない人に見えるだろうが、他方から見れば人の話をよく聞き、熟慮を重ねる慎重な人柄、と思われる。熟慮断行、やる時はやってくれるのでは、と期待される可能性もある。
「おきれいですね」とジジイが言えばセクハラであるが、竹内涼真のようなイケメン俳優が言えば恋の囁きとなる。ネットで紹介されていたからご存じの方も多いと思うが「女性から見た第一印象」をご紹介したい。

第一印象のいい男性の特徴
1.    にこやかな笑顔
2.    親しげに話しかけてくる
3.    おしゃれで清潔感がある
4.    ちゃんと目を見て話す
5.    落ち着いている

次に第一印象の悪い男性の特徴はどうか。

第一印象の悪い男性の特徴
1.    ニヤニヤした顔
2.    馴れ馴れしく話しかけてくる
3.    身だしなみに気を使いすぎ
4.    ジロジロ目を見て話す
5.    テンションが低い

なんだ、同じじゃないか、と思われる方もいるだろう。その通り、同じ態度でもあなたはだめなんです。竹内涼真クンが「こんばんわ」と言えば女性はキャーッと言って走り出す。自分が「こんばんわ」と言っても女性はキャーッと走り出す。でも竹内クンとは反対方向に走って行く。

要するに自分ではこういう反応があるだろうと期待しても真逆の反応が返ってくることがある。誤解です、悪げがあってやったことじゃないです、と言い訳しても無駄。自分の携帯はまだ品川区仕様になっていて、自動的に「東大井周辺で声掛け事案発生」と掲示されたりする。
「こんな夜遅く子供が出歩いちゃいけないよ、早く家にお帰り」、昭和の時代には近所のおじさんに声をかけられたものだが、令和の時代では、声かけは変質者の所業だ。自分はよく自覚しているので「武蔵小山近辺で声掛け事案発生」の掲示が出ることはなかった。

■いいおじさんには気をつけろ
飴を上げよう、などと優しく子供に話しかけるおじさんは変なおじさんである。でもスターリン金日成は子供好きの優しいおじさんと言われていた。毛沢東紅衛兵ナチス時代のヒットラーユーゲント、ホーおじさんと親しまれたホーチミン、独裁者はみないいおじさん、尊敬すべき指導者だった。習近平主席をいいおじさんとあがめる子供が中国にまだ出てこない所を見ると習主席はまだ独裁者の地位を確立していないのでは、と思う。
ともあれ、政治家は実績をもとに判断されるべきであって、現在の人気だけで判断されるべきではないと思う。政治は結果だ、結果や実績もないのに、この政治家は優れているとか、ダメだとか判断できない。

習近平主席が悪いのは偉大なる中華民族が世界を支配するという妄想に囚われて、国際ルールを守らず、チベット、ウィグル、南モンゴルの周辺民族のジェノサイドを推し進めているからだ。バイデン大統領の支持率が落ちているのはキャンセルカルチャー、LGBT、BLM、ANTIFAで国内を分断し、アフガン撤退で醜態を曝したことによる。プーチンウクライナにムリ筋の侵攻を企てて欧米から非難されている。

世界のリーダの何人かは、人権を蔑ろにし、平和を乱す、そういう行為を実行、或いは実行しつつあるので非難されている。

■いいおじさんは引っ込め
ところが世界の動きにあまり同調せず、何もしないのでいいおじさんとみられている人もいる。なぜかマスコミも持ち上げる。マスコミが褒めるから世論の支持率が高い。

良いにつけ、悪いにつけ、政治は結果だ。結果において(後世)判断されるべきで何もしない政治家はいい政治家といえるだろうか。
総裁選において岸田首相は「敵基地攻撃をすすめる」、「国会において中国の人権非難決議をする」、「皇室の男系継承を明確化する」、「憲法の改正」「令和の所得倍増」等を公約として掲げたが、いまだに「よく話を聞いて」、「しっかりと」、「丁寧に」、「全力で」というだけで、実行に移したものはない。オミクロン対策では官僚に「しっかりした対策を」とゲキを飛ばし、海外からの邦人帰国停止、濃厚接触者の受験禁止など過激な対策を打ち出した。

ところが世論の反対にあうと役人を悪者にして前言を翻す。後ろから鉄砲を撃たれた役人はカンカンだという。でもこの定見のなさを臨機応変、民意を汲んでくれるとマスコミが持ち上げる。いいおじさんぶって支持率の維持を狙うより、やることを「しっかりと全力で」やって欲しい。評価はそのあとだ。米国大統領が会ってくれないのも力量のなさを見透かされているからではないか。