【変見自在】白村江の教え
岸田首相はレーダー照射問題をうやむやにして韓国との国交を再開した。韓国が北朝鮮に横流ししたフッ素化合物の取り扱いを巡って韓国を輸出手続き上の優遇措置の対象から韓国を外していたが、何も言質を取らずに優遇措置対象国に再指定した。更には日本にとって全く意味のないスワップ協定も再開。日本が譲れば韓国は恩に着て、日韓親善が進むと岸田さんは考えているのだろうか。
でも朝鮮半島は日本が譲歩するのは日本が弱いからだ、と嵩にかかって攻めてくる。慰安婦問題でも世界遺産登録問題でも韓国はゴールポストを動かした。煮え湯を飲まされたのは当時の岸田外相だ。いくら米国に言われてからと言って日本として譲れないものがあるはずだ。以下は元産経記者の高山正之氏の「偏見自在」の引用、半島人の根性の悪さは歴史が示している。
(引用開始)
朝鮮最古の史書「三国史記」は、鎌倉時代の少し前に書かれた。中身は「新羅の初代と4代目の王は日本人」とか、ずっと前に書かれた古事記と符合する記述もある。
あの時代、百済も含めて日本の影響下にあり、日本人の血も濃厚に残されたと思われるが、それは全くなかったようだ。なぜならその後の半島の歴史には日本人らしさが全く出ていないからだ。7世紀にあった白村江の戦いもそうだ。
日本は百済に頼まれて新羅征伐に行く。しかし待っていたのは唐の大軍。日本軍は大敗する。このとき、ともに戦うはずの百済人どもは勝手に仲間割れして戦いはすべて日本に押し付けた。
新羅も唐に援軍を頼んで舞台下手から静かに去ってしまった。自分の戦争を他人に押し付ける。そういう性根を日本人は持ち合わせない。仮に他人に助けを求めたときは自分も精一杯戦う。それが日本人の形だ。
こういういい加減さは朝鮮の歴史を貫いていて朝鮮戦争もまた同じ展開だった。昭和25年6月、北朝鮮軍が38度線を越えると、韓国の李承晩は米軍にすべてを任せて半島の先っぽの釜山まで逃げてしまった。
米軍はしょうがない、洛東江の流れを血で染めながら北と戦った。白村江の日本軍みたいなものだ。で、何とか北朝鮮軍を追い返したら、今度は北が支那に戦争を丸投げした。もとはちっぽけな国の内戦だ。それに大国が巻き込まれて戦うという冗談みたいな代理戦争だった。
それが三年も続き、米軍戦死者が5万を超えると米国もさすがに嫌気がさす。何で朝鮮人同士の内戦に深入りする必要があるのか。おまけに韓半島は要衝でもない。どう転んでも国際情勢に影響すらない。
だから米国では「第二バイオリン戦争」と呼んだ。あってもなくてもどうでもいい、ほどの意味だ。で、米国が休戦を言い出し、毛沢東も頷き、ちょうどスターリンも死んだからソ連も合意した。そしたらずっと逃げ回っていた李承晩が出てきて「北朝鮮を滅ぼすまで戦い続けろ」と米を叱咤した。
自分が一番偉いつもりでいる。この民族特有の性癖だが、周りはただ鬱陶しい。李承晩を外して休戦協定が調印された。北が今も好きに韓国を砲撃できるのは韓国とは休戦していないからだ。もう一つ、この民族には解せない点がある。
今でこそ南北に別れて深刻に対立しているが、もとは同じ民族だ。細目でえらが張った顔立ちも同じなら言葉も文字も同じだ。先の大戦後、冷戦のあおりで分断されたが、分断の最大理由だった冷戦はもうとっくに終わっている。
他の分断国家ドイツも統合し、ベトナムもその前に自力で統一を果たした。南北朝鮮もそうすればいいのに、逆に彼らは国連に2議席を持ち、W杯サッカーにも2チーム繰り出してくる。片方は偽ドルや覚醒剤やネット詐欺をやって国際社会の顰蹙を買っても、もう片方は知らんぷりだ。
その北朝鮮が最近は核を弄(モテアソ)んで世界を脅し始めた。韓国人にもし日本人の血が一滴でも入っていれば己が同胞を戒め、反省がなければ国際平和のために犠牲を顧みず北の暴走に歯止めをかけただろう。
しかし韓国にそんな気配は微塵もない。それどころか大統領尹錫悦は米国に飛んでいって北朝鮮の核暴走の愚を止めるために「日米韓が協力しなければならない」と言った。実に気安く日本の名を出してくれるが、日本にも米国にもそこまで義理はない。
尹はこれで南北の戦いを支那と日米の戦いに転嫁できる気でいる。日米韓協力体制とは白村江や朝鮮戦争と同じパターンに持ち込むための準備工作でしかなかった。
そしたら岸田は尹の日米韓の連携をひたすら喜んでホワイト国待遇復活を手土産に訪韓までやった。中大兄皇子の残した教訓を忘れたか。(引用終わり)