チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

強制移住

チェンライ骨董通りから

もしかしたらお宝か

電話機

陶器のかけらも

旧日本軍のものか

何か買っておけばよかったかも



強制移住
■ウズの朝鮮族
ウズベキスタンに赴任した時にJICAのタシケント所長からこういわれた。「アフリカ諸国と違ってウズベクでは米も味噌も手に入る。それだけでも恵まれているのです」。

どうして中央アジアの国に米があるのか。それは沿海州に居住していた朝鮮族を日ソ開戦時に日本のスパイになると疑ったスターリンウズベク強制移住させたからである。彼らが中央アジアで米作を続けたお陰で、自分がウズで白いご飯が食べられたというわけ。

現在、ウズベキスタンには17万ほどの朝鮮族が住んでいる。タシケントの市場では朝鮮族の作るキムチや豆腐が売られていた。顔は朝鮮系であるが、もう母国語が喋れないばかりか、名前もウラジミールとかナターシャなどロシア風になっている。それこそ国も言葉も名前も奪われた。彼らの対日感情は「東方の技術の発展した国」で、どちらかというと憧れの国といったところだ。もうウズベクに同化して彼らの文化はキムチにしか残っていないのかもしれない。

自分がウズにいた2007年、カリモフ大統領が韓国を訪問した。会見した韓国首相はウズベクに残された朝鮮族の世話をよろしくお願いします、と大統領に頭を下げている。韓国は日本にも我が同胞が生活保護などでお世話になって有難うございます、くらいのことを言ってもいいのではないかと思ったものだ。

■中、露、米の共通点
ともあれ、朝鮮族の悲哀はよそ事ではない。もし、戦後ソ連が北海道を占領していたら、日本人も中央アジアかシベリアに強制移住になり、言葉も文化もロシア風になったかもしれない。米ソばかりでなく中国も日本の分割統治に割り込もうとしていたから、モンゴルやウイグルで中国語しか話さない元日本人が出ていたかもしれない。強制移住は勝者の常套手段、それを避けるには何をおいても国の守りが大切だと痛感する。

強制移住に関して、元産経記者、高山正之氏のコラム「偏見自在」の中から「大国の悪習」を抜粋してご紹介したい。
(以下引用)

「大国の悪習」
 今、大国ぶるロシアや支那、それに米国は実は氏も育ちも悪い。「だから振る舞いがはしたない」と石平氏と対談(『核大国は氏素性の悪さを競う』)して大いに盛り上がった。どう育ちが悪いかというとスラブ人はつい500年前までタタールに狩られてオスマントルコの奴隷に売られていた。奴隷にはノブレスオブリージュどころか常識もない。プーチンが典型だろう。

 支那人は売られこそしなかったが、長城を越えてくる征服民族に侵され、自分の国で奴隷にされてきた。
教養も勉強する機会もないから習近平は左手で敬礼していた。彼らはなぜか民をまとめて引っ越しというか移住させることが権力の発現と考える。

 
 支那人は主変の満洲人やウイグル人の国を侵して領土と資源を得ると、次にそこの民の淘汰を始めた。その手段が強制移住だ。かつて支那人を統治した満洲族の多くは支那各地に分散移住させた。その文化を奪うか絶やした。天安門に書かれる満洲文字を今、読み書きできる者は10人もいない。

 ウイグル人にはもっと過酷で、万単位の民を4000キロ離れた満洲に移住させた。少し前、満洲奥地でウイグル人のデモがあって世界はこの強制移住を知った。彼らの故郷では男たちは強制収容所に入れられ、女たちは支那人に犯されるか不妊手術を強制されている。

 ロシアもまた強制移住が好きで、スターリンクリミア半島が先住民のタタール人で占められているのを知って過半をシベリアに強制移住させた。キエフにいくとアシュケナージ系のユダヤ人やモンゴル襲来以降居ついたアジア人がまだ多くいた。これも目障りだからカザフなどに強制移住させた。

 そして米国。ここの民は支那やロシアと違って奴隷出身ではないけれど、もとは欧州の食い詰め者たちだ。教育もなし。欧州ではせいぜい工場労働者か犯罪者にしかなれない。それで新世界にきたら奴隷は使い放題、インディアンは殺し放題。むしろ多く殺せば殺すほど大きな土地持ちになれた。

 ただ先住民は強い。それでチェロキーとか有力部族に英語を教え、キリスト教化し、「文明化部族」とおだてて他の「野蛮な部族」をやっつけさせた。蒋介石を洗礼し、カネと武器をやって日本と戦わせたのも同じ手法だ。

 大方の先住民が処分されるとアンドリュー・ジャクソン大統領はおもむろに強制移住法を成立させ、チェロキーを1500キロ彼方のオクラホマに追った。1万5000人の文明化部族は英語で「アメージング・グレース」を歌って歩き続け、ほぼ全滅した。バターンの100キロを「死の行進」と言う米国人はこれを「涙の道と呼ぶ。

 事態解決は強制移住。それしか思いつかない国が今、世界を支配する。(引用終り)