チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

どうしてもわからない

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どうしてもわからない

■戦った理由
数年前、オーストラリア人のアランとラオスを旅行した。毎日のようにビールを飲みながら雑談をした。その中で、アランが「オレ、どうしてもわからないことがあるんだよ。どうして日本みたいなちっぽけな国が世界を相手に戦争をしたんだい」。そりゃABCD包囲網で日本への鉄や石油の禁輸を行い、日本を締め上げて日本の権益をすべて取り上げようとしたからだよ、日本は戦わざるを得ない立場に追い込まれた。同じことをされればモナコ王国やルクセンブルグ公国だって宣戦布告しただろうと言われているよ。

話はこんなところで終わったが、そのあとも時折、アランの質問を思い返した。何故戦争をしたのか、西欧列強は中国に権益を持っていたが、どうして日本だけが非難されたのか。満州国の存在についてリットン調査団も一定の評価をしていた。満州国には最先端の産業が興り、周辺から多くの漢族、満州族蒙古族等が流れ込み、繁栄を極めていた。五族協和を謳う満州国があのまま存在し続けたら、日本と満州国は英国と米国とよく似た関係になったのではないか。白人ならやってもかまわないが有色人種が同じことをやることは許されないということか。

■現地人支配
福沢諭吉は西欧諸国の悪辣さを熟知していたから、支那、朝鮮、日本の3国が同盟して欧米列強のアジア侵略を防ごうと考えていた。しかし、清国は列強の半植民地とされても目覚めることがなかったし、朝鮮はあの体たらく、福沢先生も支那、朝鮮の新興勢力に結構肩入れしたが、期待を裏切られ、いわゆる「脱亜論」を発表するに至る。支那は欧米列強に対峙するどころか、白人の手先となって東南アジアで現地人を苦しめた。

日本企業が東南アジアに進出すると、どういうわけか提携先が華人企業となると言われている。東南アジア経済は華僑に牛耳られているといっても過言ではない。2012年に出された「華僑経済年鑑 民国101年」によると、タイには751万人、インドネシアには812万人、マレーシアには678万人、以下、シンガポール283万人、フィリピン141万人、ミャンマー106万人、ベトナム100万人の華僑がいる。これらの華僑は清国時代に国を離れた人々の子孫が多い。タイの主だった財閥はすべて華人系、前首相インラック、前々首相アピシットも華人系。経済を握る華人ではあるが、いわゆる原住民の生活向上にはあまり興味はなく、悪く言えば華人による現地人搾取の歴史。どうしてアジアが軒並みこうなっているのかわからない。

アカ族の取材でタイのテレビクルーを見る機会が何度かあったが、リポータ、ディレクタは色白の華人系、カメラマン、ADは色黒のタイ系という組み合わせが多かった。他の国でも華人系が国の上流階層を形成しているのだろう。日本はまだ華人系が財界や政界の大半を占めるまでに至っていないが、民進党党首を手始めにアジア各国のようになっていくのであろうか。

■洗国
最近、「洗国」という言葉を知った。洗国とは、支那大陸において「他国」を乗っ取る際の手法のことで、まずは国内の流民を数十万人規模で「対象国」に移住させる。当初は「外国人労働者」として、いずれは「外国移民」として、膨大な支那人を送り込み、現地に同化させていく。やがて、支那から官僚が送り込まれ、その国・地域を「中国」支配下に置く。現在、チベットウイグルで行われているのが、まさにこれで、チベット人男性やウイグル人男性を中国国内に散らばらせ、現地に同化させる。
さらに漢人チベットウイグルに送り込み、現地の女性と結婚させ、これまた同化させる。やがては、現在の満州(旧:女真族の国)同様に、国境線を実質的に消滅させ、支那の一部として支配を始める。これが洗国である。

白人国の歴史は現地の男を殺して、女は慰み物にするえげつない「洗国」の繰り返し。「洗国」は白人のお家芸だ。米国には純粋なインディアンも黒人もいない。メスティーソはきれいだ、などというが中米、南米には生粋のインディオは存在しない。フィリピンでスペイン人や米国人が何をやったかはフィリピ―ナを見ればわかる。ドゥテルテさんが怒るのも白人の仕打ちを見ればいくらかは理解できる。

南洋諸島の統治委任、半島、台湾の併合を通して日本は「洗国」を全く行っていない。世界の歴史の中で稀有な国と言っていい。日本が大東亜戦争を戦わざるを得なかった理由がここにあるはずだ。誰か分るように説明してくれませんか。