チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

ミャンマーの旅(8)

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ミャンマーの旅(8)

■路銀は何とか
ミャンマーの旅4日目のヤンゴンは一泊だけ。自分は4人部屋に入る。ベッドの選択はじゃんけんで決めた。熟年合宿のノリだ。ウナギの寝床みたいな部屋で、エアコンの冷気が全室にいきわたらない。もともとホテルとして建てられたビルではないのだろう。大通りから引っ込んだ路地裏、一帯は小さなビルが立ち並ぶ。その路地を何やら叫ぶ人が行き交う。天秤棒に篭、あるいは自転車にリヤカーといった物売りだ。自分が子供の頃は東京でも金魚、玄米パン、納豆、アサリなどを売り歩く人がいた。そのうちヤンゴンにもスーパーやコンビニが普及してきて、天秤棒の売り子は姿を消すのだろう。

5日目の朝、暗いうちに空路インレー湖へ向かう仲間がホテルを出た。残ったバス移動組3人は午後に宿を出ればいい。午前中は観光に使えるわけだが、ドル入りネックポーチを失くした自分は心労のため部屋でゴロゴロしていた。それでも10時過ぎに街へ出て両替店を探し、虎の子の4千バーツをチャットに替えた。そのあと目抜き通りにある銀行のATMを試してみたところ、どうやらバンコク銀行のカードでチャットが引き出せることがわかった。でも手数料として6500チャット掛かりますがいいですか、という表示が出てきたのでそこで手続きを終了した。帰りのエアチケットは購入済みであるし、大散財しなければ何とかチェンマイにたどり着けるだろう。

■街角から
歩道橋の上から何枚か写真を撮った。確かにバイクは1台も走っていない。緑もあるし、すっきりした街並みではあるが歩道橋並びに歩道はゴミがいっぱい。外人観光客がゴミ一つ落ちていない日本の歩道に驚くというが、少なくともヤンゴンから東京に行く人は感動するに違いない。

歩道には露店が続いている。本、果物、野菜、衣類、雑貨、骨董品などアジアの喧騒を感じさせる。書籍、雑誌、カレンダーを売る屋台ではスーチーさんの写真が目立つ。スーチーさんは、家族が英国籍のため大統領にはなれないが実質的にはミャンマーの指導者、お父さんのアウンサン将軍の写真や置物も売られていたから人気は親譲りだ。ミャンマー民主化が進んでいるとはいえ宗教問題、民族問題を抱え、政治の舵取りが難しい国だ。高い塀に囲まれた豪邸に住み、ノーベル平和賞の賞金で英国に家を建てたと言われるスーチーさんがどれだけ手腕を発揮できるかわからない。

思えばビルマは、1955年に開催されたバンドン会議でアジアの雄として輝いていた。あの頃の栄光を早く取り戻してほしいものだ。

■バス乗り場へ
パガン行のバスはアウミンガラー・ハイウエイバス・ステーションを19時に出る。市内からバスステーションまでの距離は約20キロであるが、途中渋滞するし、インレー、マンダレー組のバスが18時発ということもあり、15時半発でホテルでタクシーを予約した。3人乗って料金は1万チャット、日本円で800円強である。

抜け道がないのかすべての車が一つの幹線道路にはいってくる。凄い渋滞だ。少しでも空間があると左右から車が割り込んでくる。タクシーの運転手は呪詛の単語を呟きながら巧みに隙間に割り込んでいく。接触事故が起きないのが不思議なくらいだ。1時間たっても渋滞の中。運転手がトイレ、と言って車を停めた。道路は舗装されているが道路脇は土埃の泥道である。半開きにしたドアと車の間にしゃがんで用をたし始めた。ミャンマーの男はロンジーと言う踝までのスカートを穿いている。ロンジーの外にイチモツを取り出して用をたしたら、ロンジーがびしょ濡れになる恐れがある。しゃがめば飛沫も飛ばず、穏便にすむ。友人の話では、ミャンマー人は男も女もスカートの中に下着をつけていないとのことだが本当だろうか。やたらと子供が多いことがこれで説明できるかも。

バガン
やっと到着したバスステーションは広大で無数のバスが集まり、出入りして活気にあふれている。飲み屋、屋台、食堂の数も半端でない。出発時間の2時間以上前に着いたので、近くの食堂で腹ごしらえ、陽が落ちる前だがまずは生ビール。中ジョッキ1杯が70円であることを知って感激、思わず3杯飲んでしまった。これまで同行者が料理の注文をしてくれて、自分は言われる金額を払うだけだったから個々の物価に疎かった。
食事が終わっても時間があったので、あたりを散策、バスは圧倒的に日本製の中古が多い。JR東海北都交通、白浜観光、琴讃バス等々・・・会社名はそのままで塗り替えはしていない。日本製で安全、を誇示しているのだという。

さてここから独り旅、気を引き締めて行こう。(続く)



写真はホテルのある路地、物売り、大通り、歩道(露店で通れない)、カレンダー、バスターミナル