チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チェンライにも地震

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チェンライにも地震

ミャンマー震源
我が人生で最大の地震をチェンライで体験するとは思わなかった。震度は発表がないので不明だが、恐らく震度5強。震度4程の余震が翌日までに4,5回あり、2日経った26日にも体に感じる余震があった。以下は地震を伝える記事。

ミャンマー東部での地震、少なくとも10人死亡
ミャンマー北東部で24日午後8時25分(日本時間同10時55分)ごろ、強い地震があった。米地質調査所(USGS)によると、震源はタイ国境に近いシャン州東部タチレクから北に40キロほどの地点でマグニチュード(M)6.8、震源の深さは10キロ。震源少数民族の集落が点在する山間部で被害の詳細は不明だが、中国の新華社通信は、タチレクなどで建物の倒壊やがけ崩れが相次ぎ、少なくとも10人が死亡したと報じた。
 タイの地元メディアによると、タチレクと国境を接するタイ最北端の町メーサイでも、住宅の壁が崩れ就寝中の女性が死亡した。
 地震の揺れは中国南部からインドシナ半島にかけての広い範囲で感じられ、震源から南に約800キロのバンコクでも高層ビルが数分間揺れた。ベトナムの首都ハノイでは、揺れに驚いた人々が建物内から路上に避難した」

25日午後の報道によるとミャンマーでは建物数百棟が倒壊し少なくとも数十人が死亡したという。チェンライ県でも仏塔の一部が崩落したり、病院の建物にひびが入るなどの被害が出た。

タイ時間20時55分に地震発生、2分近く揺れ続けただろうか、こちらの家は新築の時からすでに欠陥住宅といわれるくらいちゃちな作りである。揺れがおさまった時には、ああ、倒壊を免れた、とホッとしたものだ。
自分は小学校以来、ずっと東京で過ごしたのでいわゆる大地震の経験がない。このたびの東日本大震災では東京もかなり揺れ、余震も群発したというから、ほぼ同じような恐怖をタイで味わったことになるのかもしれない。

ミャンマーから北部タイ一帯はヒマラヤ山脈の東縁を形成している。ヒマラヤ山系は今でも活発に造山活動を続けており、時折、地震がある。チェンライに住んで2年になるが、体に感じる地震はこれまでにも1,2度あった。4年前には今回より大きい地震があったという。地震を避けてどうぞチェンライに、とお勧めできないのが残念だ。

■病院に駆けつける
9時半に入院中の母に付き添っているブアから電話があった。兄、それに丁度チェンライ訪問中の弟とシルブリン病院に向かう。家と病院までは車で5分ほどの距離だ。病院に着くと入院患者はすべて一階、あるいは病院前の駐車場に避難している。点滴を受けている重症患者もいる。
タイの入院患者には通常家族が付き添って、患者のベッドの横で寝泊まりするのが普通だ。だからストレッチャーの上に寝かされた患者には付き添いが何やかやと話しかけている。看護師さんや医師もいるが、特に患者を見て回るわけでもなく、のんびりと避難解除を待っているという風情であった。

母は一階のレントゲン室前の廊下にいた。ストレッチャーに寝かされ、カニューレで酸素供給を受けている。軽い肺炎を起こしているのだが、特に変わった様子もない。流動食注入のためのカニューレが鼻から食道に挿入されているせいか話すことができない。母は4階の個室にいたのだが、地震の時は右に左にベッド滑りまくったという。
病院の廊下にはどうして、と思うくらい蚊がいる。タイ人は日ごろ、バジルやパクチーなど香りの強い香草を食べているので、その匂いを嫌って蚊があまり寄り付かない。日本から来たばかりの弟には「組み易し」とみて蚊が集まる。病院に蚊を退治しに来たわけでもないので、後はブアに任せて30分ほどで引き揚げた。

■断水が1日
その夜から家の水が出なくなった。団地内の給水塔に何か故障があったらしい。タンク入り飲料水は十分あるが生活用水をどうすべきか。朝、オイさんが家の裏にあるペール缶を見せてくれた。以前、工事で給水が止まるというので、ドラム缶並みの大バケツを2つも買ったのだ。中には水が満々とある。地震直後にブアが電話してきてオイに水を確保するようにといったそうだ。この朝、団地内を自転車で回ったが、洗濯物を干しているのは我が家だけであった。

日本は大震災、チェンライでは母の入院やら地震で落ち着かない日々ではあるが、こういう時こそ普段の生活のリズムを保つことが大切だ。久しぶりにコートに出て、帰りに母を訪ね、病室のシャワーで汗を流した。家の電気温水器と違って熱いお湯が大量に出る。気持がいい。
しかし日本で避難生活を送る方々の中にはシャワーも十分でない方もおられるだろう。そう思うと多少後ろめたくはある。


写真上二枚はチェンライの建設現場、細い鉄筋が心配。
下二枚は病院、方向が定まらないエレベータの方向指示ボタンとロビーの様子。